プレミアリーグのアシスト記録を持つ選手たち [写真]=Getty Images
今シーズンのプレミアリーグでは偉大な記録が誕生しそうだ。夏にドルトムントから加入したノルウェーの怪物、アーリング・ハーランド(22歳)が開幕9試合で15ゴールを叩き出しており、このペースでゴールを積み上げれば、プレミアリーグの1シーズンの最多ゴール記録(34ゴール)を塗り替えるだろう。
だが、新記録を期待できるのはハーランドだけではない。ハーランドの15ゴールのうち4点をアシストしているのが、ベルギー代表の偉大なプレイメーカー、MFケヴィン・デ・ブライネ(31歳)なのだ。今シーズンは既にリーグ戦で9アシストを叩き出しており、彼にもプレミアリーグの1シーズンの最多アシスト記録が期待できるだろう。
そんな気になるプレミアリーグのアシスト記録だが、データサイト『The Analyst』が様々なアシストデータをまとめているので紹介しよう。
[写真]=Getty Images
■歴代最多は出場ランク2位の選手
1992年に発足されたプレミアリーグにおいて歴代最多アシスト記録を持つのは、同リーグで歴代2位の出場数を誇る元ウェールズ代表のライアン・ギグスだ。マンチェスター・U一筋で活躍したギグスは、歴代2位となる632試合に出場して「162アシスト」をマーク。キャリア序盤に典型的な左利きのウィンガーとして活躍したあと、晩年はパスを散らすセントラルミッドフィルダーとしてチャンスを演出した。
ギグスは、アシスト数歴代2位のセスク・ファブレガス(111アシスト)に「51本差」をつけて断トツで1位に君臨している。そんなギグスを猛スピードで追いかけているのがデ・ブライネだ。今シーズンの9アシストを含め、これまでプレミアリーグで219試合に出場して通算「95アシスト」で歴代5位に着けている。
ギグスが1試合平均「0.26アシスト」なのに対し、ベルギー代表MFは「0.43アシスト」という驚異的なペースで荒稼ぎしており、あと5アシストで史上5人目のプレミアリーグ通算100アシストを達成する。ちなみに今季のうちに到達すれば「31歳」での達成となるが、これは残念ながら最年少ではない。100アシストの最年少記録を持つのはアーセナルやチェルシーで活躍した元スペイン代表MFセスク・ファブレガスだ。
2004年に「17歳110日」で初アシストを記録したファブレガスは、チェルシー時代の2016年12月に通算100本目のアシストを達成。「29歳」での100アシストは、当分は破られない最年少記録だ。ちなみに、そのファブレガスでさえ1試合平均で計算すると「0.32アシスト」なので、いかにデ・ブライネのアシストペースが凄いかうかがえるはずだ。
■最年少アシスト記録
前述通り、セスク・ファブレガスの初アシストは「17歳110日」。2004年8月、プレミアリーグデビューを果たした1週間後のミドルズブラ戦で初アシストを記録した。そんなファブレガスでも、最年少ランクでは4位に過ぎない。
プレミアリーグの最年少アシスト記録を持つのは快速ウィンガーとして知られるアーロン・レノンだ。レノンは、リーズ時代の2003年に「16歳129日」という当時のプレミアリーグ最年少出場記録を打ち立てると、その3か月後のアーセナル戦で初アシストをマーク。「16歳199日」でのアシストは、今も破られていない最年少記録だ。ちなみに、2位はウェイン・ルーニーで「16歳297日」となっている。
■最年長アシスト記録
そうなると気になるのは最年長アシストだが、プレミアリーグで最年長アシスト記録を持つ選手はあまりにも意外だ。というのも、その選手はプレミアリーグで通算313試合に出場しながら0ゴール。そしてアシストも1度しかマークしていないのだ! その選手とは、ユナイテッドやフルアムで活躍した元オランダ代表GKエトヴィン・ファン・デル・サールである。
ファン・デル・サールはユナイテッド時代の2011年2月、アストン・ヴィラ戦で自陣ゴール前から思い切りロングボールを蹴ると、それが敵DFラインの裏に抜け出したウェイン・ルーニーの足元にピッタリ。これをルーニーが落ち着いて蹴り込み、ファン・デル・サールにアシストが付いたのだ! その時の年齢が「40歳95日」で、これがプレミアリーグの最年長アシスト記録となっている。
■1シーズンの最多アシスト
今シーズン、デ・ブライネが達成する可能性があるのが1シーズンのアシスト記録だ。ここまで9試合で9アシストなので、単純計算をすれば今季は38アシストを稼げることになる。無論、1試合1本のペースを維持するのは現実的ではないため、38アシストは難しいと思うが、それでもプレミア記録は十分に狙える。
そもそも、その記録を持つのがデ・ブライネ本人なのだ。同選手は2019-20シーズンにFWセルヒオ・アグエロのゴールを6回お膳立てするなど、1シーズンで「20アシスト」を叩き出した。これは2002-03シーズンのティエリ・アンリと並び1シーズンの最多アシスト記録となっている。
だが今季は「20本」を超えることが予想される。抜群の得点力を誇るハーランドという相棒を手に入れたことで、今季のデ・ブライネはリーグ最多の11本の決定機を作り出して最多9アシストをマーク。データサイト『Understat』によると、今季のデ・ブライネは“アシスト期待値”が「5.16」。だが実際はそれを大幅に上回る9アシストを記録しており、「3.84」の“上振れ”は今季プレミアで最高値だ。少し難しいパスでも味方が決めてくれるので、最多アシストの記録更新は間違いないはず!?
■1試合最多アシスト
プレミアリーグ最近4試合で6アシストと荒稼ぎしているデ・ブライネ。過去には1試合3アシストという“アシストのハットトリック”を達成したこともある(2018年のレスター戦)。だが、これはプレミアリーグの1試合最多アシスト記録ではない。これまでプレミアリーグでは7名の選手が「1試合4アシスト」を達成しているのだ!
直近では、マンチェスター・Uに所属していたフランス代表MFポール・ポグバが昨年8月にリーズ戦で達成している。興味深いのは、ポグバ以前に1試合4アシストを達成した6選手の所属クラブだ。その“生息地”を見ると、ある地域に偏っているのだ!
何と6名ともノースロンドンのクラブで達成しているのである。アーセナルではデニス・ベルカンプ(1999年)、ホセ・アントニオ・レジェス(2006年)、セスク・ファブレガス(2009年)、サンティ・カソルラ(2013年)が達成しており、彼らの宿敵トッテナムではエマニュエル・アデバヨール(2012年)、ハリー・ケイン(2020年)が1試合4アシストを達成しているのだ。
そんな興味深い統計も見られるプレミアリーグのアシスト記録。今シーズンは点取り屋だけでなく、名脇役たちにも注目したい!
(記事/Footmedia)
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