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ちょっと意外なあの人も? プレミアリーグ全クラブのミュージシャン・サポーターを紹介

2022.06.27

熱烈にサポートしているミュージシャン達 [写真]=Getty Images

 フットボールと音楽はイギリスを代表する文化だ。多くの街には自慢のフットボール・チームが存在し、出身地や所縁のあるクラブのサポーターであることを公言するミュージシャンも少なくない。
 
 好きなバンドの影響で彼らと同じフットボール・チームを応援するようになることもあるだろう。反対に、自分と同じチームをサポートする歌手に興味を抱くこともあるはずだ。
 
 そこで今回は、音楽界を代表するフットボール・ファンをチーム別に紹介する。2022-23シーズンにプレミアリーグで戦う20チームを、熱烈にサポートしているミュージシャンはどんな顔ぶれなのだろうか。

[写真]=Getty Images
 

アーセナル

ジェイZとクリス・マーティン(左)とリアーナ(右)


 
2013年4月にヒップホップの帝王のジェイ・Zと、グラミー賞7回受賞の『コールドプレイ』のボーカリスト、クリス・マーティンがエミレーツ・スタジアムで並んで観戦していたことは大きな話題となった。その前年度に同地でライブを行ったマーティンと、ティエリ・アンリがお気に入りだったというジェイ・Zはどちらもアーセナルのファンだと言われている。

 また2014年のブラジル開催のワールドカップ決勝を現地観戦するほどサッカー好きのリアーナは、ドイツの優勝を見守った4年後にエミレーツを訪問。エヴァートンに5-1の大勝を収めた後、その両試合に出場した当時アーセナルのメスト・エジルは歌姫とのツーショット写真に「リリの前では未だ負けなし」とツイートした。

 1996年に「ロックの殿堂」入りを果たした『ピンクフロイド』のメンバーも“グーナー”だ。フロントマンのデイヴィッド・ギルモアは過去にインタビューでハイバリーの年間チケットを持っていたと告白。元メンバーのロジャー・ウォルターズもアーセナルのファンであることを公言している。
 

アストン・ヴィラ

ギーザー・バトラー


 
ウィリアム王子やデイヴィッド・キャメロン元首相、ハリウッドスターのトム・ハンクスら、錚々たる顔ぶれがファンだと公言するアストン・ヴィラ。ヘヴィメタルの始祖『ブラック・サバス』のメンバーも、ヴィラのサポーターとして知られている。1968年にオリジナルメンバーのオジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラー、ビル・ウォードにより、バーミンガムのアストン地区で結成された同バンド。中でも熱烈なファンとして知られるベースのバトラーは子供の頃、試合後にピッチに乱入してキャプテンのピーター・マクパーランドの背中にタッチしていたのだとか。“良い子は真似をしないで下さい”という注を入れなければならない発言だろう。なお『ブラック・サバス』は50周年を迎えた2017年に、故郷バーミンガムでのライブを最後に、活動を停止している。
 

ボーンマス


 
街もクラブも規模は決して大きくない。そのため、誰もが知っている有名人で、自他ともに認めるボーンマス・ファンを見つけるのは容易ではない。90年代に一世を風靡したオルタナティブ・ロックバンド『ブラー』のベーシスト、アレックス・ジェームズはボーンマス出身。イギリス誌『Four Four Two』によれば、かつてスカイスポーツの『サッカーAM』に出演した際、ボーンマスを応援していると発言したとのこと。ただ、ジェームズはフルアムのファンで、クレイヴン・コテージを頻繁に訪れていたとの情報もある。いずれにしても、1998年のワールドカップ前にはコラボ・バンド『ファット・レス』の一員としてリリースした、非公式のイングランド代表ソング『ヴィンダルー』がミリオンヒットを飛ばしたジェームズが、大のサッカー好きであることは間違いないようだ。
 

ブレントフォード


 
ブレントフォードを愛する仲間同士としてタッグを組んだミュージシャンがいる。『ハード・ファイ』のフロントマン、リチャード・アーチャーと、『ブルートーンズ』のギタリスト、アダム・デヴリンだ。2014年から活動を休止していた『ハード・ファイ』は、今年に入り活動を再開。10月にロンドンの『O2フォーラム ケンティッシュタウン』で行われるライブのチケットは、先行も一般販売も10分以内で完売したそうだ。バンドの公式ツイッターアカウントでは頻繁にブレントフォード関連の話題がリツイートされており、彼らが“ガチ”ファンであることは一目瞭然だ。

