ハフェルツがチェルシー救う3戦連発！　終盤被弾のニューカッスルは2022年初黒星

　プレミアリーグ第29節が13日に行われ、チェルシーとニューカッスルが対戦した。

　10日に英国政府がロシア人オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏に対して資産凍結などの制裁を科して以降、チケット販売や新契約締結などが禁止され、『Three』や『ヒュンデ』がスポンサー契約停止を発表するなど、先の見えない日々が続くチェルシー。制裁当日のノリッジ戦（○3－1）から中2日、グッズショップやチケット売り場が閉じた『スタンフォード・ブリッジ』に好調のニューカッスルを迎えた。

　4連勝中のチェルシーはノリッジ戦からスタメンを4人入れ替え、4－3－3システムを採用。一方、9戦無敗で一気に降格圏から脱出したニューカッスルも10日のサウサンプトン戦（○2－1）から4枚替えを行い、5－4－1システムで対抗する。

　激しい攻防が続くなか、チェルシーは32分に相手のゴールを脅かす。左サイドの深い位置でフリーキックを獲得すると、キッカーのメイソン・マウントは相手の意表を突いて直接ゴールを狙うが、枠に飛ばすことはできなかった。

　前半唯一の枠内シュートが生まれたのはアディショナル2分。フリーキックのこぼれ球に反応したニューカッスルのミゲル・アルミロンが左足を振り抜き強烈なダイレクトボレーを放つが、相手GKエドゥアール・メンディのセーブに阻まれた。試合はスコアレスで折り返す。

　チェルシーは後半、立ち位置を変えて3－5－2に変更するが、それでも攻めあぐねる時間が続く。63分にロメル・ルカクやマテオ・コヴァチッチを投入して打開を図ると、76分、ようやくホームチームに最初の枠内シュートが生まれる。右サイドからハキム・ツィエクがゴールに向かうクロスを送り、飛び込んだカイ・ハフェルツが頭で合わせたものの、相手GKマルティン・ドゥブラフカにキャッチされた。

　試合の均衡が破れたのは89分、チェルシーが待望の先制点を獲得する。敵陣中央からジョルジーニョがピンポイントの浮き球を供給。反応したハフェルツが柔らかいトラップでボールを収め、相手GKとの一対一を制してネットを揺らした。ハフェルツは3試合連続のゴールで今季公式戦11点目を記録した。

　試合はこのまま終了し、劇的勝利を収めたチェルシーはリーグ戦5連勝となった。ニューカッスルは2022年のプレミアリーグで初の敗戦を喫し、リーグ戦10試合ぶりの黒星となった。

　チェルシーの次戦は16日に行われ、チャンピオンズリーグ（CL）ラウンド16・セカンドレグでリールと対戦する。ニューカッスルは17日にプレミアリーグ第20節延期分でエヴァートンと対戦する。

【スコア】
チェルシー　1－0　ニューカッスル

【得点者】
1－0　89分　カイ・ハフェルツ（チェルシー）