マンチェスター・Cへの移籍が目前だと報じられるアストン・ヴィラのイングランド代表MFジャック・グリーリッシュ。移籍金はイギリス人史上最高額の1億ポンド(約152億円)となる見込みだ。
6歳で加入したアストン・ヴィラのトップチームでデビューを飾ったのは2014年5月7日。エティハド・スタジアムで行われたプレミアリーグのマンチェスター・C戦だった。
あれから7年。ビッグクラブへの移籍が何度も噂されながらも、愛するクラブに尽力してきたグリーリッシュが、デビューの地をホームに変える時が近づいているようだ。
そこで今回は、グリーリッシュについて知っておきたい7つのトピックを紹介する。
[写真]=Getty Images
■被ファール数はリーグ最多
「19.6分に1回」。これはグリーリッシュが過去2年間に、プレミアリーグの試合でファールを受けた頻度だ。アストン・ヴィラがプレミアリーグに復帰した2019-20シーズン以降で、同リーグでグリーリッシュが受けたファール数は計277回。同期間で2番目に多いクリスタルパレスのウィルフリード・ザハ(208回)を大きく上回る数字だ。「蹴られることは賛辞と受け止めている」というグリーリッシュ。フリーキックの名手の多いマンチェスター・Cで今季も積極的にファールを受ける覚悟だろう。またグリーリッシュは、過去2シーズンのプレミアリーグにおけるチャンスクリエイト数が172回で2位だったが、1位はマンチェスター・Cのベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネ(216回)。マンチェスター・Cの破壊力はどこまで増すのだろうか。
■EURO2020で爪痕を残す
EURO2020では限られた出場時間でしっかりと爪痕を残した。先発出場は、すでに決勝トーナメント進出が決まった後に行われたグループステージ第3節のチェコ戦だけだったが、その試合でマンチェスター・CのFWラヒーム・スターリングが決めた決勝ゴールをアシスト。共に左ウィングを主戦場とする2人だが、この試合ではグリーリッシュがトップ下で出場し、共存可能であることを証明した。ジョゼップ・グアルディオラ監督の采配の下で新たな共存手段が見つかるかもしれない。さらにベスト16のドイツ戦では途中出場で流れを変えたグリーリッシュ。ハリー・ケインのゴールをアシストしてチームを勝利に導いた。EURO2020の前には「ハリー・ケインの後ろほど最高のポジションは世界中探してもないだろう」と語っていたグリーリッシュ。ケインともマンチェスター・Cで共にプレーすることになるのだろうか。
■攻略法は“褒め殺し”?
力強いドリブルで相手を切り裂き、正確無比なパスでチャンスメイク。華麗なプレースタイルが魅力のグリーリッシュだが、気の強さも持ち味の一つだ。EURO2020のイングランド戦をスコアレスドローに持ち込んだスコットランド代表DFスティーブン・オドネルは、“褒め殺し”でグリーリッシュとのマッチアップを制したという。アストン・ヴィラに所属する同代表MFジョン・マッギンから、「彼が出てきたら耳を攻めろ。批判をせずに、褒めるんだ。けなしたり強く蹴ったりしたらやり返されるから」とアドバイスを受けたオドネルは、グリーリッシュのイケメンぶりや髪型、さらに脱毛していない脚などを褒め倒したそうだ。この作戦の効果は定かではないが、グリーリッシュが人一倍負けず嫌いなのは確かなようだ。EURO2020の期間中に『talkSPORT』で解説を務めたローマのジョゼ・モウリーニョ監督も「グリーリッシュのクリエイティブさと『ボールをよこせ』という感じはとても良い」、「攻撃を仕掛け、ファールを受け、ペナルティを獲得する姿はとてもパワフルで私は彼が大好きなんだ」と同選手の気の強さを絶賛していた。
■私生活は修正の余地あり
私生活では羽目を外した行動で過去に何度もゴシップ誌に話題を提供してきた。2015年のオフには同選手と見られる人物が、バカンス先のテネリフェ島で泥酔して路上で寝ている写真が出回る騒ぎに。また同年11月には、試合後に深夜までナイトクラブで騒いでいる映像が流出し、U-21チームへの降格が命じられた。20歳前後の当時の出来事だけであれば、若気の至りで済ますこともできたかもしれない。しかし、昨年3月には新型コロナウイルスの感染拡大で自宅待機が求められる中で衝突事故を起こしてしまい、外出していたことが判明。友人から誘われて遊びに行っていたことを認め、後に自身のツイッターに動画を投稿して軽率な行動を詫びている。
■心優しいナイスガイ
心根の優しいグリーリッシュ。EURO2020の期間中には同選手の大ファンだという白血病の少年に励ましのメッセージを送って話題となったが、これまでにも病と闘うヴィラ・ファンを何度も励ましてきたという。遺伝性の皮膚病と戦うファンに個人的に寄付をしたり、HIVの認識を高めるキャンペーンに協力したりするなど、慈善活動にも熱心だ。また家族思いであることでも知られ、2000年に生後9カ月で乳児突然死症候群により亡くなった弟のキーランの存在は、フットボール界で努力を続ける原動力の1つになっているようだ。昨年9月には、かつてのチームメイトが手術代を返済するために寄付を募ると、何も言わずに2000ポンドを提供したというグリーリッシュ。スターになった今でも家族や友人を何よりも大切にするナイスガイだ。
■ヴィラの王様からスターの中の一人に
昨季のアストン・ヴィラはグリーリッシュのワンマンチーム脱却を目指して、チェルシーからロス・バークリーをローンで獲得。しかしバークリーは期待外れに終わり、チームはグリーリッシュ依存から抜け出すことができなかった。昨季プレミアでの勝率は、グリーリッシュが先発出場した24試合では54.2%、同選手が欠場(12)、あるいは途中出場(2)した14試合では21.4%とその差は歴然だった。長年に渡って中心選手だったグリーリッシュの穴を埋めることが急務のアストン・ヴィラは、4日にジャマイカ代表FWレオン・ベイリーと、イングランド代表FWダニー・イングスの獲得を発表。急ピッチで“脱グリーリッシュ”化を進めている。一方、自身のコンディションさえ良ければスタメンの座は約束されていたグリーリッシュは、数いるスター選手の中の一人という環境に順応できるのか。どちらも注目していきたい。
■恋人も注目の的に
グリーリッシュの交際相手でモデルのサシャ・アットウッドさんが、イングランドが決勝まで進んだEURO2020の期間中に、1日に200通もの脅迫メッセージを受けていたことを明らかにした。TikTokやInstagramで多くのフォロワーを持つサシャさんが、自身のYouTubeチャンネルで明かした衝撃の内容を複数の英メディアが伝えている。「癌になればいいのに」、「家族全員死んでほしい」といった心無い言葉が多数届いたとのことだが、その多くが10代の少女から送られていたことにサシャさんはショックを受けたという。グリーリッシュとは中等学校時代に知り合ったというサシャさん。一時的な破局もあったがEURO2020の前に“より”を戻したと伝えられており、スタジアムを訪れる姿や、休暇先でグリーリッシュと一緒に過ごす姿がゴシップ誌のカメラに捉えられている。ビッグクラブへの移籍が実現すれば、美男美女カップルはさらに注目を集めることになりそうだ。
(記事/Footmedia)
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