アーセナルで活躍したベルカンプ氏が、クラブ買収の件に言及 [写真]=Getty Images
かつてアーセナルで活躍した元オランダ代表のデニス・ベルカンプ氏が、古巣の買収に関する話題について言及した。20日に、イギリスメディア『ミラー』が報じている。
サッカー界のみならず、スポーツ界を大きく揺るがした欧州スーパーリーグ(ESL)論争。ESL参加を表明したクラブのサポーターからは多くの不満が噴出し、アーセナルでも同様の状況が見られた。“ガナーズ”のサポーターたちは、アメリカ人オーナーのスタン・クロエンケ氏に対して憤りをあらわにし、4月23日のプレミアリーグ第33節エヴァートン戦(0●1)では、約1000人のサポーターが本拠地『エミレーツ・スタジアム』の前に集結し、「クロエンケ・アウト(クロエンケ出ていけ)」と同氏の退陣を要求。既にクラブはESLからの撤退を表明しているものの、サポーターたちのクロエンケ氏に対する負の感情はいまだ根深く残っているものと思われる。
4月には、大手音楽ストリーミングサービス『Spotify』のダニエル・エクCEO(最高経営責任者)がアーセナルの買収に関心を寄せているという報道がアメリカメディア『CNBC』でなされた。エク氏は、ベルカンプ氏や元フランス代表のティエリ・アンリ氏、元同国代表のパトリック・ヴィエラ氏らクラブのレジェンドたちを買収グループに引き入れているが、ベルカンプ氏はクロエンケ氏からクラブを買い取ろうとする試みは続いていると主張した。
「クラブを去った後も、ティエリ(・アンリ)とパトリック(・ヴィエラ)とは常に連絡を取り合っていたんだ。もちろん、試合も見続けていたよ」
「アーセナルのDNAには、タイトル獲得を目指す野心がある。負けは認められないんだ。でも、近年はそのメンタリティが徐々に失われている。今の状況には諦めすら感じるよ。とても深刻な状況だ。財政状況を踏まえると、アーセナルが(リーグ)中位で終わるのが当たり前であるかのように感じる。そんな現状は、このクラブに相応しくない。アーセナルのDNAを取り戻さなければいけない」
「我々は、誰にも売却を強要することができない。ダニエル(・エク)がジョシュ・クロエンケと彼のバンカーたちに2度連絡を取ったことは知っている。クロエンケの考えは分からないけど、少なくともお互いに会話をすることは良いことだと思うよ。もちろん、クラブの利益のためにね」
「いずれにしても、ダニエルは諦めないし、それは我々のような“サッカー小僧”も同じだ」
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By サッカーキング編集部
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