モンチSDがセビージャ退団を検討か [写真]=Getty Images
セビージャのスポーツディレクター職(SD)に就くモンチ氏が、クラブ退団を検討しているようだ。スペインメデイア『Relevo』や同国紙『アス』などが報じている。
1968年9月20日生まれのモンチ氏は現在54歳。セビージャ一筋のプロキャリアを31歳という若さで終えた同氏は、その後すぐに古巣のSDに就任した。それ以来、巧みな交渉術と慧眼で多くの逸材を発掘。DFダニエウ・アウヴェスやMFイヴァン・ラキティッチ、DFジュール・クンデらを見い出している。また、2005年夏に当時のスペインにおける10代選手史上最高額でDFセルヒオ・ラモスを売却するなど、同選手は下部組織出身だが、『安く買って、高く売る』というビジネスモデルでクラブに多くの利益をもたらしてきた。史上最多となる通算7度のヨーロッパリーグ優勝を筆頭に、2000年代以降のタイトル獲得の“裏の立役者”となっている。
そんなモンチ氏だが、クラブ退団を検討しているようだ。『Relevo』によると、モンチ氏は現時点で自分自身の継続性に確信が持てずにいるとのこと。背景には、昨夏のチーム編成や監督人事が大きく起因している。まず、クラブ内の多数意見に反したフレン・ロペテギ監督の続投は、その2カ月後に成績不振により解任するという最悪の結果に。また、新加入した3選手が半年で退団するなど補強も失敗。今冬の移籍市場でテコ入れを図った他、ホセ・ルイス・メンディリバル氏の招聘によりラ・リーガ残留とEL優勝を成し遂げたが、苦難が続くシーズンだった。
さらにモンチ氏は、クラブ上層部の決定により、スポーツ部門における一部権限を手放さなくてはならなかったことも退団を加速させる要因という。『Relevo』は、近年のセビージャの成功において主導的役割を果たしてきた同氏にとっては、全く納得のいかないことであると指摘している。
2000年夏にSDに就任すると、2017年から2019年のローマでの2年間を除いて、セビージャの発展に尽力し、強豪クラブへと押し上げたモンチ氏。『アス』によると、この“名伯楽”に対しては、トッテナムを筆頭にプレミアリーグの複数クラブが関心を寄せているようだが、同氏はどのような決断を下すのだろうか。
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By サッカーキング編集部
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