リヴァプールは本拠地アンフィールドでの無敗記録を続けている [写真]=Getty Images
その勢いは一体、どこまで続くのか――。プレミアリーグで首位を独走するリヴァプールのことである。
リヴァプールは現在、ホームでのプレミア無敗記録を「51」に更新中。実に3シーズン前、2017年4月に行われたクリスタル・パレス戦(1-2)で敗れたのを最後に、本拠地アンフィールドで負けていない。なお歴代最長記録は、2004年2月から2008年10月までチェルシーが記録した「86」試合。まだまだ大きな開きがあるものの、今の神がかったような強さを考えると、リヴァプールが偉業を達成する可能性は十分にあるだろう。
では、リヴァプールはホームでどれほど強いのか。今回は、直近4シーズン連続でプレミアに在籍する14チームを対象に、リヴァプールの無敗記録がスタートした2016-17シーズンの第36節から現在(今季第22節)までのホーム成績を調査、比較してみた。
結論から言ってしまうと、リヴァプールは“ホーム最強チーム”というわけではなかった。1試合平均の勝ち点でトップに立ったのは、マンチェスター・C。現プレミア王者は、ホームゲームを52試合戦って、45勝3分け4敗。獲得した勝ち点は「138」で、1試合平均では2.65ポイントだった。一方のリヴァプールは51戦無敗の間、41勝10分け0敗の成績を残し、勝ち点は「133」。1試合平均は2.61ポイントと、僅差で2位だった。
リヴァプールの無敗継続中、マンチェスター・Cはホームで4敗を喫しているものの、勝利数は「45」とリヴァプールの「41」を上回った。リヴァプールとしては、51試合のうち約20%にあたる10試合をドローで終えたことがトップに立てなかった要因だと言える。とはいえ、昨季から数えてホーム18連勝中。アンフィールドで無敵を誇っており、今の勢いではマンチェスター・Cを上回っている。
3位以下は、アーセナル(2.25ポイント)、マンチェスター・U(2.16ポイント)、トッテナム(2.08ポイント)、チェルシー(2.02ポイント)と続き、“ビッグ6”が上位を独占。7位に入ったのはエヴァートン(1.82ポイント)だった。
次に1試合平均の得点数を比較してみた。ここでもトップに立ったのは、マンチェスター・C。52試合で157ゴールを奪い、1試合平均得点は「3.02」。14チーム中、唯一の3ゴール超えを達成するなど、圧倒的な攻撃力は数字でも証明されている。
2位以下の顔ぶれにも変動はなく、リヴァプール(2.59得点)、アーセナル(2.31得点)、マンチェスター・U、トッテナム(共に1.94得点)、チェルシー(1.83得点)がトップ6に並ぶ。平均勝ち点と平均得点のランキングに相関関係がみられるのは興味深い。ただし、6強以外で1試合平均の得点数が最も多かったのは、ウェストハム(1.46得点)。平均勝ち点のランキングでは9位のチームだった。
では、リヴァプールの無敗記録を支えているのは何なのか。ずばり守備の堅さである。今回の調査で、1試合平均の失点数が最も少なかったのがリヴァプールだった。ホーム51試合で29失点しか許さず、1試合平均失点は「0.57」。無敗期間中に複数失点を喫したのは5試合のみと、アンフィールドが“要塞”と化しているのは自慢の堅守のおかげだと言える。今季もホーム9失点はリーグ最少。さらに彼らは、マンチェスター・Cと並ぶ最多29得点を本拠地で挙げており、守備だけでなく、攻撃でも相手を圧倒するチームへと変貌を遂げている。
なお、1試合平均失点が「1」を下回るのは、リヴァプールのほかに、マンチェスター・C(0.73失点)、チェルシー(0.81失点)、そしてマンチェスター・Uとトッテナム(共に0.88失点)の4チーム。“ビッグ6”のうち、平均して1失点以上を喫しているのは、アーセナル(1.04失点)だけだった。
19日に行われるプレミア第23節で、リヴァプールはマンチェスター・Uをホームに迎え撃つ。難敵相手に無敗記録を継続することはできるのか。また、86試合連続無敗という前人未到の記録に到達することはできるのか。今後もリヴァプールの試合から目が離せない。
【ホーム平均勝ち点ランキング(プレミアリーグ)】
<集計期間> 2016-17シーズンの第36節~2019-20シーズンの第22節
<集計対象> 2016-17シーズン以降、連続してプレミアに在籍する14チーム
■1位 マンチェスター・C 2.65ポイント
52試合/45勝3分け4敗/157得点・38失点/勝ち点138
(1試合平均)3.02得点・0.73失点
■2位 リヴァプール 2.61ポイント
ホーム成績:51試合/41勝10分け0敗/132得点・29失点/勝ち点133
(1試合平均)2.59得点・0.57失点
■3位 アーセナル 2.25ポイント
52試合/36勝9分け7敗/120得点・54失点/勝ち点117
(1試合平均)2.31得点・1.04失点
■4位 マンチェスター・U 2.16ポイント
50試合/32勝12分け6敗/97得点・44失点/勝ち点108
(1試合平均)1.94得点・0.88失点
■5位 トッテナム 2.08ポイント
50試合/32勝8分け10敗/97得点・44失点/勝ち点104
(1試合平均)1.94得点・0.88失点
■6位 チェルシー 2.02ポイント
52試合/31勝12分け9敗/95得点・42失点/勝ち点105
(1試合平均)1.83得点・0.81失点
■7位 エヴァートン 1.82ポイント
50試合/27勝10分け13敗/72得点・54失点/勝ち点91
(1試合平均)1.44得点・1.08失点
■8位 レスター 1.56ポイント
52試合/23勝12分け17敗/74得点・60失点/勝ち点81
(1試合平均)1.42得点・1.15失点
■9位 ウェストハム 1.42ポイント
50試合/20勝11分け19敗/73得点・76失点/勝ち点71
(1試合平均)1.46得点・1.52失点
■10位 ボーンマス 1.35ポイント
51試合/18勝15分け18敗/70得点・75失点/勝ち点69
(1試合平均)1.37得点・1.47失点
■11位 ワトフォード 1.34ポイント
50試合/18勝13分け19敗/64得点・78失点/勝ち点67
(1試合平均)1.28得点・1.56失点
■12位 クリスタル・パレス 1.3ポイント
50試合/17勝14分け19敗/62得点・60失点/勝ち点65
(1試合平均)1.24得点・1.2失点
■13位 バーンリー 1.27ポイント
51試合/19勝8分け24敗/57得点・70失点/勝ち点65
(1試合平均)1.12得点・1.37失点
■14位 サウサンプトン 1.04ポイント
52試合/12勝18分け22敗/58得点・84失点/勝ち点54
(1試合平均)1.12得点・1.62失点
(記事/Footmedia)
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By Footmedia