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注目の一戦…“ノース・ロンドン・ダービー”について知っておきたい5つのこと

2022.09.29

アーセナルとトッテナムが対戦する [写真]=Getty Images

 今週末、世界中の熱い視線がロンドン北部に注がれる。10月1日(土)に開催されるプレミアリーグ第9節のアーセナルトッテナムは、近年で最も注目を集める“ノース・ロンドン・ダービー”となるだろう。

 首位アーセナルが3位トッテナムをホームに迎える今回の“ノース・ロンドン・ダービー”。今シーズンの優勝争いを占う大一番とも呼べる一戦だ。というわけで、192回目の“ノース・ロンドン・ダービー”を前に抑えておきたいポイントをまとめてみよう。

[写真]=Getty Images

■史上初の“ノースロンドン首位交代”!?

ベントナー

(写真は2007年12月のもの)

 片方のチームが首位に立った状況でリーグ戦の“ノース・ロンドン・ダービー”が開催されるのは実に15年ぶりのこと。前回は2007年12月で、その時は首位アーセナルが12位に低迷するトッテナムをホームに迎えた。勝負を分けたのは天才ゲームメーカーの2アシストだった。48分、MFトマーシュ・ロシツキーとのワンツーで中央突破を図った当時20歳のセスク・ファブレガスは、リターンパスを受けてゴール前に侵入するかと思いきや、倒れながらヒールパス。この機転の利いた絶妙なパスをFWエマニュエル・アデバヨールが確実に仕留めてアーセナルが先制した。

 その後、トッテナムの元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフに角度のないところから強烈な同点ゴールを許したアーセナルだが、再びセスクがチャンスを演出する。76分、コーナーキックから決勝ゴールをアシストしたのだ。そして、セスクのクロスに頭で合わせたのは、コーナーキックの際に投入されたばかりのニクラス・ベントナーだった。ピッチに立ってわずか5秒。記念すべきプレミア初ゴールを決めた19歳のデンマーク人ストライカーは、一躍アーセナルのヒーローとなった。

 こうして宿敵との一戦を2-1で制したアーセナルだが、シーズン後半になって失速。最終的に3位となり、マンチェスター・Uに優勝を譲った。一方のトッテナムは11位に留まったが、それでも彼らはリーグカップで勝ち進むと、準決勝でアーセナルを2戦合計6-2で撃破。ファイナルではチェルシーに延長戦の末に競り勝って、9年ぶりにリーグカップを制した。ちなみに、トッテナムにとって最後のタイトルが、その2007-08シーズンのリーグカップとなっている。

 15年前同様、今回もアーセナルが首位で“ノース・ロンドン・ダービー”を迎えるわけだが、今回は1位と3位による首位攻防戦。3位のトッテナムは、敵地で宿敵を倒せば首位に浮上するわけだ。そうなると、134年の歴史を誇るイングランドトップリーグにおいて「初めてノース・ロンドン・ダービーで首位が入れ替わる」ことになるぞ!

■スパーズはプレミア史上3度目の勝利へ

ファン・デル・ファールト

(写真は2012年2月のもの)

 トッテナムからすると敵地でのアーセナル戦はまさに“鬼門”である。1992-93シーズンにプレミアリーグが発足されて以降、スパーズが敵地でアーセナルにリーグ戦で勝利したのは2回しかないのだ。戦績は30戦で2勝11分け17敗。勝率はわずかに6.7%。敵地で3回以上の対戦経験がある相手に限ると、チェルシー戦(勝率3.2%)に次いで勝てていないカードとなる。

 プレミアリーグの対戦で、最後にスパーズが敵地でアーセナルに勝利したのは12年前のこと。そのとき勝負を決めたのは、スパーズの左利きのマジシャン、ラファエル・ファン・デル・ファールトだった。試合は、元モロッコ代表FWマルアーヌ・シャマフのゴールなどでアーセナルが前半のうちに2点のリードを奪うも、スパーズが後半に猛反撃。ファン・デル・ファールトのパスからギャレス・ベイルが決めて1点を返すと、68分にファン・デル・ファールトがPKを沈めて同点。そして85分、ファン・デル・ファールトのFKをDFユネス・カブールが頭で合わせてスパーズが3-2の大逆転勝利を収めた。

 2シーズンしかスパーズに在籍しなかったファン・デル・ファールトだが、“ノース・ロンドン・ダービー”では異様な決定力を誇った。前述の1得点2アシストに加え、同じシーズンのリターンマッチでも2ゴール。結局、“ノース・ロンドン・ダービー”は4試合に出場して4ゴール・2アシストという結果を残し、スパーズサポーターの心を鷲掴みにした!

