チャンピオンズリーグ(CL)決勝が26日に行われ、レアル・マドリードとリヴァプールが対戦した。
史上初の3連覇を狙うレアル・マドリードと13年ぶりの優勝を目指すリヴァプールによる欧州頂上決戦。レアルはエースのクリスティアーノ・ロナウドや主将のセルヒオ・ラモス、カルム・ベンゼマ、イスコらがスタメンで、ギャレス・ベイルやマルコ・アセンシオがベンチスタートとなった。一方、リヴァプールはモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノの強力3トップなどが先発メンバーに名を連ね、エムレ・ジャンやアダム・ララーナらがベンチ入りした。
試合は開始1分も経たない内に、サラーのスルーパスからマネが相手ゴールに迫るが、ここはDFラファエル・ヴァランに阻まれる。レアルも2分、カルバハルの浮き球パスにエリア内中央のイスコが反応。これもオフサイドの判定となったが、両チームとも立ち上がりから激しい攻防を繰り広げる。
リヴァプールは23分、アンドリュー・ロバートソンの折り返しを受けたフィルミーノが右足シュート。こぼれ球を拾ったトレント・アレクサンダー・アーノルドがエリア右からシュートを放ったが、これはGKケイラー・ナバスの好セーブに阻まれた。
26分、サラーがS・ラモスとの競り合いで肩を痛めて倒れ込む。治療を受けて一時はプレーを続けたたが、再び倒れ込み31分に涙の負傷交代。代わりにララーナが投入された。一方のレアルにもアクシデント。ダニエル・カルバハルが負傷交代を強いられ、涙ながらにピッチを後にした。37分、代わりにナチョ・フェルナンデスが送り出された。
レアルは43分、右サイドのイスコからのクロスにC・ロナウドが中央でヘディングシュート。GKロリス・カリウスに阻まれたこぼれ球をベンゼマが押し込み、ネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。
試合が動いたのは後半に入って51分、レアルがラッキーな形で先制に成功する。トニ・クロースが前線にスルーパスを送ったが、反応したベンゼマには合わず、ボールはそのまま相手GKの手に。だが、GKカリウスの素早いパスにベンゼマが反応。ボールが伸ばした足に当たってゴールに吸い込まれた。
しかし、リヴァプールも黙ってはいない。55分、右CKからデヤン・ロヴレンが頭で合わせると、ゴール前に詰めていたマネが右足で合わせてコースを変え、同点のゴールネットを揺らした。追いつかれたレアルは60分にイスコがエリア中央から決定的な右足シュートを打つが、ここはGKカリウスが好セーブで立ちはだかる。
61分、レアルはイスコを下げてベイルを投入。すると、この采配がスーパーゴールを生む。64分、マルセロが左サイドからクロスを送ると、中央のベイルが鮮やかなオーバーヘッドシュートをゴール左上隅に沈め、レアルが勝ち越し。CL準々決勝ユヴェントス戦で同じような得点を決めたC・ロナウドも圧巻のゴールに笑みをこぼした。
再び1点を追うリヴァプールは70分、マネが左足ミドルで狙うが、惜しくも左ポストに直撃。追加点を狙うレアルは74分、C・ロナウドがエリア内に抜け出すが、ロバートソンの好守に阻まれ、シュートまで持ち込めず。
83分、右サイドでパスを受けたベイルが少し距離のあるエリア前から左足を一閃。無回転のシュートは、正面で対応したGKカリウスの手も弾いてゴールに突き刺さり、レアルが大きな追加点を挙げた。試合はこのままタイムアップ。レアルが3-1で勝利を収め、3年連続13度目の欧州王者に輝いた。なお、ジネディーヌ・ジダン監督は就任から2年半で3度のCL制覇を達成した。
【スコア】
レアル・マドリード 3-1 リヴァプール
【得点者】
1-0 51分 カリム・ベンゼマ(レアル)
1-1 55分 サディオ・マネ(リヴァプール)
2-1 64分 ギャレス・ベイル(レアル)
3-1 83分 ギャレス・ベイル(レアル)