 一方、90年代のブリットポップ全盛期にデビューした『ブルートーンズ』は、2011年に一度は解散するも2015年に再結成し、現在も活動を続けている。そんな人気バンドに属する2人は、2017年にソングライターのビリー・リーヴズと共に、売り上げを癌研究施設に寄付する為の曲を合作。2016年1月にエイバルへのローン移籍から戻って来たスペイン人ウインガー、ジョタにインスパイアされたという楽曲のタイトルは、その名も『Welcome home, King Jota(お帰り、キング・ジョタ)』だった!
 

ブライトン

ブライトンの本拠地でライブを開催(下)したノーマン・クック


 
 ノーマン・クックの名前は聞いたことがない人も、同氏の活動名義である『ファットボーイ・スリム』なら知っているだろう。1999年リリースの『ライト・ヒア、ライト・ナウ』は日本でもCMやスポーツ番組で使用され、一度は耳にしているはずだ。学生時代に移り住んだブライトンで、友達に連れて行かれたシーガルズの試合に夢中になったというクック。2012年のロンドン五輪の閉幕式でパフォーマンスも行った世界を代表するDJの“ブライトン愛”は半端ではない。3部リーグへの昇格を果たした2001-02シーズン開幕前には、ボビー・ザモラの移籍を阻止する為に“かなりの金額”を提供したとのだとか。所属レーベルの『スキント・レコーズ』も、1999年から9年に渡ってブライトンの胸スポンサーを務めていた。2012年6月にアメックス・スタジアムでライブを行った初めてのアーティストとなったクックは、昨年も同地でパフォーマンスを披露している。
 

チェルシー

デイモン・アルバーン(左)とマーク・ロンソン


 
多くのセレブリティから支持されるチェルシー。『ブラー』に加え、覆面バンド『ゴリラズ』としても活動するデイモン・アルバーンもチェルシー・ファンとして知られている。2013年に練習場を訪問した際に受けたクラブ公式サイトの取材に対し、20歳頃に友人の影響でスタンフォード・ブリッジに足を運んでいるうちにクラブの虜になったこと、それから20年以上もシーズンチケットを所有し続けていることを語っていたアルバーン。2018年にベルギーで行った『ゴリラズ』のライブでは、歌詞の一部をエデン・アザールに変更したクールなパフォーマンスを披露している。
 
 天才プロデューサーとして名高いマーク・ロンソンは、生まれる前からチェルシー・ファンだという。ブルーノ・マーズとのコラボ曲『アップタウン・ファンク』が全英1位を継続中の2015年1月に、『BBC』で長年親しまれたマーク・ローレンソンの結果予想コーナーにゲストとして登場したロンソン。熱狂的なチェルシー・ファンの父が、妊娠中の母をスタジアムに連れて行っていたため、自身は生まれる前からサポーターだと主張した。なお生後で一番スタジアムに足を運んだ時期は「デニス・ワイズ、ジャンルカ・ヴィアッリ、ジャンフランコ・ゾラのいた90年代の終盤」だったそうだ。
 

クリスタル・パレス

ビル・ワイマン(左)とケイティ・B(右)


 
 他のロンドンのクラブに比べると数は少ないが少数精鋭だ。まずは『ローリング・ストーンズ』の元ベーシスト、ビル・ワイマン。1993年に正式にストーンズを脱退した御年85歳のワイマンは、10歳の時に初めて試合を生観戦して以降、パレスの熱心なサポーターだという。

 またロンドン出身のシンガー・ソングライター、ケイティ・Bも大先輩と同じクラブをサポートしている。2011年にリリースしたデビュー・アルバム『オン・ア・ミッション』は全英チャートで最高2位に。3年後に発表した2枚目の『リトル・レッド』は初登場1位を記録した。家族はアーセナルのファンという環境ながら、クリスタル・パレスを応援してきたというケイティ・B。子供の頃は自ら草サッカーをしていたというケイティ・Bは、2014年時点の取材で、親友の一人とパレスの試合を見に行っていることも明らかにしていた。
 

