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UEFA、リヴァプールファンに払い戻しへ…昨季CL決勝の入場時にトラブル

2023.03.08

昨季CL決勝のスタジアム入場時に問題が発生 [写真]=Getty Images

 UEFA欧州サッカー連盟)は7日、昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝で起きた入場時の問題を受け、リヴァプールサポーターに払い戻し対応をすることを公式サイトで発表した。

 昨年5月28日に行われたレアル・マドリードリヴァプールによるCL決勝は『スタッド・ドゥ・フランス』で開催された。しかし、キックオフ前にスタジアム入場口が偽チケットを持った数千人のファンに占拠されたことにより、リヴァプールサポーターの入場が遅れる事態が発生。運営側はキックオフの遅延を行ったものの、キックオフ後もスタジアムの外にいたファン、サポーターに現地警察が催涙ガスを用いるなど、混乱が続いていたことが明らかになっていた。

 UEFAとフランス当局は当初、チケットを持っていないファンたちの責任と主張していたが、調査の結果、UEFAに責任があることが明らかになり、先月謝罪していた。

 この問題を受け、ファンに向けて特別な払い戻し対応を実施することを明らかにしていたUEFAは新たな声明を発表。「最も困難状況となっていたゲートA、B、C、X、Y、Zのチケットを持っているすべてのファン、そして当初予定されていたキックオフ時間に間に合わなかったり、また全く入場できなかったすべてのファンが払い戻しの対象になる」と合計1万9618人が対象となることを明らかにした。

 なお、払い戻し対応はチケット販売のプロセスにおいて、リヴァプールファンはクラブからチケットを購入しているため、UEFAリヴァプールにチケットの全額を払い戻し、クラブが対応をすることになるという。なお、払い戻しの対象となる中立のファンやレアル・マドリードのファンなどはUEFAから直接返金されることになるようだ。

 特別な払い戻し対応を実施することを決断したUEFAのテオドア・テオドリディス事務総長は公式サイトを通じ、以下のようにコメントを発表している。

「私たちは公的にも私的にも表明された膨大な数の意見を考慮し、包括的で公正な対応を見出すことができたと考えている。リヴァプールのサポーター組織であるスピリット・オブ・シャンクリー(SoS)とリヴァプール障がい者サポーター組織(LDSA)からの意見や、この期間中のオープンな透明性のある対話などを重視した。当日、サポーターがネガティブな経験をしたことを認識しており、チケットを購入したにもかかわらず、スタジアムへの入場が困難で影響を受けたファンたちに払い戻しを行いたいと思う」

By サッカーキング編集部

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