チェルシーDFチルウェル、ムドリクの覚醒に期待「可能性が無限にある」

　チェルシーに所属するイングランド代表DFベン・チルウェルが、新天地での適応に苦しんでいるウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクの活躍に期待を寄せた。28日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

　現在22歳のムドリクはシャフタール・ドネツィクでブレイクを果たし、今年1月に総額8850万ポンド（約161億円）もの移籍金でチェルシーに完全移籍。8年半契約といった大型契約で加入し、デビュー戦となったリヴァプール戦では2022－23シーズンのプレミアリーグ最速ランキングで3位となる最高時速36.63kmを記録するなど、才能の片鱗を見せたものの、公式戦17試合出場でノーゴールに終わり、2アシストを記録するにとどまった。

　不振だったチームの影響もあり、実力を発揮し切れなかったムドリクだが、今月22日に行われたブライトンとのプレシーズンマッチで待望の加入後初ゴールを挙げ、4－3での勝利に貢献。公式戦ではないものの、待望のゴールを記録した同選手には、マウリシオ・ポチェッティーノ新体制で迎える新シーズンでの活躍に期待がかかっている。

　左サイドの前後でムドリクとプレーすることの多いチルウェルは「ミシャ（ムドリク）のことを考えると、まだ完成されていない可能性が無限に詰まっていることがわかると思う」とさらなる成長に期待を寄せながら、そのための後押しをしていくことを明かした。

「彼にはそれを伝えた。トレーニングの後に更衣室で文字通りの会話をした。彼は僕たちにとってとてもいい選手だし、どれほど優れているかも知っている。僕はただみんなに自信を持ってもらうのが好きなんだ。たとえば、ミシャとこういう会話をする時、彼には自分が止められないと感じさせることで、自信満々で次の試合に臨めるようにしようとしている」

　また、昨シーズンのプレミアリーグでは12位に終わるなど不振に終わったチェルシーは今夏の移籍市場でこれまでチームを支えてきた選手たちが多く退団した。そんななか、今年4月に2027年6月30日まで契約を延長したチルウェルは、新シーズンに向けて次のように意気込みを語った。

「最初のシーズンにチャンピオンズリーグで優勝を果たしたが、それがクラブにもたらした反響を見て、チェルシーでもう一度それを感じたいと思っている。サッカー界のどこかでもなく、チェルシーでね。チェルシーが再びタイトル獲得やカップ戦優勝をできるように手助けをしたい。そして、すぐにそこに到達できることもわかっている」