いよいよ再開初戦を迎えるマンチェスター・Cとアーセナル[写真]=Getty Images
3カ月の中断期間を経て17日に再開するプレミアリーグ。マンチェスター・Cは本拠地『エティハド・スタジアム』にアーセナルを迎える。
2位マンチェスター・Cはリヴァプールの優勝決定を少しでも遅らせるために、9位アーセナルはチャンピオンズリーグ出場権獲得のために、どちらも勝ち点3が欲しい試合だ。もちろん、ペップ・グアルディオラとミケル・アルテタによる初の“師弟対決”にも注目が集まっている。ここでは見どころの尽きない一戦について、知っておきたい8つのトピックを紹介する。
1. 中断前のおさらい
新型コロナウイルスの影響を受けて、プレミアリーグで最初に延期が決まったゲームがこの一戦だった。アーセナルが2月末にヨーロッパリーグ(EL)で対戦したオリンピアコスのオーナーの感染が明らかとなり、予防措置として延期に。その後、アルテタ監督も含めて複数のリーグ関係者からも陽性反応が検出され、全日程が延期となった。中断前を振り返ってみると、アーセナルは上記のオリンピアコス戦でELからの敗退が決まったものの、プレミアでは3連勝と波に乗っていた。一方のマンチェスター・Cはアストン・ヴィラを下してカラバオ・カップ3連覇を達成したものの、リーグ戦ではマンチェスター・ダービーに完敗(0-2)した。今回の中断はどちらのチームに吉とでるだろうか。
2. 初の師弟対決
もちろん、一番の注目ポイントはグアルディオラ監督とアルテタ監督による“師弟対決”だろう。グアルディオラがマンチェスター・Cの指揮官に就任した2016年に、アルテタは同クラブのコーチングスタッフに入閣。3年半にわたって誰よりも近くでグアルディオラのノウハウを学んだ。さらにバルセロナのカンテラに所属していた15歳の時に、同クラブのスター選手だったグアルディオラと出会い、計り知れないほどの影響を受けてきたという。昨年12月にアーセナルの監督に就任して以降も頻繁に連絡を取り合っているという2人。お互いに再会を心待ちにしているようだが、ソーシャル・ディスタンスはお忘れなく!
3. 対戦成績はアーセナルが上だが…
リーグ戦では過去に183回対戦し、アーセナルが87勝44分け52敗と圧勝。プレミアリーグ創設以降も、23勝10分け12敗と大きく勝ち越している。しかし近年は形勢が逆転しており、アーセナルはマンチェスター・Cとのリーグ戦5連敗中、最近8試合で白星がない(2分け6敗)。最後の勝利はアルテタ監督が選手としてアーセナルに在籍していた2015年12月まで遡らなければならない(アルテタ自身は負傷で欠場)。とはいえ、現役時代に出場したマンチェスター・C戦は7勝4分2敗と、勝率は50%を上回っている。相性の良い古巣から3ポイントを奪えるだろうか。
4. アーセナルはペップのお得意様
一方で、グアルディオラ監督はアーセナルとの相性が抜群に良く、監督キャリアの中で最も多くの勝利を挙げている相手になる。バルセロナとバイエルンの監督時代を含め、過去17戦で11勝3分け3敗。勝率65%を誇り、40得点17失点と内容でも圧倒している。現在は6連勝中で、そのうち4試合はクリーンシートを達成。ただしその6連勝は、アーセナルに精通していたアルテタ監督とのタッグで収めたもの。優秀な右腕は前回の直接対決を最後に“敵将”となった。マンチェスター・Cのすべてを熟知する弟子を相手に連勝記録を伸ばすことは出来るのか。グアルディオラ監督の采配にも注目が集まる。
5. エースは“アーセナル・キラー”
グアルディオラ監督にとって心強いのは、“アーセナル・キラー”であるエースの存在だ。セルヒオ・アグエロはアーセナル戦、過去16試合に出場して11ゴール2アシストを記録。直近12試合で10ゴールを挙げており、昨季のアウェイゲームではハットトリックを達成した。6月2日に32歳の誕生日を迎えたがまだまだ進化を続けており、今季もチーム最多の16ゴールを決めている。2015年以来、通算2度目の得点王に輝く可能性も十分だろう。またマンチェスター・Cには、アーセナル戦に先発した最近7試合で4ゴール2アシストを叩き出すケヴィン・デブライネも控えている。2人のホットラインは再び炸裂するだろうか。
6. アグエロは“天敵”に要注意
ただし、アーセナルにはアグエロにとって“因縁の相手”ダヴィド・ルイスがいる。2016年12月、アグエロはチェルシーに所属していたD・ルイスに膝蹴りを見舞って退場。4試合の出場停止処分を下された。プレミアで9年もプレーをしているアグエロがレッドカードを出されたのは、後にも先にもその一度きりだ。また2013年に行われたFAカップ準決勝のチェルシー戦でも、アグエロはD・ルイスに両足タックルを行ったが、試合中に受けた蹴りや肘打ちに対する報復行為であったと認めている。これら2つの黒歴史について、アグエロは中断期間中にYouTubeで振り返ることがあった。それだけD・ルイスを意識しているはずで、冷静なプレーができるかどうかは大きなポイントになるだろう。
7. オーバメヤンはマンCが苦手
アグエロとは対照的に、アーセナルのエースはマンチェスター・Cを苦手としている。ピエール・エメリク・オーバメヤンは、2018年2月のアーセナルデビュー以降、公式戦では97試合61ゴールを記録。プレミアリーグでも、対戦した全23チームのうち20チームを相手にゴールを決めている。ただし、得点を挙げたことがない相手の一つがマンチェスター・Cで、過去に出場した4試合は一度もネットを揺らせなかった。昨季はプレミア得点王に輝き、今季もここまでランキング2位となる17ゴールをマーク。次の得点でプレミア通算50ゴールを達成するだけに、“シティの壁”を乗り越えてチームに勝利をもたらしたいところだ。
8. 予想オッズは?
日本時間17日正午現在、イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』はマンチェスター・Cの勝利に「1.32倍」、アーセナルの勝利に「9倍」、ドローに「5.5倍」というオッズを付けている。現在の順位や最近の対戦成績を踏まえれば妥当なオッズと言えるだろう。しかし百戦錬磨のグアルディオラにとっても、監督歴の浅いアルテタにとっても、これだけ長い中断を挟んで再開するリーグ戦というのは初めての体験だ。無観客、交代枠の拡大など、従来とは異なる条件下での開催となるため、何が起きても不思議ではない。何はともあれ100日ぶりに開催されるプレミアリーグを心待ちにしたい。
(記事=Footmedia)
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