EUROの英代表コンビがウェストハムで実現？　リーズMFフィリップスに約75億円のオファー提示か

　ウェストハムが、チャンピオンズリーグ（CL）出場権獲得に向け、リーズのイングランド代表MFカルヴィン・フィリップス獲得を目指すようだ。29日、イギリス紙『イブニングスタンダード』が報じている。

　同紙によると、ウェストハムはCL出場権獲得が手の届く位置にあって（現在リーグ戦5位）更なる強化を目指す考えがあり、イングランド代表MFデクラン・ライスにチェルシーやマンチェスターの両クラブから関心が寄せられているという状況もあり、フィリップス獲得に動き出したようだ。また、そのオファーで提示した金額は5000万ポンド（約75億円）とも言われている。

　チームを率いるデイヴィッド・モイーズ監督は、EURO2020のイングランド代表で組んだコンビをウェストハムでも実現したい考えだが、前述の状況もあり、ライスの後釜として獲得するのが現実的であると伝えられている。ただし、マンチェスター・ユナイテッドがライスに加え、フィリップスにも長期的な関心を寄せていることから争奪戦になることも指摘されている。

　また、ウェストハムはデッドライン・デーまでにブラックバーンのチリ代表FWベン・ブレアトン・ディアスとマルセイユのクロアチア代表DFドゥジェ・カレタ・カーの2選手をチームに加えたい意向。しかし、カレタ・カーに関してはマルセイユ側が放出に後ろ向きであると報じている。

　現在26歳のフィリップスは、リーズの下部組織出身。2015シーズンにトップチーム昇格を果たして以降もリーズでのプレーを続けており、正真正銘の“ワン・クラブ・マン”となっている。2021－22シーズンはリーグ戦12試合に出場しているが、ハムストリングの負傷により、プレミアリーグ第15節のブレントフォード戦を最後に戦線離脱が続いている。

　フィリップス獲得に成功すれば、一気に戦力アップとなり、CL出場権も現実味をさらに帯びそうなウェストハム。リーズへの愛を度々口にするフィリップスの獲得は、一筋縄ではいかないと思われるが果たして。