PKを“強奪”して失敗のベンテケが反省の弁「自分自身に申し訳ないとは…」

ベンテケ

PKキッカーを譲らずに失敗してしまったベンテケ [写真]=Getty Images

 クリスタル・パレスのベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケが、9日に行われたボーンマスとの試合について語った。イギリスメディア『スカイスポーツ』が、15日付で報じている。

 問題となったシーンは、2-2の同点で迎えた試合終了直前に訪れた。クリスタル・パレスはコートジボワール代表MFウィルフレッド・ザハがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得し、勝ち点3獲得に向けた絶好のチャンスが訪れる。

 PKキッカーとしてこの試合の1点目を決めていたセルビア代表MFルカ・ミリヴォイェヴィッチが、当然ながらこの場面でも準備を始める。しかし、ベンテケは断固としてボールのそばを離れず、そのままPKを蹴ることに。だが、シュートは相手GKに容易くセーブされてしまい、チームは勝ち点1の獲得にとどまった。

 今シーズンのリーグ戦12試合に出場して未だにゴールがないことで批判の対象となっているベンテケは、この試合の後からはより一層の非難を集めることに。同選手は、試合後にチームの面々と話し合いを持ったことを明かした。

「まず、本当は何が起こったのかを共有するために監督と話をした。テレビや他のメディアがどう表現しているのか、明確に知りたかったからね。皆と話をしたとき、僕は自分自身に対して申し訳ないとは思っていないと語ったよ。でも、僕たちは残留争いのまっただ中にいて、全てのポイントが重要なんだ。だから、僕はチームを失望させてしまった」

「僕はチームのために、そして自分自身のために一生懸命働くつもりだと言ったよ。僕はただ責任をとりたいと思った。ストライカーなら誰もが得点を決めたいと考える。でも、僕はチームを助けようと精一杯頑張るよ。そうすれば、いずれゴールも生まれるだろう」

 移籍1年目の昨シーズンは36試合に出場して15ゴールを決め、チームの残留にも大きく貢献したベンテケ。今シーズンは一転して苦しんでいるが、同選手はプレーの質自体は向上しているとの見方を示している。

「昨シーズンはそれほど良いプレーはできなかったけど、多くの得点は挙げられた。今シーズンは良いプレーができている代わりに、ゴールだけが奪えないんだ。だから、大いにモチベーションを刺激されているよ。これは僕にとっても挑戦だからね」

 チームのエースとしての働きが求められているベンテケ。自身の“挑戦”を結実させ、再び周囲の信頼を取り戻すことはできるだろうか。

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