イングランド代表に初招集されたベリンガム [写真]=Getty Images
イングランドサッカー協会(FA)は10日、ドルトムントに所属するMFジュード・ベリンガムを同国のA代表に初招集したことを発表した。
11月にUEFAネーションズリーグ・グループステージの2試合などを控えるイングランド代表は、サウサンプトンのMFジェームズ・ウォード・プラウズとリヴァプールのDFトレント・アレクサンダー・アーノルドが負傷で離脱。両名の代わりとして、当初はU-21代表に選出されていたベリンガムを追加で招集した。
ベリンガムは2003年7月29日生まれの現在17歳。昨年夏にバーミンガムのトップチームデビューを果たし、今年7月には最大3000万ポンド(約41億円)とも言われる移籍金でドルトムントへと完全移籍した。今シーズンはここまで11試合に出場しており、1ゴール2アシストを記録している。
だが、地元イングランドではベリンガムのA代表招集に疑問を投げかける声も少なくない。イギリス紙『テレグラフ』のマット・ロウ記者は「ジュード・ベリンガムは明らかに非凡な才能の持ち主で、素晴らしいストーリーを歩んでいる。だが、彼はまだ17歳で、ドルトムントでフル出場したのも1試合だけだ。(レスターのMFジェームズ・)マディソンや(アストン・ヴィラのMFロス・)バークリーを差し置いて彼を招集するのは、全くもってナンセンスだ」と指摘。また、現地ではほかにも、リーズに所属するFWパトリック・バンフォードを推す声も挙がっている。
ベリンガムとは出場コンペティションが異なるため単純な比較はできないが、事実として、上記に名前が挙げられた面々はいずれも同選手より好成績を残している。ここまでプレミアリーグとヨーロッパリーグ・グループステージの首位に立つレスターの攻撃をけん引するマディソンは、公式戦11試合の出場で3ゴール3アシストを記録。バークリーは8試合の出場で3ゴール1アシストを記録しており、8日に行われたアーセナル戦での目覚ましい活躍も記憶に新しい。また、バンフォードはベリンガムと違ってストライカーを本職としているが、今季のプレミアリーグでは8試合で7ゴール2アシストをマークしている。
果たして、イングランドの将来を担う逸材は、自らに向けられた懐疑的な見方を払拭するだけの活躍が見せられるだろうか。
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By サッカーキング編集部
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