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20度目のリーグ優勝から早7年…2012-13のマンチェスター・Uメンバーの現在地

2020.04.22

アレックス・ファーガソン体制下ラストシーズンでプレミアリーグを制覇したマンチェスター・U [写真]=Getty Images

 2013年4月22日。今から7年前の今日、マンチェスター・Uは2012-13シーズンのプレミアリーグ優勝を決めた。アストン・ヴィラとの対戦に3-0で勝利し、クラブ史上13回目のプレミアリーグ王者(トップリーグ優勝は20回目)に輝いた。この年が、27年にわたって指揮を執ったアレックス・ファーガソン監督のラストシーズンとなった。

 その後、マンチェスター・Uはリーグ制覇を成し遂げていない。安定した強さを誇った当時のチームを懐かしく思うファンもいるだろう。

 そこで本稿では、アストン・ヴィラ戦の出場メンバーとベンチ入りした選手の中から15名をピックアップ。英雄たちの“今”を、当時の背番号と共に紹介する。

※年齢は4月22日時点のもの

<出場メンバー>

▼GK 1 ダビド・デ・ヘア

(スペイン代表/当時22歳、現在29歳)

クリーンシートで優勝に貢献したデ・ヘア(写真左。右はラファエウ・ダ・シウヴァ) [写真]=Getty Images


 7年前の出場メンバーの中で唯一、現在もマンチェスター・Uでレギュラーとしてプレーしているのがデ・ヘアだ。加入2年目だった2012-13シーズンは、プレミアリーグ28試合に出場して11度のクリーンシートを記録。イングランドサッカー選手協会(PFA)が選ぶ年間ベストイレブンに初めて名を連ねた。

▼DF 2 ラファエウ・ダ・シウヴァ

(元ブラジル代表/当時22歳、現在29歳)

左:優勝を決めた試合でファン・ペルシ―(下)の得点を喜ぶラファエウ 右:現在リヨンでプレーするラファエウ [写真]=Getty Images


 ファーガソン監督に見出され、双子のファビオと共に名門クラブに加入したラファエウ。7年前のアストン・ヴィラ戦はフル出場し、22歳にして3度目のプレミアリーグ制覇を達成した。マンチェスター・Uではその後2年間プレーし、2015年夏に退団。現在はリヨンに在籍している。

▼DF 4 フィル・ジョーンズ

(元イングランド代表/当時21歳、現在28歳)

香川(中央)、ギグス(右)らと優勝を祝うジョーンズ(左) [写真]=Getty Images


 ジョーンズは2011年夏にブラックバーンから加入。2012-13シーズンはケガに苦しんだが、スタメンに名を連ねたアストン・ヴィラ戦は90分間を無失点に抑えた。近年はパフォーマンスの低下によって序列を下げ、今季のリーグ戦出場数はわずかに「2」。デ・ヘアと並ぶクラブ最古参だが、生き残りに向けて厳しい戦いが続いている。

▼DF 6 ジョニー・エヴァンス

(北アイルランド代表/当時25歳、現在32歳)

左:優勝セレモニーでイタズラを仕掛けるエヴァンス(写真右上) 右:現在レスターでプレーするエヴァンス [写真]=Getty Images


 7年前にジョーンズとセンターバックでコンビを組んでいたのがエヴァンスだ。2012-13シーズンは23試合に出場し、自身3度目のプレミアリーグ制覇を達成した。2015年の退団後は、ウェスト・ブロムウィッチを経て、2018年夏にレスターに加入。今季はここまでリーグ戦全試合でプレーし、3位と好位置につけるチームを支えている。

▼DF 3 パトリス・エヴラ

(元フランス代表/当時31歳、現在38歳)

左:優勝を祝うエヴラ 右:2019-20チャンピオンズリーグ抽選会にC・ロナウド(手前)とともに現れたエヴラ [写真]=Getty Images


 2006年1月から8年半にわたって“赤い悪魔”に在籍し、プレミアリーグ王者に輝くこと5回。アストン・ヴィラ戦では、欠場したネマニャ・ヴィディッチに代わってキャプテンマークを巻いていた。昨年7月の引退後は、指導者ライセンスの取得を目指して修行中。9月にはアカデミーコーチとして古巣マンチェスター・Uに復帰した。

▼MF 16 マイケル・キャリック

(元イングランド代表/当時31歳、現在38歳)

左:優勝を祝うキャリック 右:現在はスールシャール監督の右腕を務めるキャリック [写真]=Getty Images


 現在マンチェスター・Uでコーチを務め、オーレ・グンナー・スールシャール監督を支えているキャリック。選手時代にはパサーとして名を馳せ、プレミアリーグ5回、チャンピオンズリーグ1回の優勝に貢献した。ファーガソン氏からの評価も高く、2014年には「彼はイングランド人の中でベストのプレーヤーだ」と最大級の賛辞を受けた。

▼MF 10 ウェイン・ルーニー

(元イングランド代表/当時27歳、現在34歳)

左:優勝を祝うルーニー 右:現在ダービー・カウンティでプレーするルーニー [写真]=Getty Images


 ルーニーはアストン・ヴィラ戦でセントラルMFとして出場。ロングパスでロビン・ファン・ペルシーのゴールをお膳立てした。2017年にマンチェスター・Uを離れ、アメリカを拠点にプレーしていたが、今年1月からはダービー・カウンティ(イングランド2部)でプレー。3月のFAカップ5回戦では、マンチェスター・Uとの古巣対決が実現した。

