今夜激突！　マンU対アーセナルについて知っておきたい7つのこと

　30日に行われるプレミアリーグ第7節では、マンチェスター・Uが本拠地オールド・トラフォードにアーセナルを迎える。2000年代前半にはプレミアリーグで激しい優勝争いを繰り広げた両チームだが、昨季は共にトップ4圏外に終わった。復活を目指す2つのビッグクラブの対戦を前に、知っておきたい7つのトピックを紹介する。

■マンUはホームで圧倒

カップ戦も含めて、両チームは公式戦で230回対戦。マンチェスター・Uが97勝51分け82敗と、大きく勝ち越している。最近26対戦で見ても、15勝6分け5敗と圧倒。さらにホーム開催のプレミアでは最近12試合に負けなし（8勝4分け）、最後の敗戦は2006年9月まで遡らなければならない。なお、13年前のその試合には、オーレ・グンナー・スールシャール監督とコーチを務めるマイケル・キャリック氏がマンチェスター・Uの選手として途中出場。アーセナルでは、今季から同トップチームのコーチに就任したフレドリック・ユングベリ氏がフル出場していた。

■エメリ監督の相性は悪くない

[写真]=Getty Images

オールド・トラフォードでのリーグ戦は12試合連続で未勝利のアーセナルだが、昨季プレミアでの2対戦は1勝1分けと負けなしだった。就任1年目のウナイ・エメリ監督は、アーセナルの指揮官として1958－59のジョージ・スウィンディン氏以来の快挙を成し遂げた。一方、マンチェスター・Uのスールシャール監督は今年3月に行われたアーセナル戦で0－2と完敗。就任後、プレミアでは初のアーセナル戦を落とした。今回の一戦に敗れるようだと、アーセナル相手のリーグ戦2連敗スタートとなる。マンチェスター・Uの監督では、過去3人しか経験していない不名誉な記録だが、スールシャール監督はこれを回避することができるだろうか。

■“01世代”の2人に要注目

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19日に行われたヨーロッパリーグ（EL）・グループステージ初戦では、両チーム期待の生え抜きがそれぞれ初ゴールを記録した。ホームにアスタナを迎えたマンチェスター・Uに決勝点をもたらしたのは、6歳からアカデミーに所属するメイソン・グリーンウッド。25日に行われたカラバオ・カップ3回戦でもゴールをマークした同選手は、今回のゲームの翌日（10月1日）に18歳の誕生日を迎える。一方、フランクフルトに乗り込んだアーセナルで1ゴール2アシストの活躍を見せたのが、ブカヨ・サカ。今月5日に18歳になったばかりのサカは、前節のアストン・ヴィラ戦で、クラブ史上3番目の若さでプレミア初スタメンを飾った。2001年生まれの2人の新星のパフォーマンスにも注目したい。

■ケガ人が続々復帰

アーセナルにとっての朗報は、ケガ人の復帰だろう。24日に行われたカラバオ・カップのノッティンガム・フォレスト戦で、アーセナルのロブ・ホールディングが10カ月ぶりにピッチに帰ってきた。昨年12月のマンチェスター・U戦で左ひざ前十字じん帯断裂した同選手は、キャプテンとして先発出場。自身2年ぶり、アーセナルでは通算2得点目となるゴールまでマークした。また5－0の大勝に終わった同試合ではエクトル・ベジェリンも復帰。今季加入したキーラン・ティアニーも、そけい部の負傷から回復してデビューを果たしている。エメリ監督はメンバー選考で嬉しい悩みを抱えることになりそうだ。

■マタ、恩師と対決へ

マンチェスター・Uのフアン・マタにとっては、恩師との直接対決を迎える。プレミア最近3試合連続でスタメン起用されている同選手は、2008年から3年間にわたってバレンシアに在籍。当時チームを率いていたエメリ監督の下で主力としてプレーした。通算141試合出場は、監督別で最多になる。マタと言えば、チェルシーとマンチェスター・Uの2クラブでジョゼ・モウリーニョ氏から計3年半にわたる指導を受けてきたが、試合出場数は「117」だった。なお昨季はFAカップでの対戦も含め、アーセナルとの3対戦に出場機会のなかったマタ。今回は恩師の前で雄姿を見せることができるだろうか。

■ゴールが期待できるのは？

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アーセナルでは、昨季の“プレミア得点王”ピエール・エメリク・オーバメヤンが絶好調だ。開幕6試合で6ゴールは、2007－08シーズンのエマニュエル・アデバヨール以来、アーセナルでは最多記録になる。一方、アーセナル戦を得意とするのがマンチェスター・Uのジェシー・リンガード。これまでアーセナルとの公式戦5試合に出場し、4得点1アシストを記録している。昨季のFAカップでもゴールを決めており、リンガードが他のどのチームよりも多くのゴールを決めている相手がアーセナルだ。

■予想オッズは？

イギリス大手ブックメーカーの『ウィリアム・ヒル』は日本時間30日正午現在、マンチェスター・Uの勝利に「2.45倍」、アーセナルの勝利に「2.87倍」、ドローに「3.4倍」というオッズを付けている。ホームのマンチェスター・Uがやや優勢だが、勝敗はどちらに転んでもおかしくないと予想しているようだ。マンチェスター・Uの課題は得点力不足。チェルシーとの開幕戦で4ゴールを奪ってから、公式戦7試合連続で複数得点を記録していない。マーカス・ラッシュフォードやアントニー・マルシャルはケガからの回復が間に合わず欠場が濃厚とされており、1トップでの先発が予想されるグリーンウッドに大きな期待がかかる。

（記事／Footmedia）