フルアム、チェルシーFWハドソン・オドイ獲得に自信？　障壁は移籍金のみか

　フルアムが、チェルシーに所属するイングランド人FWカラム・ハドソン・オドイ獲得に近づいているようだ。27日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

　現在22歳のハドソン・オドイはU－8からチェルシーに所属する下部組織出身選手で、2018年1月にトップチームデビューを飾った。2021－22シーズンは負傷の影響で公式戦28試合の出場にとどまると、昨夏にレヴァークーゼンへと自身初となるレンタル移籍を果たした。しかし、定位置を確保することはできず、公式戦21試合の出場で1ゴール1アシストを記録するにとどまった。

　期限付き移籍期間の満了に伴い、今夏チェルシーに復帰したハドソン・オドイだが、レギュラーとして起用されるために再び移籍を希望し、アメリカで行われているプレシーズンメンバーには含まれず。チェルシーとしては現行契約が2024年6月30日までとなっている状況から、完全移籍での売却を検討していることが明らかになっている。

　かつての恩師マウリツィオ・サッリ監督が率いるラツィオからも関心が寄せられているなか、フルアムがハドソン・オドイの獲得に向けて本格的に動いている模様で、報道によると、フルアムは450万ポンド（約8億円）相当のオファーを提示したという。

　ハドソン・オドイ自身は移籍に前向きとなっているものの、チェルシーとしては少なくとも800万ポンド（約14億円）の移籍金を望んでおり、合意まではまだ隔たりがあると見られている。それでも、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、交渉は前進している模様で、フルアムとしては数日以内に契約が完了することに自信を持っているようだ。

　今夏の移籍市場で多くの選手を売却しているチェルシーでは、イングランド代表MFメイソン・マウント、同ルベン・ロフタス・チークといった下部組織出身選手たちが退団しているが、果たしてハドソン・オドイもクラブを離れることになるのだろうか。