バルサとトッテナム、ラングレの“移籍”を巡る攻防戦！？

　フランス人DFクレマン・ラングレのトッテナムへの完全移籍に向けバルセロナとトッテナムが交渉をしていると、21日スペイン紙『スポルト』が報じた。

　現在27歳のラングレは、ナンシーの下部組織出身。セビージャを経て、2018年夏からバルセロナでプレーし、公式戦通算160試合に出場していたが、序列が下がった影響で、昨夏にトッテナムへと1年間の期限付き移籍を果たした。2022－23シーズンは公式戦35試合出場で1ゴール2アシストを記録したが、期限付き移籍期間満了に伴い、今シーズン限りでのトッテナム退団が発表されている。

　しかし、トッテナムはラングレを来シーズンも残留させることに前向きであり、財政面に問題を抱えるバルセロナは、来季の戦力とみなしていない同選手を復帰させる場合に1600万ユーロ（約25億円）の人件費が発生するため、今月30日までにトッテナムへの完全移籍を成立させたいという。

　なお、トッテナムは期限付き移籍の延長を希望しているが、バルセロナの希望は2026年6月末まで契約を残す同選手の完全移籍であり、その場合にはトッテナムに移籍金を支払う必要が出てくる。トッテナムはラングレに減棒を求める代わりに5年契約を提示することで、バルセロナへの移籍金を捻出したい考えだが、減棒額だけではバルセロナが提示する見込みの移籍金には満たないとのこと。完全移籍の場合、トッテナム側は500万ユーロ（約7億8000万円）程度を想定しており、現時点で両クラブの希望条件に開きがあるようだ。果たして、ラングレのトッテナムへの完全移籍は成立するのだろうか。