チェルシーに移籍した(右)ジルー [写真]=Getty Images
アーセナルOBのポール・マーソン氏が、同クラブはフランス代表FWオリヴィエ・ジルーではなく同代表FWアレクサンドル・ラカゼットを放出するべきだったと語った。同氏が『スカイスポーツ』に語った内容を2月1日付のイギリス紙『デイリー・スター』が引用する形で伝えている。
ジルーは1月31日に、アーセナルからチェルシーへ移籍した。一方、アーセナルは同日、ドルトムントからガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンを獲得。ドルトムントもチェルシーからベルギー代表FWミシー・バチュアイを手に入れた。今冬の移籍市場最終日に、3つビッグクラブによる玉突き移籍が成立していた。
ジルーの退団に関して様々な意見が出る中、『スカイスポーツ』で解説を務めるマーソン氏は「ショッキングだ」と発言。「アーセナルは攻撃的な中盤やセンターフォワードが必要ではないのか?真面目な話、私だったらジルーではなく、ラカゼットを放出しようとしただろう」と、古巣が放出選手の選択を間違えたと指摘した。同氏はその理由として、「彼らは完全に”プランB”を失ってしまったからだ。チームがビハインドを背負っているとき、ジルーは途中から出て得点を決めていたからね」と説明している。
実際、マーソン氏の指摘は的外れなものではない。ジルーは今シーズンのプレミアリーグで16試合に出場して4ゴールを挙げているが、これらの得点は全て途中出場から挙げたもの。また『スカイスポーツ』によると、同選手はアーセナルに加入した2012-13シーズン以降、プレミアリーグで途中出場から17ゴールをマークしており、同期間での最多記録になるという。なお、ジルーに次いで、途中出場から得点を挙げているのは、今冬リヴァプールからウェスト・ブロムウィッチに移籍したイングランド代表FWダニエル・スタリッジで9ゴール。ジルーはその倍近くのゴールを途中出場から決めており、”ジョーカー”としては最高の働きを見せていたことになる。
一方、昨夏に当時のクラブ史上最高額となる4650万ポンド(約72億円)でアーセナルに加入したラカゼットは、シーズン開幕当初こそ得点を決めていたが、公式戦最近12試合で1ゴールと現在はスランプに陥っている。
果たして、ジルー放出というアーセナルの決断は正しかったのか。2月3日に行われるプレミアリーグ第26節エヴァートン戦の結果に改めて注目が集まりそうだ。
(記事/Footmedia)
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