今季最初のノース・ロンドン・ダービーはトッテナムが2-0で勝利を収めた [写真]=Getty Images
6日に行われた“ノースロンドン・ダービー”では、トッテナムが最大のライバルであるアーセナルに2-0の完封勝利を収めた。この結果を受けて、イギリス紙『ミラー』が“5つのトーキングポイント”と題し、試合を振り返っている。
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■これぞモウリーニョ
まず『ミラー』が称えたのがジョゼ・モウリーニョ監督の手腕だった。チェルシー、インテル、レアル・マドリード時代から大きなリスクを犯さない戦い方を続けているが、「(相手にとっては)今も解決策を見出せない問題であり続けている」と評価。この試合では今季のベストプレーヤーの一人であるタンギ・エンドンベレが欠場したものの、チームのパフォーマンスが落ちることはなかった。
昨年11月に“スペシャルワン”を招へいしたとき、トッテナムはプレミアで14位に低迷。1年目でのトップ4入りは叶わなかったが、ここ数カ月で「トップ4から優勝を争うチームに変貌を遂げた」と『ミラー』は評している。そして「就任2年以内にタイトルを獲得できれば、モウリーニョは“救世主”以上のことをやり遂げたことになる」と記事を綴った。
■責められるべきアーセナルの攻撃陣
アーセナルは、リーグ戦最近7試合で5つの敗戦を喫した。不振の理由について、『ミラー』は攻撃陣の不甲斐なさを挙げており、「現状は懸念というレベルを超え、危機に瀕している」と評している。
前半は守備の脆さを露呈して2失点。アーセナルの悪癖が出てしまったが、後半はボールを保持して、チャンスも作った。しかしゴール前での決定打に欠き、ミケル・アルテタ監督の悩みが解消されることはなかった。むしろ、「問題はより深刻なものになりつつある」(『ミラー』)という。
チームトップスコアラーのアレクサンドル・ラカゼットは3得点、ピエール・エメリク・オーバメヤンは2得点。チーム全体では10得点だが、これはソン・フンミンが1人で奪ったゴール数と変わらない。ストライカーたちが再びゴールネットを揺らし始める日は来るだろうか。
■ケイン&ソン
“ノースロンドン・ダービー”でも、主役に輝いたのはハリー・ケインとソン・フンミンだった。前半に挙げた2得点はいずれも2人で生み出したもの。これで、プレミアリーグで2人から生み出されたゴール数は「31」となり、元チェルシーのディディエ・ドログバ氏とフランク・ランパード氏(2人で36ゴールを記録)のコンビに次ぐ、リーグ歴代2位の数字となった。
不発に終わった前節のチェルシー戦(0-0)は「特別な午後として記憶されるべきだろう」とは『ミラー』。2人のコンビネーションは今季プレミアの約束事となっており、モウリーニョ監督が紡ぎだす物語で極めて重要な役を担っている。
最後尾から中盤まではものすごく堅実で、前線には試合を決定づける選手が1人か2人――そんなチームを理想とする指導者は多いだろうが、『ミラー』は「モウリーニョは後者の不在を心配する必要がない」として、ケインとソン・フンミンのさらなる活躍に太鼓判を押す。
■快適なホーム
プレミアリーグでは、今節から新型コロナウイルスの感染リスクが低い地域に限って、観客の一部入場が認められたが、この試合を観戦した約2000人のスパーズサポーターにとっては最高の“復帰戦”だったに違いない。『ミラー』も「子どもたちは自分が見たものを心からエンジョイしたはずだ」と記事を綴っている。
そもそもトッテナムはホームでの“ノースロンドン・ダービー”を得意としており、リーグ戦ではアーセナルに対して7戦負けなし(5勝2分け)を達成。1960年1月から1968年1月にかけて達成した9戦無敗というクラブレコードの更新が近づいている。
そして『ミラー』は、「モウリーニョ監督率いるトッテナムが前進を続ける一方、アルテタ監督が指揮するアーセナルは後退しているように見える」とし、「さらにその差が広がりそう」だと指摘している。
■ソン・フンミンへ称賛の嵐
この試合の“マン・オブ・ザ・マッチ”に選出されたのはピエール・エミール・ホイビュルクだったが、ソン・フンミンへの賛辞が相次いだ。イングランド代表やマンチェスター・Uで活躍し、現在は解説者を務めるギャリー・ネヴィル氏は「彼は本当にワールドクラスの選手」とコメント。そのうえで、「世界のどのチームでもプレーできる選手の一人」と絶賛した。「今季の活躍ぶりを見れば、そのコメントを否定することはできない」と、『ミラー』もネヴィル氏の意見を後押しする。
また同紙は、「ケインがプレーヤーとして進化し続け、試合に対する影響力をさらに増すなか、ソン・フンミンも同じスピードで向上を続けている」と評価。今のトッテナムは「ワールドクラスのストライカーと、とても優れたストライカーが1人ずついるのではなく、ワールドクラスのストライカーが“2人”いる」としている。すでに“アジア人最高”との評判を確立している同選手だが、さらなる高みに到達しようとしている。
(記事/Footmedia)
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