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今冬だけで約1300億円を支出…ラ・リーガ幹部がプレミアリーグに苦言「金銭的なドーピングだ」

2023.02.02

今冬の移籍市場でプレミアリーグ勢が獲得した選手たち [写真]=Getty Images

 ラ・リーガのコーポレート・ディレクターを務めるハビエル・ゴメス氏が、昨今のプレミアリーグ勢の補強に関して苦言を呈した。2月1日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

 1月31日をもって閉幕した今冬の移籍市場では、プレミアリーグ勢の積極補強が目立った。世界的な会計事務所である「デロイト」が2月1日に公開したデータによると、プレミアリーグ勢は今冬の移籍市場で合計8億1500万ポンド(約1300億円)を支出。昨年夏の移籍市場での支出額との合計は約28億ポンド(約4400億円)に上り、過去最高額を更新した。プレミアリーグのクラブの支出総額は、ヨーロッパの5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)の支出総額の実に約79%を占めているという。

 世界屈指の人材が次々とプレミアリーグに流れていく現状を受け、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は自身の公式Twitterに投稿した動画の中で「プレミアリーグのクラブは金銭的にドーピングを行なっている」と発言。また、動画に登場したゴメス氏もテバス会長に同調し、プレミアリーグ勢の補強に関して次のように苦言を呈した。

「ラ・リーガでは、各クラブそれぞれが生み出した資金、すなわち収益分を支出に費やすことを追求している。株主がクラブを支援し、収益分以上の資金を支出を可能とすることも確かに認められている。しかし、それも一定の範囲内のみでだ。プレミアリーグで行われていることは正にその逆だ」

「彼らは金銭的なドーピングをしている。クラブが生み出すことのできない程の資金が次々と投入されている。しかし、資金を投入する株主が去った時、クラブは存続の危機に瀕するだろう。現在行われていることは他リーグの脚を引っ張ることにほかならず、不正行為だと我々は考えている」

 そのうえで同氏は「株主による一定額以上の資金投入を防ぐ規則を施行し、違反した場合には制裁を課すことをUEFA(欧州サッカー連盟)に求めたい。これは我々の戦いだ」とコメント。UEFAへの働きかけを検討していると明かした。

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By サッカーキング編集部

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