【2018－19シーズン日本人選手所属クラブ開幕ガイド】ニューカッスル（武藤嘉紀）

　武藤嘉紀が加入したニューカッスルは、プレミアリーグ最高成績2位、20世紀初頭にはリーグ優勝4回を誇ったイングランド北東部の名門だ。近年は低迷が続き、2年前にプレミアリーグ創設以来2度目の降格を強いられたが、わずか1年で返り咲きを果たすと昨季はトップ10でフィニッシュ。スペインの知将ラファエル・ベニテスの下でトップリーグ再定着を目指している。2000年代初頭には英雄アラン・シアラーらを中心とした攻撃的なフットボールで上位争いを展開。地元ファンは当時の栄光の再現を期待している。

■クラブデータ

［創設］1893年　［クラブカラー］白と黒
［ホームタウン］ニューカッスル・アポン・タイン
［ホームスタジアム］セント・ジェームズ・パーク
［代表者］マイク・アシュリー
［獲得タイトル］
　リーグ：4回（1904-05、1906-07、1908-09、1926-27）
　FAカップ：6回（1910、1924、1932、1951、1952、1955）

■過去5シーズンの成績

2017-18：10位　　　　勝ち点44（12勝8分18敗｜39得点・47失点）
2016-17：1位（2部）　勝ち点94（29勝7分10敗｜85得点・40失点）
2015-16：18位　　　　勝ち点37（9勝10分19敗｜44得点・65失点）
2014-15：15位　　　　勝ち点39（10勝9分19敗｜40得点・63失点）
2013-14：10位　　　　勝ち点49（15勝4分19敗｜43得点・59失点）

■基本フォーメーション

■2018夏 主な獲得&放出選手

［IN］
DF　ファビアン・シェア（←デポルティーボ／スペイン）
DF　フェデリコ・フェルナンデス（←スウォンジー）
MF　キ・ソンヨン（←スウォンジー）
FW　サロモン・ロンドン（←ウェスト・ブロムウィッチ）
FW　武藤嘉紀（←マインツ／ドイツ）

［OUT］
DF　ヘスス・ガメス（→未定）
DF　マサディオ・アイダラ（→ランス／フランス）
DF　シャンセル・ムベンバ（→ポルト／ポルトガル）
MF　ミケル・メリーノ（→レアル・ソシエダ／スペイン）
FW　ドワイト・ゲイル（→ウェスト・ブロムウィッチ）

■注目プレーヤー

武藤嘉紀

［ポジション］FW　［背番号］13
［生年月日］1992年7月15日　［国籍］日本

約14億円の移籍金でマインツから加入。開幕戦に途中出場して日本人史上8人目となるプレミアリーグデビューを飾ると、持ち前の動き出しの良さと果敢なチェイシングで短い時間ながら存在感を示した。同じくマインツからプレミアの舞台へ活躍の場を移し、レスターの“奇跡”のリーグ制覇に貢献した岡崎慎司に続けるか。

[写真]＝Getty Images

サロモン・ロンドン

［ポジション］FW　［背番号］9
［生年月日］1989年9月16日　［国籍］ベネズエラ

スペインやロシアでも実績を残してきたベネズエラ出身の巨漢ストライカー。ウェスト・ブロムウィッチの降格に伴い、今夏にローンで加入した。プレミアではスモールクラブに在籍しながら3シーズンでリーグ戦108試合に出場して24得点を記録。武藤にとってのライバルとなるのか、あるいはパートナーとなるのか注目だ。

[写真]＝Getty Images

ジョンジョ・シェルヴィー

［ポジション］MF　［背番号］8
［生年月日］1992年2月27日　［国籍］イングランド

精度の高いキックと闘争心むき出しのハードタックルが持ち味の典型的なイングランド人セントラルMF。正確なフィードをテンポ良く左右に散らすだけでなく、時折見せる強烈なミドルシュートで自らも積極的に得点に絡む。2010年から3シーズンはリヴァプールでプレーするなど、26歳にしてプレミアリーグでの実績は十分。

[写真]＝Getty Images

■監督

ラファエル・ベニテス

［生年月日］1960年4月16日（58歳）　［国籍］スペイン

クラブが降格の危機に瀕していた2016年3月に現職に就任。そのシーズンは降格を回避することができなかったが、翌シーズンに2部リーグを制してチームを1年でプレミア復帰へと導いた。過去にはバレンシアやリヴァプールをはじめ、インテル、チェルシー、ナポリと行く先々でクラブにタイトルをもたらしている。

[写真]＝Getty Images