16日に行われたプレミアリーグ第13節では、リヴァプールとトッテナムが対戦。首位攻防戦となった大一番を制したのは、ホームのリヴァプールだった。試合後、イギリス紙『インディペンデント』が「学んだ5つのこと」を紹介している。
[写真]=Getty Images
■5番同士のバトル
『インデペンデント』がまず注目したのは、中盤のキープレーヤー同士の対決だった。ジョゼ・モウリーニョ監督はこの試合で4-2-3-1ではなく、4-4-2を採用。ソン・フンミンを最前線において、ハリー・ケインとの2トップを形成した。そのうえで、ムサ・シソコを中盤の右サイドで起用。彼には、リヴァプールの左サイドバックを務めるアンドリュー・ロバートソンへのマークを任せた。
その結果、ピッチ中央では、リヴァプールのジョルジニオ・ワイナルドゥムとトッテナムのピエール・エミール・ホイビュルクのマッチアップが実現。両チームの“背番号5”同士がぶつかり合うことになった。前半の45分間で残したスタッツは、ボールタッチ数が「48対19」、パス成功数が「43対8」と、ワイナルドゥムが圧倒。ホイビュルクは前半にワイナルドゥムに対して3つのファールを犯したが、それ以外では存在感を見せられず、「ゲームをコントロールしていたのはレッズだということを示している」と『インデペンディンド』も結論づけている。
さらにホイビュルクは54分にイエローカードを貰ったことで、思い切ったプレーが出来ず。「ゲームに与える影響力がさらに低下した」と、『インデペンデント』は記事をつづった。
■予想どおりだが、刺激的なゲーム
ユルゲン・クロップとジョゼ・モウリーニョによる“名将対決”としても注目が集まった一戦。ただ特に前半は、大方のファンが予想したとおりの試合展開となった。
トッテナムは重心を低く設定し、自陣ゴール前に守備ブロックを形成。相手の攻撃に対しては、両サイドハーフもポジションを下げて6バック気味で対応した。それに対してリヴァプールは、大胆な振る舞いでボールを支配し、3トップも頻繁にポジションを変更。両サイドバックも高い位置に押し上げるサッカーで対抗した。
目の前で繰り広げられる攻防に大きなサプライズはなかったかもしれない。だが「この試合が持つ面白さ、ゲームが進むにつれて高まる緊張感が失われることはなかった」と、『インデペンデント』は大一番に相応しいゲームだったと評した。聖地『アンフィールド』にサポーターが戻ってきたこともビッグマッチに相応しい雰囲気を作り上げていたと言えるだろう。
■“ホームグロウン”が残したインパクト
優勝を争いライバルに対してホームで3ポイントを獲得したリヴァプール。実に大きな1勝だが、クラブの未来につながる勝利でもあった。この試合では、アカデミーの卒業生が3人先発メンバーに名を連ねたからだ。
すでに不動の地位を築くトレント・アレクサンダー・アーノルドのみならず、中盤ではカーティス・ジョーンズ(19歳)、最終ラインではリース・ウィリアムズ(19歳)がスタメン出場。レギュラーの座を掴みつつあるジョーンズはトッテナム相手に数々のチャンスを演出し、「この夜も傑出していた」と『インデペンデント』から高い評価を勝ち取った。イギリス紙『デイリー・メイル』も、選手別の採点でチーム最高の「8点」を同選手に与えている。
一方、これがプレミアデビュー戦となったウィリアムズは空中戦の強さを見せるなど、求められたタスクの大半を遂行。『インデペンデント』も「駆け出しのキャリアで、また新たな一歩を刻んだ」と評価した。
■アルデルヴァイレルト……
トッテナムが今季、上位争いを続けている理由の一つが守備の安定にあるのは言うまでもないだろう。中でも、トビー・アルデルヴァイレルトとエリック・ダイアーのセンターバックコンビは盤石だ。
この試合でも2人のパフォーマンスは際立っており、『インデペンデント』も「なぜ今季のスパーズを打ち破るのが難しいのかを証明していた」と記事をつづった。
しかし、アルデルヴァイレルトにとっては悔いの残る夜になったに違いない。リヴァプールの先制点を振り返ると、モハメド・サラーのシュートはベルギー代表DFの足にボールが当たってゴールに吸い込れた。さらに、値千金の勝ち越しゴールを決めたロベルト・フィルミーノをマークしていたのも、アルデルヴァイレルトだったのだ。
ジョゼ・モウリーニョ監督が試合後に「試合を決定づけるべきだった」と話したように、決定機でシュートを決め切れなかったことの方が敗因としては正しいかもしれない。だが、この夜のアルデルヴァイレルトには運も味方しなかった。
■堂々の首位
首位攻防戦として注目が集まった大一番だが、今節はレスターとサウサンプトンにも首位に立つ可能性があった。しかし、レスターはエヴァートンに0-2で敗れ、サウサンプトンはアーセナルと1-1-のドロー。絶好のチャンスをふいにした。
その一方で、リヴァプールは王者の貫禄を見せつけた。トッテナムのゴールをなかなかこじ開けられず、ドロー決着の雰囲気が会場に漂い始めたなか、フィルミーノが値千金の決勝点をマーク。「最後に勝利をモノにするところこそ、王者に輝いたリヴァプールの真骨頂であり、その強さを改めて証明した」と、『インデペンデント』も彼らの底力を称えている。
フィルジル・ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、ディオゴ・ジョタなど複数の主力選手をケガで欠きながら、首位返り咲きを果たしたリヴァプール。連覇へ向けてこのまま突っ走るのか、それともトッテナムを筆頭にライバルたちが“ストップ・ザ・リヴァプール”を成し遂げるのか。年末年始もノンストップで開催されるプレミアリーグから目が離せない。
(記事/Footmedia)
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