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世界最高DFがマンC加入間近? 注目のグヴァルディオールを徹底分析!

2023.06.30

マンチェスター・C移籍が噂されているグヴァルディオール [写真]=Getty Images

 3冠を達成したマンチェスター・Cが今オフの移籍市場で狙うライプツィヒに所属するクロアチア代表DFヨシュコ・グヴァルディオールを分析しよう。

 プレミアリーグ、FAカップ、そしてクラブ史上初のチャンピオンズリーグを制して“トレブル”という歴史的快挙を成し遂げたマンチェスター・Cは、さらなる飛躍を目指して選手補強にも余念がない。チェルシーからクロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ(29歳)を獲得したほか、最終ラインの強化のために同胞のDFヨシュコ・グヴァルディオールも狙っている。

 グヴァルディオールは、21歳にして世界最高の呼び声が高いセンターバックだ。地元ザグレブでプロキャリアをスタートさせたグヴァルディオールは、3年前にドイツのライプツィヒに加入したが、実はその時にもイングランドに来る噂があったのだ。当時マルセロ・ビエルサ監督が率いていたリーズが、同選手の獲得に迫ったのだ。

「ビエルサ監督が毎日のように電話をくれたんだ」とグヴァルディオールは明かしたことがある。実際にリーズを訪れて話し合いの場も設けたあとには「イングランドでプレーすることは昔からの夢だった。僕は『リーズに移籍するんだ』と思った」というが、ライプツィヒからも話を貰って天秤にかけることに。そして「18歳の自分が過密日程のイングランドでどうやって戦うのだろうか…。まだ、生き残れないかも」と不安を感じたため、長期的な成長プランを考慮してライプツィヒを選んだ。

 だが、あれから3年の歳月を経て、18歳だった駆け出しの選手は世界的なプレーヤーへと成長。昨年のワールドカップでもPK戦までもつれたベスト16の日本戦を含め、全7試合にフル出場してクロアチア代表の3位に貢献した。すっかり“大人の選手”へと変貌を遂げたグヴァルディオールは、満を持してプレミアリーグに挑戦しようとしている。

ヨシュコ・グヴァルディオール

[写真]=Getty Images

 ライプツィヒとの契約は2027年まで残っており、契約解除金は1億1000万ユーロ(約170億円)。それが発動されるのは来夏からだが、マンチェスター・Cは今オフのうちに同選手の獲得に動いている。仮に同等の額での移籍が決定すれば、2019年にレスターから8800万ユーロ(約138億円)でマンチェスター・Uに移籍したイングランド代表DFハリー・マグワイアを抜いてディフェンダーとして歴代最高の移籍金になる。

 ちなみに、英国放送局『BBC』によるとディフェンダーの移籍金トップ10のうち、実に3名がマンチェスター・Cの補強(ルベン・ディアスジョアン・カンセロアイメリク・ラポルテ)だそうだ。

 マンチェスター・Cが大枚を叩いてまで確保を目指すグヴァルディオールは、フィジカル、俊敏性、パワー、スキルを兼ね備えた完成されたセンターバックなのだ。さらに左サイドバックまでこなせるレフティである。「グヴァルディオールは世界最高のセンターバックだ。これほど成熟したプレーができるのは信じられない。彼は優雅にボールを運べるしね」と、昨年のワールドカップ期間中にクロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督も同選手を絶賛していた。

 そのワールドカップでは大会最多タイの「692分間」もピッチに立った。彼と同じだけピッチに立った選手は他に4名。うち2名がGKで、残り2名はアルゼンチン代表のリオネル・メッシとニコラス・オタメンディという酸いも甘いも噛み分けたベテラン選手だ。他の数字を見ても圧巻だった。463本のパス成功数は大会4位。さらにクリア数は大会最多、インターセプト数は2位タイと、いずれも高水準をマークしたのだ。

 当然、ブンデスリーガでも結果を残している。昨季はチーム自体に調子の波が見られ、シーズン中に監督交代があったが、それでもグヴァルディオールはライプツィヒの主力として30試合に出場。ケガで決勝を欠場したがDFBポカールでは2連覇に貢献。そしてチャンピオンズリーグではベスト16で実際にマンチェスター・Cとも対戦した。セカンドレグはアーリング・ハーランドに5得点を許して0-7の大敗を喫したものの、ファーストレグではハーランドを封じつつ、攻撃面でもチームに貢献。DFルベン・ディアスに競り勝ち、高い打点のヘディングシュートを叩き込んでいたのだ。

ヨシュコ・グヴァルディオール

[写真]=Getty Images

 そういったフィジカル面の強さも魅力だが、やはりグヴァルディオールの魅力は落ち着いたボール保持にある。ビルドアップでは慌てることなく、左足から高精度のパスを繰り出す。昨季の欧州5大リーグで1350分以上出場したディフェンダーの中で、90分毎のボールタッチ数が98回で5位。これは1位のルベン・ディアス(100回)と比べてもそん色なかった。

 さらに、ボールを運んだ回数はブンデスリーガで4位にランクイン。データサイト『FBref』によると、ドリブルで相手選手に仕掛けた回数は18回あり、そのうち16回を成功。「88.9%」のドリブル突破成功率は昨季のブンデスリーガで最高値だった! そういったこともあり、ドイツのプロ選手協会の投票によるブンデスリーガの年間ベストイレブンに選ばれた。そしてクロアチア紙『ヴェチェルニ・リスト』が主催する「国外で活躍するクロアチア人賞」で投票によって年間大賞に選ばれており、実力だけでなく人気も申し分ない。

 イングランドの歴代最高センターバックの一人に挙げられる元マンチェスター・Uのリオ・ファーディナンド氏もグヴァルディオールの実力に太鼓判を押す。「ワールドカップでのプレーを見たが素晴らしかった。大きいし速い。存在感がある。なにより気に入ったのは彼の落ち着きだ。高い能力を持つ選手はいるが、何より大事なのは気質だ。その点、彼はとても冷静だ」

 ヨシュコ・グヴァルディオールは、強くて速く、必要とあらばサイドバックをこなし、足元の技術も申し分ない。それでいて、まだ21歳なのだ。そしてマンチェスター・Cに加入すべき運命にある。彼は名前がジョゼップ・グアルディオラ監督に似ていることから「ペップ」というニックネームで呼ばれることがあるのだ!

 そうなったらもう、DFの移籍金記録を更新しても何ら驚きではない!?

(記事/Footmedia

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By Footmedia

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