■やはり主役はケイン!?

ケイン

(写真は今年5月のもの)

 今回で192回目となる“ノース・ロンドン・ダービー”において、最も多くのゴールを決めている選手がスパーズの絶対的エース、ハリー・ケインだ。1年だけアーセナルの下部組織に所属した経験を持つイングランド代表のキャプテンは、これまでアーセナルを相手に17試合に出場して13ゴール。アデバヨールなどの10ゴールを抜いて、“ノース・ロンドン・ダービー”の歴史において最多ゴールスコアラーとなっている。ちなみに、13ゴールは全てプレミアリーグでの対戦で決めたもの(15戦)。アーセナルが、プレミアリーグにおいて最もゴールを許している敵選手がケインとなっているのだ。

 直近の対戦である昨シーズンの5月の試合でも、ケインはホームで2ゴールを叩き出して3-0の勝利に貢献した。そのケインは、今シーズン第6節のフルアム戦(2-1勝)で決勝ゴールを決め、これでプレミアリーグの“ロンドン・ダービー”で43点目。ティエリ・アンリが持つプレミアリーグにおけるロンドン・ダービーの最多ゴール記録に並んで見せた。

 というわけでケインは、今回の試合でゴールを奪うと、“ノース・ロンドン・ダービー”の最多ゴール記録を更新するとともに、プレミアのロンドン・ダービーの単独最多ゴール記録を打ち立てることになるのだ!

■日韓対決

冨安健洋、ソン・フンミン

(写真は2021年9月のもの)

 日本代表DF冨安健洋(23歳)と韓国代表FWソン・フンミン(30歳)による日韓対決にも注目だ。昨季の同カードでは、アーセナル加入後3試合目の出場となった冨安が力強いプレーを披露した。前半は対峙した韓国のエースを封じて3-1の勝利に貢献。だが、アジア人として欧州5大リーグで初の得点王に輝くことになるソン・フンミンも意地を見せて後半に1点を返した。

 ソン・フンミンはプレミアリーグの“ノース・ロンドン・ダービー”で、出場した最初の9試合に無得点だったが、最近5度の対戦は4ゴール・2アシストと結果を残している。アーセナルはハリー・ケインばかりに気を取られていると、アジア最高傑作のアタッカーにやられてしまうかも!?

■サンバのリズム!?

ジェズス、リシャルリソン

 今回の“ノース・ロンドン・ダービー”は、いつになくサンバのリズムが似合う試合になりそうだ。アーセナルでは、新加入ながら絶対的エースとして君臨するFWガブリエウ・ジェズスを筆頭に、FWガブリエウ・マルティネッリやDFガブリエウといったブラジル人がチームの生命線となっている。対するトッテナムにも右ウィングバックのエメルソン・ロイヤル、怪我で出番が少ないFWルーカス・モウラ、そして今オフに加入したFWリシャルリソンといったブラジル人がいる。

 とりわけ注目となるのは両チームの新戦力だろう。二人のプレミアリーグでの“ダービー”の実績を見てみると、リシャルリソンはエヴァートン時代、リヴァプールとのプレミアでの“マージーサイド・ダービー”に10戦出場して1勝4分け6敗と大きく負け越しているが、唯一の勝利でのゴールなど2ゴールを決めている。

 一方でガブリエウ・ジェズスは、マンチェスター・C時代にマンUとの“マンチェスター・ダービー”は12試合(カップ戦を含む)に出場して無得点。チームも4勝2分け6敗と負け越しているのだ。しかしジェズスには不敗神話がある。彼はプレミアリーグでゴールを決めた試合に負けたことがないのだ! マンC時代を含め、これまで50試合でゴールを決め、結果は47勝3分0敗。アーセナルからすると、ジェズスのゴールが勝利への方程式となりそうだ。

(記事/Footmedia

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By Footmedia

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