ウェストハム、MFギャラガー獲得へ約72億円のオファーも…チェルシーは拒否？

　ウェストハムが、チェルシーに所属するイングランド代表MFコナー・ギャラガーの獲得を狙っていることが明らかになっている。24日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『ガーディアン』などが伝えている。

　現在23歳のギャラガーは、6歳からチェルシーで練習している下部組織出身選手で、これまでチャールトンやスウォンジー、ウェスト・ブロムウィッチへのレンタル移籍を経験。2021－22シーズンにレンタル移籍したクリスタル・パレスで年間最優秀選手に選出される活躍を見せ、昨夏にチェルシーに復帰した。プレミアリーグ開幕戦でトップチームデビューを果たし、公式戦45試合出場で3ゴール1アシストを記録した。

　チェルシーとの現行契約は2025年6月30日までと残り2年となっているギャラガーだが、現時点で契約延長の話し合いは実施されていない。そこで、総額1億500万ポンド（約190億円）の移籍金でイングランド代表MFデクラン・ライスをアーセナルに売却したウェストハムがギャラガーに関心を示していることが明らかになっている。

　そして、今回の報道によると、ウェストハムは3700万ポンド（約67億円）に300万ポンド（約5億円）の追加オプションが付随した総額4000万ポンド（約72億円）のオファーをチェルシーに提示したという。

　チェルシーはこれを検討していることも伝えられているが、今年1月にはエヴァートンから4500万ポンド（約82億円）のオファーを受けた（選手自身が移籍を望まず破談）経緯もあり、イギリス紙『イブニング・スタンダード』によると、さらなる移籍金を望んでいることからチェルシーはこのオファーを拒否したようだ。

　しかし、ウェストハムとしては移籍金を引き上げるつもりがないことから、ギャラガー獲得を断念する可能性も浮上している模様。そこで代わりにポルトガル代表MFジョアン・パリーニャ（フルアム）や、イングランド代表MFジェームズ・ウォード・プラウズ（サウサンプトン）、スイス代表MFデニス・ザカリア（ユヴェントス）、メキシコ代表MFエドソン・アルバレス（アヤックス）らの獲得を検討していることが伝えられている。

　なお、ギャラガーとしてはプレシーズンで多くの出場機会を得て、2試合で2ゴールを記録しているものの、将来が不透明であることから今夏の退団の可能性も視野に入れているという。そこで退団を希望した場合には再びウェストハムが獲得に動くことも報じられているが、同選手にはトッテナムも関心を寄せていることが明らかになっており、その場合は争奪戦となることが予想されている。

　また、チェルシーがブライトンに所属するエクアドル代表MFモイセス・カイセドを獲得した場合にはギャラガーが退団する可能性が高まることも伝えられているが、カイセド獲得をめぐるブライトンとの交渉は難航しており、動向は不透明となっている。

　チェルシーは今夏の移籍市場でフランス代表MFエンゴロ・カンテ（フリー移籍）、クロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ、イングランド代表MFメイソン・マウント、イングランド代表MFルベン・ロフタス・チークなどを売却しており、中盤の枚数が少なくなっているが、果たしてギャラガーも退団することはあるのだろうか。