去就に注目が集まっているオーバメヤン [写真]=Getty Images
バルセロナが、チェルシーに所属する元ガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンの再獲得を検討しているようだ。15日、イギリス紙『テレグラフ』が伝えている。
現在33歳のオーバメヤンはミランやサンテティエンヌ、ドルトムントなどを経て、2018年1月にアーセナルに加入。公式戦通算163試合の出場で92得点21アシストを記録したものの、昨年2月1日に双方合意でアーセナルと契約解除し、翌2日にバルセロナへとフリー移籍した。
2021-22シーズン後半は公式戦23試合で13ゴールを記録し、オランダ代表FWメンフィス・デパイと並んでチーム内得点王となった。しかし昨年夏、ブンデスリーガ時代にしのぎを削ったポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがバイエルンから加入すると、序列が低下したオーバメヤンはラ・リーガ1試合の出場にとどまり、夏の移籍市場最終日にチェルシーに完全移籍で加入した。
しかし、加入からわずか5日で恩師トーマス・トゥヘル前監督が解任された影響もあり、オーバメヤンは実力をなかなか発揮できず。ここまで公式戦16試合の出場で3ゴール1アシストを記録するにとどまっている。
ベンチスタートとなる試合も多いことから、現状に不満を抱いていると報じられているオーバメヤンは今冬の移籍市場でチェルシーからの退団を望んでいるという。しかし、今シーズン、すでにバルセロナでもプレーしている同選手は、1人の選手が1シーズン中にプレー可能なクラブは2クラブに限定されるという国際サッカー連盟(FIFA)の規定により、チェルシーかバルセロナ以外でプレーすることはできないことになっている。
それでも、デパイの去就が不透明となっているバルセロナはオーバメヤンの再獲得に再び関心を示している模様で、報道によると、バルセロナはフリーでの同選手獲得を画策していることが伝えられている。
だが、バルセロナ側にもオーバメヤンを再獲得できない可能性があるという。かつてスペイン代表MFダニ・セバージョスがレアル・マドリードからベティスへの復帰を画策したものの、スペインサッカー協会(RFEF)の規則でライセンスが取り消された選手は同じシーズンに同じクラブのライセンスを取得できないという規定があることから移籍できなかった事例もあり、バルセロナは現在、これがオーバメヤンにも当てはまるのか法的な問題を調査しているようだ。
再登録できればバルセロナはオーバメヤンの獲得に向かうようだが、果たして昨年夏に移籍金1200万ユーロ(約17億円)で獲得したチェルシーはフリーで同選手を手放す決断を下すのだろうか。
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By サッカーキング編集部
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