トリバゴ、チェルシーのスポンサー継続を表明「オーナーシップの移行をサポートしたい」

　ホテル料金比較サイトの『トリバゴ』が11日、チェルシーのスポンサーを続けることを発表した。

　英国政府は10日、ウクライナ侵攻を行うロシアのプーチン大統領との関係が深いとして、アブラモヴィッチ氏を含む7名のオリガルヒに制裁を科したと発表。アブラモヴィッチ氏は資産を凍結され、英国の個人・企業との取引禁止や渡航禁止などの措置が取られた。

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　英国政府はチェルシーにライセンスを発行して活動継続を認めているものの、アブラモヴィッチ氏がクラブの営業活動から利益を得られないようにするため、同クラブは新規チケットの販売、グッズの販売、選手獲得、新契約の締結が禁止されることになった。

　政府からの制裁を受け、2020年からチェルシーと年間4000万ポンド（約61億円）のスポンサー契約を結んでいるイギリスの通信会社『Three（スリー）』は、10日に契約の一時停止を発表。肩ロゴのスポンサーである韓国の自動車製造・販売会社『HYUNDAI』も、「状況を評価している」としていた。

　そんななか、チェルシーのトレーニングキットにロゴを掲出している『トリバゴ』は、次のようなプレスリリースを掲載し、チェルシーとの契約継続を表明。また、オーナーシップの移行についても、できる限りのサポートを行なっていく姿勢を示した。

「グローバルな旅行ブランドとして、私たちは人と人をつなぎ、結びつけることを信条としています。これらの価値観は、117年の歴史を持ち、地元や世界のファンやコミュニティにとって極めて重要な伝統を持つチェルシーFCと共有されており、そのため我々は昨年、クラブとの提携を決定したのです」

「チェルシーの現在のオーナーシップの状況が不透明であることは、困難なことでした。今後、クラブ、ファン、地域社会、そしてチェルシー財団が行っている困窮者支援のための不可欠な活動を支援し続けることは、私たちにとって重要なことです」

「私たちは、できるだけ早くオーナーシップが移行されることを心待ちにしており、その過程でクラブをサポートしたいと考えています。私たちのビジネス関係についての最新情報は、適切な時期にお知らせします」

「グローバル市民の企業として、私たちはウクライナへのいわれのない破滅的な侵略を容認することはできません。私たちは、自由な世界、言論の自由、平和を信じています。私たちは、チームとともに、人道的な努力を支援し、被害を受けた人々の苦しみを和らげる努力を続けます。我々はウクライナと共に立ち上がります」