上位対決は劇的ドロー決着…87分にチェルシー先制も終了間際にカゼミーロが値千金の同点弾

　プレミアリーグ第13節が22日に行われ、チェルシーとマンチェスター・Uが対戦した。

　リーグ4位と5位のクラブによる注目の上位対決。グレアム・ポッター監督就任後の公式戦で7戦負けなしと波に乗っているチェルシーはメイソン・マウントやラヒーム・スターリングらが先発出場。対して、前節トッテナム戦に続くリーグ戦連勝を目指すマンチェスター・Uはブルーノ・フェルナンデスやマーカス・ラッシュフォードなどが先発に名を連ねた。

　序盤にチャンスを作ったのはアウェイのマンチェスター・U。9分、カゼミーロからB・フェルナンデス、エリクセンと繋ぎ、左サイドを駆け上がったルーク・ショーにボールが渡る。そのままドリブルで持ち運び、ボックス手前から左足を振り抜くもシュートは惜しくも枠の右へ。13分にはB・フェルナンデスのパスを受けたアントニーがボックス手前中央からシュート。ボールは枠を捉えたが、GKケパ・アリサバラガの好セーブに阻まれ先制点とはならなかった。

　28分にもアウェイチームにチャンス。カゼミーロが敵陣中央でルーベン・ロフタスチークからボールを奪取。パスを受けたB・フェルナンデスがスルーパスを供給し、ラッシュフォードがボックス内に抜け出すも、タイミング良く距離を詰めたGKケパのセーブに阻まれゴールネットを揺らすことは出来ず。33分にもラッシュフォードがボックス内でシュートを放ったが、こちらもGKケパが鋭い反応で防いだ。

　守備に回る時間が長かったチェルシーは39分にチャンス。ボックス手前でスターリングとDFリサンドロ・マルティネスが競り合いボールがこぼれる。これを拾ったピエール・エメリク・オーバメヤンがペナルティスポット付近から右足でシュートを放つも、ボールは惜しくも枠の左へ外れた。その後は両チームともチャンスを作るも、互いにゴールネットを揺らすことは出来ず、前半はスコアレスで終了した。

　73分、マウントの左CKにトレヴォ・チャロバーが頭で合わせるも、シュートは惜しくもクロスバーを直撃。対するマンチェスター・Uは76分、B・フェルナンデスが強烈なミドルシュートを放つも、GKケパが鋭い反応で凌いだ。

　試合の均衡が破れたのは84分。右CKの際にボックス内でアルマンド・ブロヤがスコット・マクトミネイに倒され、チェルシーがPKを獲得。これをジョルジーニョが冷静に沈め、ホームチームが先制に成功した。その後は1点を追うマンチェスター・Uが攻勢を強めるも、チェルシーが集中した守備を見せ得点を与えない。

　このまま試合終了かと思われた90＋4分、ショーが敵陣左からアーリークロスを供給すると、ファーサイドで待ち構えていたカゼミーロがヘディングシュート。GKケパが鋭い反応で触れたものの、ボールはそのまま左ポスト内側に当たってゴールラインの内側へ。ゴールライン・テクノロジーによって得点が認められ。マンチェスター・Uが土壇場で同点に追いついた。

　試合はこのまま1－1で終了。両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節、チェルシーは29日にアウェイでブライトンと、マンチェスター・Uは30日にホームでウェストハムと対戦する。

【スコア】
チェルシー　1－1　マンチェスター・U

【得点者】
1－0　87分　ジョルジーニョ（PK／チェルシー）
1－1　90＋4分　カゼミーロ（マンチェスター・U）