新戦力ビスマは「戦術的な面で少し苦労」も…コンテ監督「獲得には本当に満足」

　トッテナムを率いるアントニオ・コンテ監督が、マリ代表MFイヴ・ビスマについて語った。15日、イギリスメディア『アスレティック』がコメントを伝えた。

　現在26歳のビスマは、今夏に移籍金2500万ポンド（約41億円）でブライトンからトッテナムに完全移籍。ただ、まだ十分な出場時間を得ることができておらず、ビスマが先発出場したのは、ウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールが負傷欠場したプレミアリーグ第5節ウェストハム戦のみ。3日の第6節フルアム戦と13日のチャンピオンズリーグ第2節スポルティング戦ではビスマに出番は訪れなかった。

　コンテ監督はビスマの出場時間が限られている現状について、「戦術的な面で少し苦労しているのはビスマだけだが、彼もまた、あらゆる面で大きく成長している。しかし、私は選手を守りたいので、選手にとって最善の決断を下すように心がけている」とコメント。適応に少し時間がかかっていることを認め、スタメン奪取には課題が残されているとしつつ、「彼の獲得には本当に満足している」と期待を寄せている。

「かけた金額に関係なく、私たちのアイデアについて来れる選手が必要だ。リシャルリソンや（クレマン・）ラングレ、（イヴァン・）ペリシッチのようにすぐにできる選手もいれば、少し時間が必要な選手もいる」

「また、MFは我々にとって特別な役割を担う。ボール保持時でも非保持時でもだ。単純なことではない。試合のあらゆる場面で、起点となる存在でなければならない。MFは確かに、私たちのサッカーでは最も難しいポジションだ」

「それでも、ビスマは素晴らしいスキルと走力を兼ね備えている。ボールを持ったときは本当に良い選手だが、守備時はもっと注意深くなる必要がある。特に、私たちの中盤は2人しかいないので、ボール保持に関係なく良いプレーが必要だ。だけど、私は彼の獲得には本当に満足しているんだ。ビスマと一緒に仕事をするのに必要なのは、彼が（スタイルを）よく理解するための少しの時間だけだ」