去就に注目が集まるライス [写真]=Getty Images
ウェストハムに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスは、来夏の移籍市場で同クラブを離れる可能性が高くなっているようだ。24日、イギリスメディア『アスレティック』が報じている。
現在23歳のライスは2006年にチェルシーのアカデミーに入団したが、芽が出ることなく2014年に14歳で退団。その後ウェストハムへと加入し、2017年にトップチームデビューを果たすと、これまで公式戦通算215試合に出場している。また、2019年3月には代表デビューも飾り、先日行われたFIFAワールドカップカタール2022では全5試合に先発出場するなど、主力として活躍している。
そんなライスの現行契約は2024年6月30日までとなっているものの、1年の延長オプションが付いていることも明らかとなっている。しかし、同選手は「100パーセント、チャンピオンズリーグでプレーしたい」ことを明言しており、ウェストハムからの契約延長オファーも3度拒否していることから去就には注目が集まっている。
ウェストハムとしてはライスがとどまることを望んでいる一方で、移籍金を最大限獲得するためにも、来夏の移籍市場で売却しなければいけないことを認識している模様で、ついに同クラブを離れる可能性が浮上しているようだ。
現在同選手にはチェルシーやマンチェスター・C、マンチェスター・Uなど複数クラブが関心を示していることが明らかになっているが、報道によると、2020年夏から関心を寄せている古巣チェルシーが獲得レースをリードしているという。
チェルシーではフランス代表MFエンゴロ・カンテとイタリア代表MFジョルジーニョの現行契約が来夏までとなっており、両選手ともに退団する可能性が浮上。また、同クラブのオーナーが25歳以下の若手主体のチームへの移行を望んでいることもあり、中盤の中心選手としてライスの獲得を望んでいるようだ。そして、同選手自身も親友であるイングランド代表MFメイソン・マウントが在籍していることも影響し、チェルシーへの加入を希望していると見られており、チェルシーが同選手の争奪戦で優位な立ち位置をとっていることが報じられている。
一方、マンチェスター・Cは今夏にイングランド代表MFカルヴィン・フィリップスを獲得したほか、マンチェスター・Uもデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン、ブラジル代表MFカゼミーロを獲得しており、同ポジションを務めるライスに高額な移籍金を支払うかは不透明となっている。
なお、ウェストハムのデイヴィッド・モイーズ監督は今年4月に「去年の夏の1億ポンド(約160億円)は安かった。今は最低1億5000万ポンド(約240億円)だろう」とライスの評価額について言及。これは高すぎると指摘されているが、果たしてウェストハムは来夏、いくらで売却を受け入れるのだろうか。
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By サッカーキング編集部
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