頭蓋骨骨折から復帰を果たしたR・ヒメネス [写真]=Getty Images
ウルヴァーハンプトン(ウルブス)に所属するメキシコ代表FWラウル・ヒメネスが、大ケガからの復活を振り返った。17日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在30歳のR・ヒメネスは2020年11月29日、プレミアリーグ第10節アーセナル戦で相手DFダヴィド・ルイスと頭同士の衝突を起こし、そのまま病院に救急搬送された。同選手は頭蓋骨骨折の大ケガを負って手術を受け、戦線を離脱。今年2月から一部練習に復帰していた同選手は様々な検査の結果、問題がなかったことから今夏のトレーニングからチームに完全合流し、14日に行われたプレミアリーグ第1節のレスター戦(0-1で敗戦)で復活を果たした。
公式戦復帰初戦でフル出場したR・ヒメネスは「最初の瞬間から、外科医と医者たちは何が起きたか僕に教えてくれた。時にそれは聞きたくもないことだが、それが彼らの仕事だ。ここにいられることは奇跡だと言っていたよ」と負傷した時の状況について語った。
「骨が折れ、脳内に少し出血もあったという。そのため、迅速に手術を行う必要があった。医師たちの仕事は本当に素晴らしかった。最初から彼らはサポートしてくれた。頭蓋骨骨折は僕たちみんなが予想していたよりも、少し治療に時間がかかった。ここにいられることは本当に奇跡なんだよ」
長期離脱を余儀なくされたR・ヒメネスだが、サッカーから離れるつもりはなかったことも強調した。
「足首のケガやひざのケガのようなものだと常に思っていた。回復した後は、好きなことを再びやるつもりだった。現役を引退したり、プレーを辞めたりすることは考えたことがなかった。その可能性はあったが、常に戻ってこられると確信していた」
また、R・ヒメネスは今後プレーする際にヘッドギアを着用する必要があるが、負傷後にはチェルシーのテクニカル&パフォーマンスアドバイザーを務める元チェコ代表GKペトル・チェフ氏と連絡を取っていたことも明かした。
チェフ氏は2006年10月14日のプレミアリーグレディング戦で頭蓋骨陥没骨折の重傷を負ったものの、その後無事復帰を果たし、以降はヘッドギアをつけて試合に臨み、37歳だった2019年夏まで現役でプレーしていた。
R・ヒメネスは「ペトルとは連絡を取っている。僕が必要な時にメッセージをくれている」と語ると、「いつの日か、チームがロンドンへと行った際に、彼が自分のヘルメットの一つを医者と一緒にホテルに持ってきてくれて、同じようなものが作れるかどうかを確認したりした。僕のことを知らなくても、彼は助けてくれたんだ」と明かした。
そして、復活を果たした同選手は「とても気分が良い。9カ月近く離脱していたが、再び選手になった気がしている」と喜びを口にし、今シーズンの意気込みを次のように語った。
「今はチームと一緒にトレーニングをしていて、すべてのプレシーズンも過ごすことができた。復帰してシーズンを再開させる完璧なタイミングだったと思う。ファンが僕の名前を呼んでくれる瞬間を待っている。ケガをする前は良いプレーができていたと思う。チームも良いプレーをして、ピッチで良いところを見せることができていた。僕たちは家族のようだし、チームを相応しい場所へと戻すことが目標だ」
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By サッカーキング編集部
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