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トゥヘル監督、オーナーの売却決断表明に言及「大きな変化になる」

2022.03.03

(左)トゥヘル監督と(右)アブラモヴィッチ氏(写真は昨年5月のもの) [写真]=Getty Images

 チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督が、クラブのオーナーであるロシア人実業家のロマン・アブラモヴィッチ氏のクラブ売却を決断したことに言及した。2日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現在55歳のアブラモヴィッチ氏は石油取引などで富を築き、2003年にチェルシーを買収し、オーナーとして私財を投じ、チームを強化。オーナー就任以降、プレミアリーグを5度、FAカップを5度、リーグカップを3度、チャンピオンズリーグを2度、ヨーロッパリーグを2度、クラブワールドカップを1度制すなど、チームに数多くのタイトルをもたらした。

 しかし、ウクライナへの侵攻をしているロシアのウラジーミル・プーチン大統領との関係から英国内での活動が制限される可能性を考慮し、2日に「以前から伝えている通り、私は常にクラブの利益となることを最優先に決断してきました。現在の状況を考え、クラブを売却する決断をしました。これがクラブ、ファン、従業員、そしてスポンサーやパートナーにとって最善であると考えたからです」とクラブ売却の声明を発表した。

 売却発表直後に行われたFAカップ5回戦でルートン・タウン(2部)に苦しみながらも3-2で逆転勝利を収め、準々決勝進出を決めたチェルシー。試合後、アブラモヴィッチ氏の声明について聞かれたトゥヘル監督は「ビッグニュースだし、話をするのは少し早すぎると思う。なぜなら、私はロマン・アブラモヴィッチ氏とのチェルシーしか考えられないからだ」と決断に驚いていることを明かしつつ、自身の役割は何も変わらないことも強調した。

「私にとっては非常に難しい。まだ沈んではいなく、ここで止まるのだと思う。もちろん、これは大きな変化になる。(ルートン・タウン戦前に)話はしていないが、私たちはそれを受け入れた」

「選手たちはネットと繋がっていて、テレビも見るからもちろん知っていただろうし、メッセージも受け取ったりしていたと思う。それでも、私たちはスポーツのことだけに集中しようとした。もしかしたら、大きく影響を受けた選手もいれば、影響の少なかった選手もいるだろう。最終的にはこの試合に集中して、勝利するための鍵を見つけることができた」

「私はそのことについて話す必要はないと思っている。あなたが思っているよりも私は多くのことを知らないからね。私はCEOでも取締役会のメンバーでもない。だから、クラブが私たちや選手たちに話してくれると思っている」

「私にはまだ特権があり、良い場所にいるので、それほど心配はしていない。そしてまだ最高のことを望んで信頼もしている。私は自分が影響を与えることができないことに心配をする人でもない。これはビッグニュースで、大きな変化になるだろう。だが、私は変化を恐れてはいないし、自分の影響が与えられるものに集中している。それはコブハム(チェルシーの練習場)にあるスタッフとチームのことだ」

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