エティハド・スタジアム上空に掲げられたバナー [写真]=Getty Images
22日に行われたプレミアリーグ第30節マンチェスター・C対バーンリー戦(5-0)で、一部のバーンリーサポーターが小型の飛行機でスタジアム上空を飛行し、「White Lives Matter Burnley」と書かれたバナーを掲げた。同日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じた。
アメリカで5月に黒人男性のジョージ・フロイド氏が白人警官に殺害された事件を契機に、世界各地で改めて人種差別問題を問うデモが発生している。プレミアリーグも『Black Lives Matter(黒人の命を軽んじるな)』運動への協力姿勢を示し、今節は全試合でユニフォームの背ネームを選手名から『Black Lives Matter』に変更。また、キックオフの直前には全ての選手とスタッフ、審判がピッチ上で片ひざを付いて人種差別に対抗する意志を示している。
しかしながら、マンチェスター・C対バーンリー戦のキックオフ直後、バーンリーサポーターの飛行機が「White Lives Matter(白人の命も軽んじるな)」のバナーを掲げて『エティハド・スタジアム』の上空を飛行した。事態を受け、バーンリーは試合のハーフタイムに次のような声明文を発表した。
「バーンリーFCは『エティハド・スタジアム』上空を飛行した飛行機と攻撃的なバナーの責任者の行動を強く非難します。彼らは『ターフ・ムーア(バーンリーの本拠地)』で歓迎されないことを明確に示します。これらのメッセージは決して、バーンリーFCの立場を代表するものではありません。クラブは当局と十分に協力して犯人を特定し、“生涯出禁”の措置を行使します」
「クラブにはすべての性別、宗教、信仰と協力してきた誇り高い実績があり、あらゆる人種差別にも対抗していきます。私たちはプレミアリーグとマンチェスター・C、『Black Lives Matter』を推進するすべての方に全面的に謝罪いたします」
また、バーンリーの主将ベン・ミーは試合後、『スカイ』のインタビューに対して次のようにコメント。サポーターの行いを強く非難した。
「難しい夜だったね。だが、サッカーの内容よりも先に話すべきことがある。試合の序盤に飛行した飛行機について、だ。ごく少数の我々のファンが飛行機を飛ばす決断を下したことを、本当に恥ずかしく思っている。彼らの主張は完全に的外れなものだ。そのような人々は21世紀に加わり、自分自身を教育をし直す必要がある」
「本当に動揺している。試合前に『飛行機が飛ぶかもしれない』という噂を耳にした。クラブもなんとかやめさせようと動いたけど、飛行機などを手配したのはごく少数の人々だったようだね。こんなことが再び起こらないことを願っている。これが僕たちの、僕のクラブに関わっていると思うと恥ずかしいし、試合で見たいものではない。間違っていることだし、僕は行為を完全に非難する。このようなことをする人々が、『Black Lives Matter』運動が達成しようとしていることについて学ぶことを願っているよ」
「僕たちは、人種、宗教、性別、LGBTQコミュニティのいずれにおいても、社会の面でもサッカーの面でも平等に取り組んだ。全選手がこれらの問題に立ち向かい、マイノリティを支持したいと考えている」
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By サッカーキング編集部
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