各チームの新戦力たちを、一気に査定! [写真]=Getty Images
2020-21シーズンのプレミアリーグ開幕から、約2カ月が経過した。消化試合数に差があるとはいえ、勝ち点18で首位に立つレスターから勝ち点15で6位につけるアストン・ヴィラまで、3ポイントの中に6チームがひしめく大混戦となっている。
そんななかで目立つのが、新戦力の活躍だろう。イギリスメディア『Football365』はプレミアリーグ全20チームの“2020年ベスト補強”を紹介している。
▼アーセナル
■ガブリエウ・マガリャンイス(ブラジル)
『Football365』は、加入直後から好パフォーマンスを披露するガーナ代表MFトーマス・パルティも候補の一人だとするが、彼よりも安い移籍金(2,600万ユーロ[約32億3,000万円])で獲得し、チームの長年の課題であったセンターバック問題を解決したとして、ガブリエウを選択。ファンも異論はないかもしれない。
▼アストン・ヴィラ
■エミリアーノ・マルティネス(アルゼンチン)
昨シーズン終盤にアーセナルで出番を得ると、正GKとして十分にやっていけるだけの実力があることを証明した。今夏移籍したアストン・ヴィラでは開幕4連勝スタートに貢献。クラブ史上最高額(2,800万ポンド[約38億7,000万円])で獲得したイングランド人FWオリー・ワトキンスに比べれば話題性では劣るものの、最も効果的な補強だと評価されている。
▼ブライトン
■タリク・ランプティ(イングランド)
今年1月、チェルシーの生え抜き選手であるランプティを獲得するのにブライトンが支払った移籍金は300万ポンド(約4億1,500万円)とされているが、『Football365』は「すでに10倍の価値がある」と評価する。20歳の若武者は今季ここまでプレミア全8試合に出場し、1ゴール2アシスト。攻撃センス抜群で、今ではアトレティコ・マドリードが関心を持っていると伝えられる。
▼バーンリー
■デイル・スティーヴンス(イングランド)
バーンリーのベスト補強は今夏ブライトンから加入した31歳のMFスティーヴンス。新天地で出場した3試合はすべて敗れたため「ベスト」とは言い難いが、そもそも今年獲得した選手が少ないという事情もあるのか彼が選ばれた。
▼チェルシー
■エドゥアール・メンディ(セネガル代表)
今夏に大型補強を慣行したチェルシーが最後に獲得したのがメンディで、フランク・ランパード監督も「取り損ねなくて本当に良かった」と思っているかもしれない。チェルシーで出場した9試合で許した失点は2つだけ。移籍金2,200万ポンド(約30億5,000万円)で最後尾の不安が解消されたと思えば、安い買い物だろう。
▼クリスタル・パレス
■エベレチ・エゼ(イングランド)
エゼは今年8月、複数クラブによる争奪戦の末、QPR(イングランド2部)から加入した22歳のMF。巧みなボール捌きは必見で、直近のリーズ戦ではコーナーキックでアシストを、直接フリーキックでゴールを記録した。伸びしろは十分で、今後の大化けに期待がかかる。
▼エヴァートン
■ハメス・ロドリゲス(コロンビア代表)
彼の選出にも異論はないだろう。中盤の強化に成功したエヴァートンだけでなく、復活を目論んでいたハメスにとっても、余剰戦力として扱いに困っていたレアル・マドリードにとっても、満足する取引となった。エヴァートンのファンにも大きな喜びをもたらしている。
▼フルアム
■ボビー・リード(ジャマイカ代表)
フルアムにプレミア復帰後初勝利をもたらしたのは、今年1月に契約形態がローンから完全移籍に切り替わったリードだった。第7節のウェスト・ブロムウィッチ戦で先制点を挙げて、2-0の勝利に貢献。それだけでも2020年のベスト補強に値するはずだ。
▼リーズ
■ロビン・コッホ(ドイツ代表)
今夏、フライブルクから加入したドイツ代表DFは、開幕から全試合に出場中。リーズが支払った移籍金1,170万ポンド(約16億2,000万円)も、「今ではバーゲン価格と言える」と『Football365』も評価する。決して目立つ存在ではないものの、“ビエルサ・サッカー”に欠かせない存在だ。
▼レスター
■ティモシー・カスターニュ(ベルギー代表)
