活躍に期待がかかる”大物新人” [写真]=Getty Images
新シーズンの開幕を迎えたプレミアリーグでは、いきなり新戦力が躍動した。週末に行われた開幕節でデビューを果たした“大物新人”の現地メディアの評価を見てみよう。
[写真]=Getty Images
■アーリング・ハーランド(マンチェスター・C/ノルウェー代表FW) 先発出場・2ゴール
開幕前に行われたコミュニティシールドのリヴァプール戦は不発に終わった“怪物”だが、マンチェスター・Cでのリーグデビューとなった敵地でのウェストハム戦では圧倒的な存在感を示した。自ら獲得したPKから先制ゴールを奪うと、後半はMFケヴィン・デ・ブライネの完璧なスルーパスに反応してDFラインの裏へ猛疾走。左足で流し込み、元マンチェスター・Cの選手である父親がスタンドで見守る前で2ゴール。見事にチームを白星スタートに導いてマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。
「素晴らしい走り込みで獲得したPKを自ら決め、終始チームメイトと良い連係を見せた。シティにとっては前途有望だ」と地元紙『マンチェスター・イヴニング・ニュース』もチーム最高の採点「9」を付けた。ちなみにハーランドは、プレミアリーグのデビュー戦で2ゴールを決めたクラブ史上2人目の選手。1人目は、クラブ歴代最多得点の260ゴールを叩き出したセルヒオ・アグエロだ!
■ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール/ウルグアイ代表FW) 途中出場・1ゴール・1アシスト
リヴァプールでも、注目の大型ストライカーがいきなり仕事をした。敵地でのフルアム戦で、1点を追う展開のなか、51分に投入されるとモハメド・サラーのクロスに飛び込んでバックヒールで同点ゴール。その後、再び勝ち越されるも、80分にクロスボールを収めようとしたミスタッチがFWサラーへのアシストとなった。1ゴール・1アシストで全2得点に絡み、2-2の引き分けに持ち込んだ。
「一度バックヒールでゴールを狙ったあと、再びバックヒールを放って今度は本当に決めた。ボックス内では常に危険な存在。意図的ではないにしろ、サラーのゴールもアシストした」として地元紙『リヴァプール・エコー』の採点は「7」。一方で、ロンドン紙『i』は「空中戦は脅威。間違いなく、ここからは先発に名を連ねるはず」と絶賛し、途中出場の選手にチーム最高の「8」点を付けている。
■ガブリエウ・ジェズス(アーセナル/ブラジル代表FW) 先発出場
5日(金)のクリスタル・パレスとの開幕戦では、先発出場するとゴールこそなかったが前半はチームの攻撃を牽引。自らドリブルで仕掛けてゴールに迫ったり、積極的にプレスをかけたりと、間違いなくチームに勢いをもたらした。後半はパレスの反撃にあって押し込まれる時間帯が続いたことで83分に退いたが、チームの2-0の白星スタートに貢献した。
ロンドン紙『イヴニング・スタンダード』も採点こそ「7」に留まったが「ポゼッション時、そしてボールを持たないときも、今季のアーセナルの攻撃を生まれ変わらせてくれそうな存在。エネルギーに満ち溢れており、連係プレーにも上手く絡める」と大絶賛した。
■ウィリアン・サリバ(アーセナル/フランス代表DF) 先発出場
センターバック(CB)サリバは、ジェズスのような完全な新加入選手ではないが、2019年にアーセナルに加入してからローン移籍に出ていたため今回のパレス戦がアーセナルでのデビュー戦。最終ラインを統率し、押し込まれる時間帯には体を張って敵の攻撃をシャットアウトした。
ロンドン紙『イヴニング・スタンダード』は同選手をマン・オブ・ザ・マッチに選んで「9」点を付けた。「素晴らしいデビューを飾り、アーセナルの最高の選手だった。何本か重要なタックルとブロックを披露し、ボールを持ったときも非常に落ち着き払っていた」と同選手の活躍を称賛した。
■イヴァン・ペリシッチ(トッテナム/クロアチア代表MF) 途中出場
期待の新戦力は、2点リードした66分に投入された。決定的な仕事をしたわけではないが何度か得意のドリブルを見せた。「力強いドリブルでゴールラインまで持ち運び、今後チームに何をもたらすか披露した」と『イヴニング・スタンダード』は期待を込めて「7点」を付けた。
そんなトッテナムでチーム最高の「9点」が付いたのは、ペリシッチとポジションを争うことになる左ウィングバックのライアン・セセニョン(22歳)だ。前半21分にチームの今季初ゴールを決めるなど鋭い動きを見せて「ペリシッチとの定位置争いに真っ向勝負。何度も危険な位置に侵入し、ファーポストに飛び込んで同点ゴールを決めたほか、オフサイドで取り消されたが再びネットを揺らした」と高評価を得た。
■カリドゥ・クリバリ(チェルシー/セネガル代表DF) 先発出場
即戦力としてナポリから移籍金およそ55億円で加入した31歳のクリバリは、エヴァートンとの開幕戦からスタメン出場。クラブの英雄であるジョン・テリー氏の背番号「26」を引き継いだセンターバックは、敵地で1-0の完封勝利に貢献。先制ゴールのPKにつながるパスを出して攻撃に絡んだが、後半途中に足をつったようで75分に同じ新加入のDFマルク・ククレジャと交代した。
『イヴニング・スタンダード』紙は先制点のPKを生み出した場面について「チルウェルに見事なスルーパス」と称えながらも「少しプレミアリーグのインテンシティの高さに驚いていたようだ。度重なるファウルで警告を受けてもおかしくなかった。それでもボールを持った時は素晴らしかった」と、課題を指摘して採点「6」を付けた。
一方で、途中出場となったククレジャについては「得意の高いインテンシティと知的な動きで攻撃に参加。スターリングの絶好機も演出した」と、15分しかプレーしていない選手に「7点」の高評価を付けた。
■クリスティアン・エリクセン(マンチェスター・U/デンマーク代表MF) 先発出場
ホームで迎えた開幕戦でブライトンに1-2の敗戦を喫したマンチェスター・Uの選手たちは、こぞって低評価が付いた。新戦力のCBリサンドロ・マルティネスについては「出だしは良かったが、その後はミスパスなどが目立った。警告を受け、PKを与えていてもおかしくなかった」と地元紙『マンチェスター・イヴニング・ニュース』は辛口の「5」点を付けた。
そんな中でチーム最高の「6」点が付いたのがエリクセンだ。「優雅なパスを披露したが、センターフォワード起用は誤った実験。低い位置になってからはチームに好影響を与えていた」と評価した。
(記事/Footmedia)
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