アーセナルが劇的勝利！　チェルシーは6戦ぶり白星…三笘薫は今季6点目／プレミア第26節

　プレミアリーグ第26節が4日に各地で行われた。

　今節の現地時間ランチタイムキックオフの一戦は、2位マンチェスター・Cと5位ニューカッスルの上位対決だ。試合の均衡が破れたのは15分。右サイド開いた位置でボールを受けたフィル・フォーデンがドリブルで中央へと切り込む。強引にボックス内に侵入し、自らフィニッシュまで持ち込むと、ディフレクションしたボールがゴールに吸い込まれた。フォーデンの公式戦3試合連続ゴールでマンチェスター・Cが先制に成功している。1点リードで折り返した後半には、67分に敵陣でボールを奪った流れからベルナルド・シルヴァが追加点。試合はこのままタイムアップを迎えた。マンチェスター・Cが再びプレミアリーグ2連勝を飾った一方、ニューカッスルは公式戦3連敗、5戦未勝利と苦しい状況が続いている。

　現在プレミアリーグ3連勝中で首位を走るアーセナルはホームに降格圏に沈むボーンマスを迎えた。冨安健洋が4試合ぶりの先発に名を連ねた試合は意外な形で動く。キックオフからおよそ9秒後、ボーンマスは右サイドから送られた低い弾道のクロスボールをフィリップ・ビリングが右足で押し込み、早々と先制に成功した。57分には左コーナーキックからマルコス・セネシが強烈なヘディングシュートで追加点。アーセナルは本拠地で窮地に立たされた。だが、ここからアーセナルが怒涛の攻撃を披露。62分、右コーナーキックの流れからエミール・スミス・ロウがヘディングで繋ぎ、最後はトーマス・パルティが1点を返す。続く70分には、直前にピッチに送り出されたばかりのリース・ネルソンが左サイドを突破してクロスボールを送ると、ベン・ホワイトが同点に導くボレーシュートを沈めた。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムには、右コーナーキックが跳ね返されたボールを拾ったネルソンが強烈な左足ミドルシュート。この試合ラストプレーでアーセナルがゴールネットを揺らし、劇的逆転勝利を飾った。冨安は前半45分間のみのプレーとなった。

　ブライトンはホームでウェストハムと激突。試合は17分、サイドチェンジのボールを受けた三笘薫が対峙した相手と入れ替わってPKを獲得する。このPKをアレクシス・マック・アリスターが決めてブライトンが先制する。後半の立ち上がりにはセットプレーからジョエル・フェルトマンが追加点を沈めた。さらに69分、敵陣でボールを奪ったところから細かくパスを繋ぎ、ペナルティエリア右のパスカル・グロスにボールが渡る。ダイレクトでファーサイドにグラウンダーのクロスボールを送ると、詰めていた三笘が押し込んだ。これで三笘はプレミアリーグで3試合ぶりとなる今季3点目。試合終了間際の89分には途中出場のダニー・ウェルベックもゴールを決め、ブライトンが4得点を挙げて快勝を飾った。プレミアリーグに限定すると3試合ぶりの白星となっている。

　公式戦3連敗中、プレミアリーグに限定すると5試合未勝利のチェルシーは本拠地でリーズと対戦した。試合はチェルシーが悪くないシーンを作りながらも、なかなかゴールネットを揺らすことができない。それでも、スコアレスで迎えた53分にセットプレーで遂に試合を動かす。ベン・チルウェルの放ったボールをウェズレイ・フォファナが頭で叩き込んだ。最終的にはこのゴールが決勝点に。チェルシーはプレミアリーグ6試合ぶりの勝利を掴んだ。

　チャンピオンズリーグ出場権を争うトッテナムは敵地でウルヴァーハンプトン（ウルブス）と対戦。試合はスコアレスのまま時間が経過したものの、82分に途中出場のアダマ・トラオレがゴール前のこぼれ球をダイレクトで押し込み、ホームチームが先制に成功。トッテナムは20本以上のシュートを放ちながらも決め手を欠き、FAカップ5回戦に続く公式戦2連敗を喫している。ウルブスにとってはプレミアリーグ4試合ぶりの白星となった。

　4日に行われたプレミアリーグ第26節の結果、および今後の今節開催スケジュールは下記の通りだ。

■プレミアリーグ第26節

▼4日
マンチェスター・C　2－0　ニューカッスル
アーセナル　3－2　ボーンマス
アストン・ヴィラ　1－0　クリスタル・パレス
ブライトン　4－0　ウェストハム
チェルシー　1－0　リーズ
ウルヴァーハンプトン　1－0　トッテナム
サウサンプトン　1－0　レスター

▼5日
ノッティンガム・フォレスト　vs　エヴァートン
リヴァプール　vs　マンチェスター・U

▼6日
ブレントフォード　vs　フルアム