[写真]=Getty Images
元ドイツ代表MFメスト・エジルがアーセナルからフェネルバフチェへ移籍することが正式発表された。イギリス紙『ザ・サン』によれば、エジルは2014年のFAカップ優勝を知る最後の選手だったという。同決勝では、ハル・シティと対戦。延長戦の末に、アーセナルが3-2の逆転勝利を収め、9シーズンぶりのタイトルを手にした。
あれから7年。エジルと共にトロフィーを掲げた選手たちは、何をしているのだろうか。2014年のFAカップ決勝に出場した13名の“今”を紹介する。
GK ウカシュ・ファビアンスキ
(ウェストハム/ポーランド/当時29歳⇒現在35歳)
大一番でゴールマウスを守ったのはファビアンスキ。だが、契約満了に伴い、大会終了後にスウォンジーへ移籍した。ウェストハムに在籍する現在は正守護神として活躍中で、今季は18試合に出場して6つのクリーンシートを記録している。
DF バカリ・サニャ
(無所属/フランス/当時31歳⇒現在37歳)
ファビアンスキと同じタイミングでアーセナルを離れることになったサニャ。マンチェスター・Cを経て、イタリアのベネヴェント、MLS(メジャー・リーグ・サッカー)のモントリオール・インパクトでプレーしたが、昨年1月以降はフリーとなっている。なお最近は、ツイッターでアーセナルのことをつぶやくことが多い。
DF ペア・メルテザッカー
(アーセナルのアカデミーマネージャー/ドイツ/当時29歳⇒現在36歳)
2014年のFAカップを含め、アーセナルで5つのタイトルを獲得。2016-17シーズンからは主将も務めた。2018年に現役引退を発表したあとは、アーセナルのアカデミーマネージャーに就任。2019年のフレドリック・ユングベリ体制では、トップチームのコーチを暫定的に務めた。
DF ローラン・コシェルニー
(ボルドー/フランス/当時28歳⇒現在35歳)
2014年のFAカップ決勝では殊勲の同点弾を決め、逆転優勝の立役者となったコシェルニー。2019年夏の突然の退団は悪い印象を残したが、一年の時を経て謝罪した。ボルドーでもキャプテンを務め、チームの顔として活躍している。
DF キーラン・ギブス
(ウェスト・ブロムウィッチ/イングランド/当時24歳⇒現在31歳)
2014年のFAカップ優勝は、プロキャリアで初めてのタイトル獲得。アーセナル生え抜きのギブスにとっては、忘れられない思い出だろう。2017年の退団後はウェスト・ブロムウィッチに移籍。プレミアへの復帰を果たした今季は、アーセナル戦でベンチ入りするも出場機会がなかった。
MF ミケル・アルテタ
(アーセナル監督/スペイン/当時32歳⇒現在38歳)
2014年当時、キャプテンを務めていたのがアルテタだ。彼にとってはアーセナルでの初タイトルだったが、監督として初優勝を飾ったのも昨季のFAカップだった。7年前の時点で、エジルに対して構想外を告げるのがまさか自分になるとは思ってもいなかったはずだ。
MF アーロン・ラムジー
(ユヴェントス/ウェールズ/当時23歳⇒現在30歳)
値千金の逆転ゴールを決め、アーセナルに9季ぶりのタイトルをもたらしたのが、当時23歳のラムジーだった。2013-14シーズンはキャリアハイの公式戦16ゴールを決めて、クラブの年間MVPに選出。その5年後にユヴェントスへ移籍し、現在はアンドレア・ピルロ監督のもとでプレーする。
MF サンティ・カソルラ
(アル・サッド/スペイン/当時29歳⇒現在36歳)
逆転勝利の呼び水となる素晴らしい直接フリーキックを決めたカソルラは、2016年の負傷を機にほとんどピッチに立てず、2018年に退団。日常生活を送るのもの困難だったが、ビジャレアルで完全復活を果たし、昨シーズンはリーグ戦で11ゴール9アシストを記録した。現在はカタールでプレーするが、同地でも“カソルラ・マジック”を披露している。
FW ルーカス・ポドルスキ
(アンタルヤスポル/ドイツ/当時28歳⇒現在35歳)
アーセナルで3シーズン(2012年~2015年)を過ごしたポドルスキは、ガラタサライを経て、2017年にヴィッセル神戸の一員に。日本では公式戦61試合に出場して17ゴールをマークした。現在はトルコでプレーするが、『ザ・サン』は地元ケルンでケバブレストランやアイス屋を経営していることにも触れている。
FW オリヴィエ・ジルー
(チェルシー/イングランド/当時27歳⇒現在34歳)
今も第一線で活躍する数少ない選手の一人だ。2014年のFAカップ決勝では、ラムジーの決勝点をヒールキックでアシスト。プレミアリーグでも16ゴールを挙げるなど、好成績を残した。チェルシーでも存在感を示しているが、契約は今季いっぱいまで。今後の去就が注目される。
MF ジャック・ウィルシャー
(ボーンマス/イングランド/当時22歳⇒現在29歳)
7年前のFAカップ決勝。同点で迎えた延長後半にアーセン・ヴェンゲル監督は2枚替えを決断。ロシツキーと同時にピッチに送り出されたのがウィルシャーだった。この交代が功を奏し、逆転勝利を飾ったが、本人のキャリアはケガとの戦いの連続だった。今月18日に古巣ボーンマスへの加入が決まったが、華麗なプレーを再び見ることはできるだろうか。
MF トマーシュ・ロシツキー
(スパルタ・プラハのスポーツディレクター/チェコ/当時33歳⇒現在40歳)
2014年当時、チーム最年長だったロシツキーにとっても、アーセナル在籍8年目で手にした初タイトルだった。2016年に母国のスパルタ・プラハに復帰し、2018年に現役を引退。その後はスポーツディレクターとして古巣の強化に努めている。
FW ヤヤ・サノゴ
(無所属/フランス/当時21歳⇒現在27歳)
190㎝以上の長身を誇る大型ストライカーとして将来を嘱望されたサノゴ。しかしアーセナルではわずか1ゴールに終わり、2017年にトゥールーズに移籍した。母国でも結果を出せず、昨シーズン限りで退団。その後は無所属の状態が続いている。
(記事/Footmedia)
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By Footmedia