B・シルヴァ獲得を目指すも、実現困難とされるバルサ…代替案にロ・チェルソか

　バルセロナは、かねてからマンチェスター・Cに所属するポルトガル代表ベルナルド・シルヴァの獲得を目論んでいるものの、実現は困難を極めるようだ。15日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

　今夏の移籍市場ですでにドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンをフリーで獲得しているバルセロナだが、同クラブの会長を務めるジョアン・ラポルタ氏は『スポルト』と『ムンド・デポルティーボ』のインタビューで、ギュンドアン以外にも、あと2人のミッドフィールダーの獲得を予定しているとコメントしており、バルセロナの動向には大きな注目が集まっている。

　そんななか、今回の報道によると、バルセロナはミッドフィルダーの新戦力候補としてB・シルヴァを挙げているという。しかし、B・シルヴァの売却を望んでいないマンチェスター・Cは最低でも移籍金8000万ユーロ（約125億円）を要求すると見られており、加えてレンタルでの移籍も認めない意向を示しているようだ。
　
　また、サラリーキャップ制限を超過しているバルセロナは選手の売却によって得られる資金やそれによって浮いた年俸の50パーセント分しか選手の獲得に費やすことができない“50パーセントルール”が適用される。B・シルヴァの年俸及び移籍金の減価償却費を合わせれば、1シーズンに必要な費用は3000万（約47億円）から3500万ユーロ（約54億円）になる模様で、バルセロナは現在の人件費を7000万ユーロ（約109億円）ほど削減する必要があるようだ。

　同紙はこれらの理由からバルセロナがB・シルヴァを獲得することは実現は困難との見方を示しており、現実的な獲得候補として、昨季、トッテナムからビジャレアルに期限付き移籍で加入していたアルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソを挙げている。また、バルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督は同選手を高く評価しているとも伝えているが、まだ獲得に向けて具体的な動きは見せていないという。

　果たしてバルセロナは同選手の獲得に動くこととなるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。