アーセナル、ついにウェストハムと支払い条件で合意か…ライスはメディカルチェックへ

　アーセナルが、イングランド代表MFデクラン・ライスの獲得に向け、ウェストハムと契約の詳細部分でも合意したようだ。4日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。

　今夏の移籍市場でライス獲得を目指しているアーセナルは、これまでクラブ史上最高額を更新する8000万ポンド（約147億円）＋1000万ポンド（約18億円）の最初のオファー、そして7500万ポンド（約138億円）＋1500万ポンド（約27億円）の2度目のオファーを提示したものの、いずれも即座に拒否されたことが明らかになっていた。

　それでも、先月28日には大台を超える1億ポンド（約184億円）の固定の移籍金に、選手のパフォーマンスによって追加される500万ポンド（約9億円）のオプションが付随した総額1億500万ポンド（約193億円）となる3度目のオファーを提示したことで両クラブは合意に至ったことが報じられていた。

　一方、支払いの構造については依然としてクラブ間での話し合いが続き、アーセナルとしては5年での分割支払いを望んでいたものの、財政問題を抱えているウェストハムは2024年の年末までに1億ポンドを全額支払うことを要求していたことで、交渉は難航していた。

　しかし、最終的には互いに妥協し、最終支払いが2025年夏となる3回の分割で1億ポンドを支払うことで両クラブは合意したようだ。また、ライスは今週中にメディカルチェックを受ける予定となっており、正式発表は時間の問題となっている。

　なお、これによりライスは、アーセナルが2019年夏にコートジボワール代表FWニコラ・ペペを獲得した際の7200万ポンド（約132億円）を大幅に上回り、同クラブ史上最高額の選手に。また、2021年夏にアストン・ヴィラからマンチェスター・Cへと移籍したイングランド代表MFジャック・グリーリッシュの契約解除条項だった1億ポンドも総額で超え、英国人選手の移籍金史上最高額を更新することにもなる。