マンUのラッシュフォード(左)が、オバマ氏(右)とビデオ会議で会話 [写真]=Getty Images
マンチェスター・Uに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが、元アメリカ大統領のバラク・オバマ氏とビデオ会議で会話をした模様だ。27日に、イギリスメディア『BBC』が報じている。
現在23歳のラッシュフォードは、マンチェスター・Uとイングランド代表で主力選手として活躍する一方、積極的に様々な社会活動へと参加している。イギリスでは、新型コロナウイルス感染拡大後、ロックダウン(都市封鎖)中に十分な食事を得ることができない子どもたちのために、食事を無料で配給するバウチャーシステムを2020年3月から導入。しかし、同制度が学校の授業実施期間のみを対象としていたため、夏休み期間は食事配給の対象外となり、子どもたちへのケアが不足するという懸念があった。そこで、ラッシュフォードは夏休み期間も食事の配給を継続することを政府に求め、自らも2000万ポンド(約31億1,800万円)を集めて寄付を行った。この、多くの子どもたちを救った活動が評価され、ラッシュフォードは大英帝国勲章の5ランクのうち5番目にあたる「メンバー(MBE)」を授与されている。
2021年に入ってからも、ラッシュフォードは恵まれない子どもたちのためにブッククラブを設立するなどの活動を続けている。『BBC』によると、ラッシュフォードは2009年から2017年にかけてアメリカ大統領を務めたオバマ氏とビデオ会議で会話。オバマ氏は、ラッシュフォードのような若い世代が社会を変えようと積極的に活動していることを評価した。
「マーカスを含め、私が会う多くの若者は、私が23歳の時よりも進んでいるよ。彼らはすでに変化を起こし、地域社会でポジティブな力を発揮しているね」
シングルマザーの家庭で育った点など、共通の経験についても語った両名。ラッシュフォードは、キッチンに座りながら元アメリカ大統領と会話をしているシチュエーションを「とてもシュール」だと語り、「子どもの頃に経験した多くの逆境や障壁が、どれほど人格形成に影響を及ぼすのかについて理解するのに、そう時間はかからなかったよ。僕は今回の機会を心から楽しんだ。オバマ氏の話は、ただ耳を傾けているだけで本当に有意義だった」と、充実した時間を過ごせたことを明かした。
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By サッカーキング編集部
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