エヴァートン

ポール・マッカートニー(左)とNAS(右)


 
 忠誠心には欠けるかもしれないが、誰もが知っているエヴァートン・ファンとして、ポール・マッカートニーを忘れるわけにはいかないだろう。“エヴァトニアン”の家族の中で育ったマッカートニー。子供の頃に家族と共にグディソン・パークを訪れていたと言われている。しかし後にリヴァプールのレジェンド、ケニー・ダルグリッシュと友人を育んだこともあり、今ではマージーサイドの2クラブを応援しているとのことだ。

 その他、2014年にエヴァートンの公式アカウントがラッパーの『NAS』をエヴァトニアンとして紹介。またジョニー・デップ制作のドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』が日本で公開中のシェイン・マガウアン(伝説的パンクバンド『ザ・ポーグス』のフロントマン)もエヴァートン・ファンだという情報も。正統派ブリティッシュ・ロックバンド『オーシャン・カラー・シーン』の元ベーシスト、デイモン・ミンケラのツイッターはエヴァートン愛に溢れている。
 

フルアム


 
 元オーナー、モハメド・アルファイドの友人だったマイケル・ジャクソンの銅像が作られたり、エミネムがファンなのではないかと言われたりしたこともあったが、正真正銘のファン代表は、『エグザンプル』として知られるラッパーのエリオット・ジョン・グリーヴだ。西ロンドン出身で、物心がつく前から試合を見に行っていたという。元アイルランド代表MFトニー・グリーリッシュの甥にあたり、記憶にある最初の試合は、ウェスト・ブロムウィッチに所属していた叔父が、クレイヴン・コテージでフルアムと対戦した時だという。2010年に『Four Four Two』でフルアム愛を語り尽くしたエグザンプル。当時同クラブに所属し、ラッパーとしても活動するクリント・デンプシーとのコラボの可能性を問われると、「彼のラップの動画は見たよ。チャリティかフルアム・フットボール・クラブの為ならやらない理由はないよ」と笑いながら答えていたが、残念ながら実現しなかった。
 

リーズ

5人組バンド『カイザー・チーフス』(上)とケリー・ジョーンズ(下)


 
 リーズのファンとしてお馴染みなのが、同地出身のロックバンド『カイザー・チーフス』。1997年にラストン・バーヴァという名前でデビューするも鳴かず飛ばず。2004年に『カイザー・チーフス』に改名して再デビューを果たすと、一気にスターダムを駆け上がり、2006年のブリット・アワードでは3部門受賞を果たした。フジロックフェスティバルに3回出演歴のある同バンド。幸運のバンド名は、リーズのレジェンドであり、元南アフリカ代表DFルーカス・ラデベの同名の出身クラブに由来するとのこと。2019年にクラブ創設100周年を祝してエランド・ロードで行われたライブではヘッドライナーを務めた、自他共に認めるリーズのサポーター・バンドだ。
 
 また今年で結成30周年を迎えた『ステレオフォニックス』のフロントマン、ケリー・ジョーンズもリーズ・サポーターだ。甘くハスキーな歌声で聴かせるK・ジョーンズはウェールズ出身だが、兄の影響で子供の頃にリーズのサポーターに。ドン・レヴィー(1961~1974年までリーズを指揮)が監督を務めていた時代から、ウェールズにあるカーディフやスウォンジーには目もくれずにリーズ一筋だそうだ。
 

