首位マンCを猛追も…クロップ監督が危惧する脅威「勢いというのは地球上で最も脆い花」

　リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が16日に行われたプレミアリーグ第27節（延期分）アーセナル戦を振り返った。同日、クラブ公式サイトが伝えている。

　プレミアリーグ第29節終了時点で20勝6分2敗（1試合未消化）の2位につけるリヴァプールは、16日に行われた第27節でアーセナルと対戦した。リーグ戦8連勝を成し遂げ、首位マンチェスター・Cを猛追するリヴァプールは54分にFWディオゴ・ジョッタのゴールで先制に成功すると、62分にFWロベルト・フィルミーノが追加点。試合はこのまま2－0で終了し、マンチェスター・Cとの勝ち点差を「1」に縮めた。

　約1ヶ月半で公式戦12試合を戦っているリヴァプール。連戦が続くなかでも、ここまで10勝1分1敗の好成績を残していることについて、クロップ監督は「もちろん勢いはあるけど、“勢い”というのは地球上で最も脆い花。誰かが通り過ぎ、それを踏めば終わる。また勢いを取り戻すためにどれだけ時間がかかるかわからない。だから私は、勢いというものをあまり信用していないんだ」と危惧。続けて「ただ、連戦を乗り越えて、試合の中で方法を見つけて、最終的にどうなるかを見るだけ。大変なことだけどね」と心境を明かしている。

　一時はマンチェスター・Cに勝ち点「14」差を離されていたリヴァプール。リーグ戦9連勝を飾り、ついに射程圏内にその背中を捉えたことについて、クロップ監督は「シティのことについては、本当に考えていない。私たちにある唯一のチャンスは、信じられないほど多くの試合に勝つこと。彼らの勝利数も桁外れだからね。チャンスを落とすことができない」と強調。続けて「ここ数年、私たちはお互いに非常識なレベルで競争を繰り返している。正確な数字は忘れたけど、相手があれだけの勝ち点を持っていたからこそ、私たちは勝ち点90あまりにとどまった。その逆も然りだ」とハイレベルな優勝争いに言及した。

　最後に、クロップ監督は「一戦一戦が決勝戦になる。楽しむことはもちろんだけど、激しい戦いも覚悟しなければならない」と意気込む。さらに「3日ごとに集中するのは人間として問題ないと思うけど、その後に肉体的な疲れが出てきて、それをあちこちで感じることになる」と懸念点を口にしている。