▼MF 7 アントニオ・バレンシア

(エクアドル代表/当時27歳、現在34歳)

左:優勝を祝うバレンシア(最前) 右:現在LDUキトでプレーするバレンシア [写真]=Getty Images


 自慢の快足を生かしてウイングやサイドバックとして活躍し、主将も務めたバレンシア。2012-13シーズンはクラブのエースナンバーである“7番”を着用したものの、納得のいくパフォーマンスを見せられず、翌シーズンから慣れ親しんだ“25番”に戻した。10年間過ごしたマンチェスター・Uを昨年夏に退団した後は、母国のLDUキトでプレーを続けている。

▼MF 26 香川真司

(日本代表/当時24歳、現在31歳)

左:優勝を決めた試合でフル出場を果たした香川 右:現在レアル・サラゴサでプレーする香川 [写真]=Getty Images、ムツカワモリ


 マンチェスター・U加入1年目だった香川は、リーグ戦20試合に出場して6得点をマーク。アストン・ヴィラ戦ではフル出場を果たし、プレミアリーグ初制覇の瞬間をピッチ上で迎えた。今季からはレアル・サラゴサに所属。現在はSNSを通じて自宅でのトレーニング法や免疫力を高める食事について発信し、新型コロナウイルスの感染予防を積極的に呼びかけている。

▼MF 11 ライアン・ギグス

(元ウェールズ代表/当時39歳、現在46歳)

左:優勝を決めた試合で大活躍を披露したギグス 右:現在ウェールズ代表を指揮するギグス [写真]=Getty Images


 当時39歳のギグスはアストン・ヴィラ戦にフル出場し、2アシストをマーク。3-0の快勝に貢献し、選手として歴代最多となる13度目のプレミアリーグ優勝を達成した。2013-14シーズンをもって現役にピリオドを打った後は、マンチェスター・Uでアシスタントコーチや暫定監督を務め、2018年1月からはウェールズ代表を率いている。

▼FW 20 ロビン・ファン・ペルシー

(元オランダ代表/当時29歳、現在36歳)

優勝を決めた試合で得点し喜ぶファン・ペルシー [写真]=Getty Images


 2012年夏にアーセナルから加わったファン・ペルシーは、1年目からエース級の活躍を披露。アストン・ヴィラ戦ではハットトリックを記録し、自身初のプレミアリーグ優勝を味わった。最終的に26ゴールを挙げて、2季連続でのリーグ得点王に輝いている。昨季限りで現役を退いた後は、解説者に転身。今年3月には古巣フェイエノールトのFWコーチに就任し、指導者としても活躍中だ。

▼FW 19 ダニー・ウェルベック

(イングランド代表/当時22歳、現在29歳)

左:優勝を決めた試合で途中出場を果たしたウェルベック 右:現在ワトフォードでプレーするウェルベック [写真]=Getty Images


 アストン・ヴィラ戦でただ一人、途中出場したのがウェルベック。マンチェスター・Uの生え抜きである彼にとって、プレミアリーグ優勝を味わった唯一のシーズンが2012-13シーズンだった。2014年夏に加入したアーセナルでは度重なるケガの影響で、本領発揮とはならず。今季から加わったワトフォードでもハムストリングの負傷によって離脱を余儀なくされ、リーグ戦の出場数は「9」にとどまっている。

<ベンチ入りメンバー>

▼DF 5 リオ・ファーディナンド

(元イングランド代表/当時34歳、現在41歳)

左:キャリック(左)とともに優勝を祝うファーディナンド 右:現在は解説者として活動するファーディナンド [写真]=Getty Images


 マンチェスター・Uで一時代を築いたファーディナンド。2012-13シーズンもプレミアリーグ28試合に出場していたが、アストン・ヴィラ戦は出番がなく、自身6度目となる優勝の瞬間をベンチから見届けた。2015年の引退後は、主に解説者として活躍。2017年にはボクサーへの転身を発表して話題となったが、翌年、英国ボクシング管理委員会にプロライセンスの申請を却下され、“引退”を表明した。

▼MF 17 ナニ

(元ポルトガル代表/当時26歳、現在33歳)

バレンシア(左)、ハビエル・エルナンデス(右)とともに優勝を祝うナニ(中央) [写真]=Getty Images


 2007年夏にスポルティングからマンチェスター・Uに加入。切れ味鋭いドリブルで多くのチャンスを生み出し、4回のプレミアリーグ制覇に貢献した。2015年に“赤い悪魔”を退団した後は、フェネルバフチェ、バレンシア、ラツィオ、スポルティングでプレー。昨年2月からはメジャーリーグ・サッカー(MLS)のオーランド・シティに在籍し、主将としてチームをけん引している。

▼FW 14 ハビエル・エルナンデス

(メキシコ代表/当時24歳、現在31歳)

左:優勝を祝うエルナンデス 右:現在LAギャラクシーでプレーするエルナンデス [写真]=Getty Images


 ナニ同様、現在はMLSでプレーしているのがチチャリート(J・エルナンデスの愛称)だ。マンチェスター・Uでは抜群の得点感覚を生かして、スーパーサブとして活躍。2012-13シーズンは先発でのリーグ戦出場は9試合だけだったが、10得点をマークした。昨年夏からセビージャに所属していたものの、今年1月にロサンゼルス・ギャラクシーへ移籍。欧州での生活に一区切りをつけた。

(記事/Footmedia

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By Footmedia

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