レスター

サージ・ピッツォーノ


 
 ボーカルのトム・ミーガンが脱退し、3人体制で新たなスタートを切った『カサビアン』。1997年に活動を開始したレスター出身バンドは、地元クラブのサポーターとしてサッカー・ファンにも知られた存在だ。2015-16シーズンに同クラブがプレミアリーグを制覇した際には、優勝記念パーティーでサプライズ・ライブも敢行した。メンバーの中でも特にフォクシーズ愛の強いサージ・ピッツォーノは、優勝が決まった瞬間は少し涙を流し、車に飛び乗ってスタジアムへ向かったそうだ。ギタリストのクリス・エドワーズはリーズ・ユナイテッドを応援しているという情報もあるが、バンドとしてはレスターのファンとしても差し支えはないだろう。2010年から3シーズンに渡ってプレミアリーグの公式オープニングソングとして起用されていた『ファイア』は、彼らの代表曲の一つ。今月18日にワイト島で行われたフェスでは、ピッツォーノと数年来の友人だという元イングランド代表FWピーター・クラウチが同曲の最中に舞台に飛び入り参加している。そんな『カサビアン』は、8月の「SONICMANIA」と「SUMMER SONIC」で約5年ぶりに来日予定。“サマソニ”の出演は大阪公演のみとのことなのでお間違いなく。
 

リヴァプール

ドクター・ドーレ(上)とゲイリー・バーロウ(下)


 
 歴史と伝統を誇るビッグクラブなだけに、ファンを自称するミュージシャンも数知れず。米国出身ラッパー『ドクター・ドレー』は1988年に所属していたヒップホップグループ『N.W.A』のプロモーション・ツアーでロンドンを訪れた時にテレビで試合を見て以来、リヴァプールの魅力に取り憑かれたとのこと。クラブ公式サイトが2001年に掲載したインタビューで、最初に見た試合で印象的だった選手は、MLBのLAレーカーズで活躍したマジック・ジョンソンを彷彿させる「ジョン・バーンズ」だと告白。また取材当時のお気に入りの選手には「マイケル・オーウェン」の名前を挙げていた。
 
 イギリスの国民的ポップ・グループ『テイク・ザット』のゲイリー・バーロウもリヴァプールのサポーターだ。2019年6月にはグループ30周年ツアーの一環としてアンフィールドでライブを行ったバーロウ。前年度に受けた取材では、「ライブまでにリーグ制覇しているかもね!」と期待を口にしていた。残念ながら2018-19シーズンのリヴァプールマンチェスター・Cに勝ち点1差で優勝を逃したが、バーロウは「マン・シティにおめでとうと言えるくらい僕はフットボールが好きだ。長年見てきた中で最高のリヴァプールだったことは疑いもないよ」とツイートし、ライバルを称えていた。
 

マンチェスター・C

リアム・ギャラガー(左)とジョニー・マー(右)


 
 2009年までは時に距離を置きながらも『オアシス』として共に活動をしていたノエル&リアムのギャラガー兄弟。世界中に熱狂的なファンを持つ彼らは、ライブや取材で頻繁にマンチェスター・Cのユニフォームを着用し、日本では彼らの影響でマンチェスター・Cが好きになったファンも少なくなかったはずだ。
 
 ギャラガー兄弟と並んで忘れてはならない大御所のマンチェスター・Cファンは、ジョニー・マーだ。『ザ・スミス』の一員として80年代のUKロック界を席巻したギタリスト。9歳の時に初めてスタジアムで試合を観戦した瞬間、マンチェスター・Cと“恋に落ちた”そうだ。マイク・サマービー、コリン・ベル、フラニー・リーといった往年の名プレイヤーたちについて語り出せば止まらないマー。しかしサポーターとしても“現役”であり、2020年の『Four Four Two』でお気に入りの選手を問われると、「ケヴィン・デ・ブライネでしょう。世界中のフットボール好きの誰もが彼を自分のチームに欲しいと思っていると思う。彼がお気に入りの選手だ。全てを備えている」と全シティ・ファンを納得させる答えを出している。
 

マンチェスター・U

リチャード・アシュクロフト(左)と“マニ”(右)


 
 世界屈指の人気クラブなだけに、ミュージシャンに限定してもファンの数は多いが、今回はUKロックの代表格3名に絞った。まずは1997年に発表した3枚目のアルバム『アーバン・ヒムズ』が大ヒットした『ザ・ヴァーヴ』の元フロントマン、リチャード・アシュクロフト。友人の影響で子供の頃からユナイテッドを応援するようになり、ヒーローはジョージ・ベストだというシンガー・ソングライター。2019年にクラブ公式サイトで「ジョージ・ベストはフットボールに芸術性をもたらした。フットボール、音楽、芸術は結びついている。モハメド・アリはボクシングにそれをもたらしたが、ジョージは別次元」と理由を熱く語っている。
 
