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リュディガーへの人種差別は立証できず…トッテナムと警察が2週間に及ぶ調査を終了

2020.01.07

トッテナム戦で人種差別行為を受けたとされるリュディガー [写真]=Getty Images

 トッテナムは6日、12月22日に行われたプレミアリーグ第18節チェルシー戦における人種差別行為の事実調査の報告を行った。同日、イギリスメディア『BBC』が伝えた。

 同試合の63分、チェルシーのドイツ代表DFアントニオ・リュディガーが、トッテナムのサポーターからモンキーチャント(猿の声真似)が聞こえてきたと主張したことで試合は一時中断。また、同試合では、トッテナムのサポーターがチェルシーのスペイン代表GKケパ・アリサバラガに対して物を投げつけたほか、トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンもチェルシーのサポーターによる人種差別の対象に。両クラブ合わせて7名の逮捕者(トッテナム:6、チェルシー:1)が出てしまった。

 トッテナムは試合後、人種差別行為を強く非難する旨の声明を出すと同時に、差別を行ったファンの特定をロンドン警視庁と共同で開始した。トッテナムは新スタジアムに設置されたカメラを用いれば、収容人数6万2062人の全員を特定可能だとしていた。しかし、2週間以上に及んだ調査の結果、人種差別が行われていたかどうかを立証することはできなかったようだ。

 トッテナムは今回の問題について、次のような声明文を発表。リュディガーへの人種差別行為が事実として確認出来なかったことを報告した上で、クラブとして今後も反人種差別の姿勢を貫くことを強調した。

「リュディガーが取った行動については完全に支持しています。しかしながら、申し立てを裏付ける証拠も否定する証拠も見つからなかったため、クラブも警察もこれ以上の調査はできません。もし新しい情報を入手すれば、完全な調査が行われることになります」

「私たちは私たちの人種差別撲滅運動に誇りを持っており、それが今回の問題の調査に多くの時間とリソースを割いた理由です。私たちは人種差別行為を行う人物を発見した場合、スタジアムからの出入りを生涯禁止します」

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