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チェルシー退団のカンテが惜別のメッセージ「夢を実現できて幸運」

2023.06.22

惜別のメッセージを送ったカンテ(写真は2021年5月のもの) [写真]=Getty Images

 チェルシーを退団したフランス代表MFエンゴロ・カンテが、惜別のメッセージを語った。21日、クラブ公式サイトが伝えている。

 現在32歳のカンテはフランスのブローニュ、カーンを経て2015年夏にレスターへ移籍した。2015-16シーズン、“奇跡”とも称されたプレミアリーグ制覇に大きく貢献し、2016年夏にチェルシーへ完全移籍で加入した。2016-17シーズンにはプレミアリーグの年間MVPにも選出されるなど、チェルシーではこれまで公式戦通算269試合に出場し、13ゴール16アシストを記録。プレミアリーグやチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、FIFAクラブワールドカップなど、数多くのタイトル獲得に貢献した。

 現行契約が今シーズン終了までとなっていたことから、去就に注目が集まっていたカンテの新天地は、2022-23シーズンのサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)覇者のアル・イテハドに決定。イギリスメディア『スカイスポーツ』では、年俸8600万ポンド(約155億円)相当の金額で3年契約を締結したことが報じられている。

 7シーズンを過ごしたチェルシー退団が決定したカンテは同クラブで最後のインタビューに応じ、「僕の夢はサッカー選手になってトロフィーを勝ち取ることだった。チェルシーへの加入はそれらの夢を実現するための完璧な機会だった」と回想しながら、次のように続けた。

チェルシーに加入した初日、ここでの目的は常にトロフィーを獲得することだと早い段階で言われた。常にそれを達成できたし、これを手伝ってくれた監督たち、チームメイト、チェルシーサポーターにとても感謝をしている」

チェルシーへの移籍がどうなったか、はっきりと覚えている。僕は素晴らしいシーズンを過ごしたレスターにいたが、タイトルを獲得してすぐに代理人から連絡があり、チェルシーが僕に興味を持っていると伝えられた。すぐにアントニオ・コンテとはいい関係を持てた。彼が僕を連れてきた監督で、彼とクラブが僕に何を求めているのかすぐに理解できた。その選択を後悔したことは一度もない。僕にとって完璧だった」

チェルシーで過ごしてきた間、何人かの素晴らしい監督たちと仕事をしてきたが、彼ら全員が成長の助けをしてくれた。全員が同じ精神状態でプレーすれば、集団として団結することに役立つし、それはチェルシーで本当に感じることができたことだった。2016年に加入したから今まで、選手として大きく成長できたが、それはこのクラブが機会を与えてくれたからだ」

 また、「チェルシーではとてもいい時間を過ごしたが、もちろんチャンピオンズリーグ優勝は特別だ」と2020-21シーズンのビッグイヤー獲得を誇らしげに語りながら、チェルシーへの感謝を口にした。

「人々は僕になぜそこまで謙虚でいられるのかとよく尋ねる。僕にとって謙虚であり続けることは必ずしも必要なことではない。それはただ僕であるだけで、自分が歩んできた道のりを思い出しているだけだ。チェルシーでここまで来たこと、フランス代表に入れたことは僕にとってとても長い旅であり、多くの挫折があった」

「幼い頃から多くのトレーニングセンターが僕を受け入れてくれず、何度もプロクラブへの入団に失敗した。これらの挫折が僕が誰であるかを作り、毎日思い起こさせるものになった。自分の旅にただただ感謝をしている。誰もが自分の夢を実現できるわけではない。僕は幸運だ。成功したし、自分がどれだけ遠くまで来たのかを忘れずに楽しむことを決めた」

「このクラブでのここ数年は僕にとって素晴らしいものであり、チェルシーのファンにとっても素晴らしいものであったと願っている」

 なお、最後にチェルシーは「エンゴロ、チェルシーに感謝する必要はないよ。実際、感謝しなければならないのは私たちだからだ。今後の幸運を祈っている、レジェンド」とカンテへのメッセージも綴っている。

By サッカーキング編集部

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