 オールド・トラッフォードでお馴染みの名曲『ディス・イズ・ザ・ワン』の生みの親『ストーン・ローゼズ』も忘れてはならない。1996年に一度解散し、2011年に再結成したが、6年間で再解散に至ったマンチェスター出身のロックバンド。家族はシティ・ファンだというボーカルのイアン・ブラウンがユナイテッドを応援し始めたのは、クラブがヨーロピアン・カップを獲得した1968年5月29日。妹が生まれた翌日で、病院のテレビで映像を見たことがきっかけとなったそうだ。初のスタジアム観戦は自身の8歳の誕生日で、サウサンプトンを相手にアラン・ゴーリングが4得点を決め、ユナイテッドが5-1の大勝を収めたのだとか。そんなブラウンが人生で出会った中でも飛び抜けたユナイテッド狂だと認定するのは同バンドのベーシストで、“マニ”ことゲイリー・マイケル・マウンフィールド。ユナイテッド愛は遺伝のようで、父はマニが生まれた時に「マシュー・バズビー」と名付けようとしたが、母がそれを阻止したのだとか!
 

ニューカッスル

スティング(左)とジェイムズ・ベイ(右)

 ファンの温度が高いニューカッスルからは、ロック界の大御所と若手シンガー・ソングライター2名をピックアップ。ニューカッスル近郊で育ち、マグパイズのサポーターであることを公言する御年70歳のスティング。1998年にはニューカッスルのFAカップ決勝公式ソングを作成。その名も『ブラック・アンド・ホワイト・アーミー(プライドを持ち帰ろう)』。残念ながら試合の方はアーセナルに敗れてしまったが、応援歌のクールさは世界トップクラスだった。
 
 31歳のジェイムズ・ベイは、2014年にデビューをした2年後にブリット・アワードで最優秀ブリティッシュ男性ソロ・アーティスト賞を受賞した実力派。子供の頃からのサポーターであり、アラン・シアラーの大ファンだったそうだ。人気者となった後も時間があれば、主にロンドン市内のスタジアムに足を運んでいるという。地元出身で社会的メッセージを込めた曲を書くことで知られる28歳のサム・フェンダーも、幼い時からマグパイズ・ファン。自身でプレーをすることも大好きだというフェンダー。ブリット・アワード批評家賞を受賞した2019年に受けたクラブ公式サイトの取材で、「このクラブがあなたにとって意味することは」と問われると、「街の活力源であり、ヒーローたちが生まれた場所。死ぬまでに満員のセント・ジェイムズ・パークでライブがしたいね」と夢を語っている。
 

ノッティンガム・フォレスト


 
『マニック・ストリート・プリーチャーズ』のフロントマン、ジェームス・ディーン・ブラッドフィールドは、子供の頃からノッティンガム・フォレストを応援してきたことを公言している。ウェールズ出身で、日本にも多くのファンを持つ“マニックス”。1986年に結成され、90年代半ばには国民的バンドにまで上り詰めた。2019年夏にノッティンガムで行われるフェスに出演が決まった際、地元メディアのインタビューでファンになったきっかけを明かしたブラッドフィールド。ブライアン・クラフのファンだったという叔父から、同氏が監督を務めていたN・フォレストを応援するように言われたことがきっかけだったという。その頃の同クラブが、ヨーロピアン・カップ連覇するほどの強豪だったことも、ブラッドフィールド少年の心を鷲掴みにしたようだ。「あれからずっとフォレストを応援している。でも若い頃に欧州杯で2度優勝したチームをサポートしているが故の自己犠牲を払っているのだという事実は嫌いじゃないよ」と語っていたブラッドフィールド。愛するクラブが24年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たしたことで、今は苦しい時間から解放されているだろう。
 

サウサンプトン

ウィル・チャンピオン(左)とクレイグ・デイヴィッド


 
『コールドプレイ』のドラマー、ウィル・チャンピオンは大のサッカー好きであり、故郷のクラブであるサウサンプトンのサポーターだ。現在は不明だが、10年ほど前の段階では、セント・メリーズの年間チケットを所有し続けていることを明らかにしていた。