アタランタから加入したベルギー代表DFは、ウェスト・ブロムウィッチとの開幕節で先制点を挙げるなど、瞬く間にチームにフィット。『Football365』も「(長期離脱中の)ポルトガル代表DFリカルド・ペレイラの存在を少しも感じさせないくらいに素晴らしい」と絶賛する。
▼リヴァプール
■ディオゴ・ジョッタ(ポルトガル代表)
4,500万ポンド(約62億3,000万円)以上を投じて獲得した当時は疑問の声も挙がったが、今の活躍ぶりを見れば誰もが納得の選出だろう。エジプト代表FWモハメド・サラー、セネガル代表FWサディオ・マネ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノという不動の3トップに新たな選択肢を提供するだけでなく、彼らとの共存も可能にしている。プレミア連覇のキーマンとなりそうだ。
▼マンチェスター・C
■ルベン・ディアス(ポルトガル代表)
9月27日のレスター戦で5失点を喫した直後にベンフィカからの加入が正式発表。以後、マンチェスター・Cは彼が出場した公式戦7試合を計4失点に抑え、複数失点を許していない。守備が改善された要因は他にもあるかもしれないが、補強の効果は十分にあると言えそうだ。
▼マンチェスター・U
■ブルーノ・フェルナンデス(ポルトガル代表)
「滅茶苦茶なネタクラブでも、年に1度は正しいことをする」。そんな皮肉めいた寸評とともに“ベスト補強”に選ばれたのが、B・フェルナンデスだった。実際のところ、彼を上回る補強選手は見当たらない。
▼ニューカッスル
■カラム・ウィルソン(イングランド代表)
昨シーズンにイングランド2部へと降格したボーンマスから加入すると、プレミア開幕8試合で6ゴールをマークし、昨シーズンのチーム得点王(イングランド代表MFジョンジョ・シェルヴェイの6ゴール)の記録に早くも並んだ。ただしチームは3勝2分3敗の13位。例年どおりのスタートとなっている。
▼シェフィールド・U
■サンデル・ベルゲ(ノルウェー代表)
今年1月に2,200万ポンド(約30億4,000万円)以上の移籍金でヘンクから加入したノルウェー代表MFは、チームを劇的に向上させたわけではないが、センスの良いネーミングも好印象のようだ。
▼サウサンプトン
■カイル・ウォーカー・ピータース(イングランド)
今年1月にローン契約でトッテナムから加入すると、今夏に完全移籍が成立。トッテナムはアイルランド代表DFマット・ドハーティを獲得したため、「両クラブにとって有益な取引だった」と『Football365』は評価する。もちろん、選手自身のパフォーマンスが素晴らしいことにも言及している。
▼トッテナム
■ピエール・エミール・ホイビュルク(デンマーク代表)
トッテナムの“ベスト補強”は、サウサンプトンから獲得したホイビュルク。ジョゼ・モウリーニョ監督好みのMFで、早くも替えの利かない存在となった。地元メディアからも“腕章を巻かないキャプテン”と最大級の賛辞を受けている。
▼ウェスト・ブロムウィッチ
■マテウス・ペレイラ(ポルトガル)
ローン契約で加入した昨シーズンは、イングランド2部で8ゴール20アシストを記録。チームの1部昇格の原動力となり、今夏に完全移籍を勝ち取った。厳密に言えば、「2020年の補強選手」ではないが、彼以外に適任者はいないという。
▼ウェストハム
■トマーシュ・ソウチェク(チェコ代表)
今年1月にスラヴィア・プラハからローンで加入し、今夏に完全移籍へ移行。レスター、トッテナム、マンチェスター・C、リヴァプールといった強豪との連戦をわずか1敗(1勝2分)で終えられたのも、ソウチェクとイングランド代表MFデクラン・ライスが形成するダブルボランチのおかげだと、『Football365』も評価している。
▼ウルヴァーハンプトン
■ダニエル・ポデンセ(ポルトガル代表)
今年1月に加入し、背番号10を着用。6月のリーグ再開後からは期待どおりの活躍を披露し、今シーズンも欠かせない選手となっている。唯一欠場したウェストハム戦で、チームは0-4と大敗。彼の存在の大きさを改めて感じさせた。
(記事/Footmedia)
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By Footmedia
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