リヴァプールMFファビーニョ、シンガポールツアーにも帯同せず…去就は依然不透明

　リヴァプールに所属するブラジル代表MFファビーニョの去就は依然として不透明となっているようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

　現在29歳のファビーニョはフルミネンセの下部組織出身で、ポルトガルのリオ・アヴェからレアル・マドリード・カスティージャへレンタル移籍で加入した後、2013年7月にモナコにレンタル移籍。2015年7月に完全移籍となり、2018年7月にリヴァプールに完全移籍となった。ここまで公式戦216試合出場で11ゴール10アシストを記録し、2018－19シーズンのチャンピオンズリーグ（CL）優勝、2019－20シーズンのプレミアリーグ優勝などに貢献してきた。

　現行契約は2026年6月30日までとなっているものの、ファビーニョには今夏レアル・マドリードから元フランス代表FWカリム・ベンゼマ、チェルシーからフランス代表MFエンゴロ・カンテ、セルティックからポルトガル人FWジョタなどを獲得しているサウジ・プロフェッショナルリーグ（SPL）のアル・イテハドから関心が寄せられていることが明らかになっている。

　すでに今月14日に4000万ポンド（約71億円）のオファーが提示されたことにより、リヴァプールのプレシーズンキャンプが行われたドイツへの遠征メンバーに含まれなかったファビーニョだが、いまだに移籍は決まっておらず、去就は不透明となっている。

　一部報道では交渉が破談した可能性も伝えられていたなか、リヴァプールは27日にシンガポールで行われるツアーの帯同メンバーを発表。27名が選出されたが、ファビーニョは再びチームに帯同しないことが決定した。これにより、今夏の移籍の可能性は依然として高いと見られている。

　なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、リヴァプールはアル・イテハドからすべての公式な文書が送られ、すべてを確認した後に最終的な合意に至ることを待っている状況だとして、ファビーニョの移籍が最終段階にあることを伝えている。

　27日にはイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンがスティーヴン・ジェラード新監督率いるアル・イテファクに完全移籍したリヴァプールだが、果たしてキャプテンに続いて中盤を支えてきたファビーニョも退団することになるのだろうか。