 サウサンプトン出身のクレイグ・デイヴィッドも“生涯セインツ・ファン”を自認している。甘い歌声と端正な顔立ちで、2000年のデビュー以降、すぐに一世を風靡したR&Bシンガー。スタジアムだけでなく、練習にも参加したことがあるほど、熱いサウサンプトン愛の持ち主だ。2003年には『BBC』の企画でファンから寄せられた質問に答えたデイヴィッド。当時セインツ所属のFWジェイムズ・ビーティーと立場を入れ替わってみたいかとの問いに対し、「やってみたいね。土曜日の午後に満員のセント・メリーズサウサンプトン対ポーツマス戦に出場する。そしてジェイムズは数千人の前でステージに立ってパフォーマンスをする。最高に面白そうだ!」と答えている。なお、この企画でインタビュアーを務めたのはビーティー本人だった!
 

トッテナム

アデル(左)とAJトレイシー(右)


 
 パワフルな歌声が魅力の歌姫アデルがスパーズ・ファンであることを知る人は多いだろう。イギリスメディア『BBC』が毎年発表するブレイク候補『サウンド・オブ・2008』で1位を獲得。同年リリースのデビュー・アルバム『19』がイギリスのアルバムチャートで初登場1位を獲得し、翌年のグラミー賞で最優秀新人賞&最優秀女性ポップボーカルパフォーマンス賞の2冠を達成。瞬く間にイギリスを代表するアーティストの一人となったアデルは、ロンドン北部のトッテナム地区出身。地元クラブのトッテナムのサポーターであることを公言し、昨年は『Glory Glory Tottenham Hotspur』を熱唱する動画が話題となった。
 
 ロンドン出身のラッパー、AJトレイシーも熱心なサポーターとして知られている。2016年に初の日本ツアーを行った28歳は、父の洗脳でトッテナムのファンになったようだ。かつてホワイト・ハート・レーンのすぐ近くに住んでいた父は、生まれたその日にトッテナムのユニフォームを息子に着せたのだとか! 以来、トッテナムを応援し続けるAJトレイシーは、2019-20シーズンにはクラブのサード・ユニフォームのプロモーションにも参加。ツイッターでも頻繁にトッテナム関連のネタを呟いている。
 

ウェストハム

スティーブン・ハリスはベースに“ハマーズ”のロゴを入れるほどの大ファン


 
『アイアン・メイデン』は、メンバー揃ってウェストハムのファンだという。世界的に有名となった後も“アイアンズ(ウェストハムの愛称の一つ)”への愛が止まらないヘヴィメタル界の重鎮。中でもウェストハムのアカデミーからスカウトを受けた過去を持つほど、真剣にサッカーをプレーしていたというベーシストのスティーヴ・ハリスは、自らの楽器にウェストハムのロゴを入れるほどの筋金入りだ。現役時代にウェストハムで活躍し、同クラブの監督も務めた元クロアチア代表DFスラヴェン・ビリッチは、全曲の歌詞を記憶しているほど同バンドの大ファン。ハリスとは個人的に連絡を取り合う関係だという。なお、近年のウェストハムと『アイアン・メイデン』はコラボでユニフォームを販売するなど、両者は公私共に切っても切れない間柄となっている。
 

ウルヴァーハンプトン


 
 サポーター歴、熱量、関連度。全ての部門において今回紹介したミュージシャンの中でトップに立つのが、ロバート・プラントだ。史上最高のハードロックバンドの一つに位置づけられる『レッドツェッペリン』のボーカリストとして名を馳せたプラント。5歳で初めてスタジアム観戦した際、当時キャプテンのビリー・ライトに手を振ってもらった瞬間からウルヴァーハンプトンと恋に落ちたという。ウルヴズへの思いは年を重ねる毎に強くなり、結婚生活に支障をきたすほどだったとか。2008年のインタビューで「1974年のリーグ・カップで優勝した時にはウェンブリーから(自宅のある)ウスターシャーにたどり着くのに3日もかかった。自分がどこにいるのか分からなかった」と驚きのエピソードを明かした大スター。2009年8月にはクラブの副会長に就任しており、74歳を目前に控えた現在も音楽とウルヴズに変わらぬ情熱を注ぎ続けている。

(記事/Footmedia

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