ハーランド親子 [写真]=Getty Images
今夏、オランダ代表FWジャスティン・クライファートがプレミアリーグに初挑戦する。ローマからボーンマスに加入した24歳のアタッカーの父親は、元オランダ代表FWパトリック・クライファートで、わずか1シーズンではあったがプレミアリーグでプレーした経験がある。
P・クライファートは2004年にバルセロナからニューカッスルにフリートランスファーで加入したが、完全に定位置を確保することはできず、プレミアリーグでは25試合に出場し6ゴールという成績に終わった。契約延長に至らず、1年でニューカッスルを去ったものの、UEFAカップ(現:ヨーロッパリーグ)やFAカップではファンの記憶に残るゴールを決めていた。
クライファート親子のように、偉大な父に続いてプレミアリーグの大舞台に挑戦してきた二世プレーヤーたちがいる。今回はそんなプレミアリーグの“父子鷹”を紹介しよう。
[写真]=Getty Images
■シュマイケル親子
父と息子を合わせてプレミアリーグ最多出場数を誇るのはシュマイケル親子だ。父ピーター・シュマイケルは1990年代にマンチェスター・Uで5度のリーグ制覇を経験した歴代最高のGKの一人。プレミアリーグで通算310試合に出場し、1998-99シーズンには“トレブル”達成にも貢献した。キャリア晩年には宿敵であるマンチェスター・Cでもプレーした。
息子のカスパー・シュマイケルは、2002年に父のマンチェスター・C加入に合わせて同クラブのユースに入団し、その後トップチーム昇格を果たした。定位置を確保することはできなかったものの、2011年夏に加入したレスターでは大活躍。2015-16シーズンには元日本代表FW岡崎慎司らと共にプレミアリーグ制覇を果たし“ミラクル・レスター”と称えられた。カスパーは昨夏フランスのニースへ移籍するまでプレミアリーグ通算284試合に出場した。ちなみにシュマイケル親子は、プレミアリーグでどちらも優勝を経験している唯一の“生物学上”の親子である。
■ライト親子
シュマイケル親子について「唯一の生物学上の親子」と記載したのは、実は彼らよりも先にプレミアリーグを制した親子がいるからだ。それがライト親子である。父イアン・ライトは90年代にアーセナルで活躍したガナーズの英雄。同クラブではティエリ・アンリに次いで歴代2位となる公式戦通算168ゴールをマークした。アーセナルでの最終年となった1997-98シーズンには、プレミアリーグとFAカップの二冠を達成した。その後はウェストハムやノッティンガム・フォレスト、バーンリーでもプレーしたイアン。プレミアリーグでは通算113ゴールを記録した。
イアンの息子であるショーン・ライト・フィリップスもプレミアリーグで頂点に立ったことがある選手だ。マンチェスター・Cでキャリアをスタートさせたショーンは、2005年にチェルシーに加入すると初年度でリーグ制覇を達成。プレミアリーグ史上初の親子ともどもリーグ優勝を達成したのだが、イアンとショーンには血のつながりがない。ショーンは、イアンが19歳のときに義子として迎えたガールフレンドの連れ子なのだ。ちなみに、ショーンの弟のブラッドリー・ライト・フィリップスもプレミアリーグのピッチに立っている。ショーンはプレミアリーグで315試合出場32ゴール、ブラッドリーは32試合出場2ゴールの数字を残した。
■インス親子
父の元でプレーした“父子鷹”もいる。それがインス親子だ。父ポール・インスはマンチェスター・Uで2度のリーグ制覇を経験したほか、リヴァプールやイタリアのインテルでも活躍。イングランド代表としてFIFAワールドカップフランス1998にも出場した英雄で、プレミアリーグでは通算306試合に出場した。
現役引退後は指導者の道に進み、ブラックバーンやノッツ・カウンティ、ブラックプール、レディングなどを指揮。そして3部のノッツ・カウンティを指揮していた際に、当時リヴァプールでトップチームに昇格したばかりの息子トム・インスをローン契約で獲得し、下部リーグの舞台ながら“親子共演”を実現させた。さらに、その後は2部のブラックプールでも監督と選手という関係となった。トム自身はクリスタル・パレスでプレミアリーグ初出場を果たし、ハルやハダースフィールドでもプレー。プレミアリーグでの通算成績は48試合出場3ゴールとなっている。
■ブルース親子
師弟関係といえばブルース親子も挙げられる。父スティーヴ・ブルースはマンチェスター・Uで3度のリーグ制覇を達成した名センターバック(CB)で、プレミアリーグ通算148試合に出場した。現役引退後は指導者の道に進み、バーミンガム、ウィガン、サンダーランド、ハル、ニューカッスルでプレミアリーグ歴代6位となる通算476試合を指揮した。そしてバーミンガム時代には息子アレックスも指導。アレックスは父の元でプレミア6試合に出場した。その後はハルで再び一緒に働くことになり、そこでもプレミアリーグ42試合に出場。結局、アレックスはプレミアリーグで通算48試合に出場しているが全て父親の元でのプレーとなっている。
ちなみに、スティーヴ・ブルースとポール・インスは現役時代にマンチェスター・Uでチームメイト。そして彼らの息子であるアレックスとトムもハルで同寮だった時期がある。
■コーク親子
今夏プレミアリーグに返り咲いたバーンリーのMFジャック・コークも元プレミアリーガーの父を持つ。チェルシーでキャリアをスタートさせたジャックは、サウサンプトン、スウォンジー、バーンリーでここまでプレミアリーグ通算300試合に出場している。昨シーズンはヴァンサン・コンパニ監督の元、主将としてチャンピオンシップ(2部リーグ)で39試合に出場しチームをプレミアリーグ復帰に導いた。そんなジャックの父アランはウィンブルドンで活躍した元ストライカーで、シェフィールド・U時代にプレミアリーグ46試合に出場している。
■ポジェ親子
ウルグアイの英雄にして現在ギリシャ代表を率いているグスタボ・ポジェは、現役時代にチェルシーやトッテナムでプレミアリーグ通算187試合に出場し54ゴールを記録した。彼の息子ディエゴは、ロンドンでキャリアをスタートさせると、2014年に加入したウェストハムでプレミアリーグ3試合に出場した。だが、その後は出場機会を得られず、ローン移籍を繰り返した末に退団。23歳の若さで現役を退くと、体を鍛え始めて筋肉隆々のマッスルボディを手に入れた。それでもサッカー界から離れてはおらず、現在はギリシャ代表を率いる父親の元でアシスタントコーチを務めている。
■ハーランド親子
今、最も注目を浴びる選手も二世プレーヤーだ。昨シーズンのマンチェスター・Cで公式戦通算52ゴールを叩き出し、クラブの“トレブル”達成に大きく貢献したノルウェー代表FWアーリング・ハーランド。彼の父親は中盤や最終ラインを主戦場とした元プロサッカー選手であり、かつて約3年間に渡ってマンチェスター・Cで活躍した。同クラブでの通算成績は公式戦通算46試合出場3ゴール1アシストとなっている。
ちなみにハーランドの同僚でもある20歳のFWリアム・デラップも偉大な父を持つ。父ロリー・デラップはストーク時代にロングスローで一世を風靡した元アイルランド代表選手。“人間発射台”の愛称でも知られているロリーは、ダービーやサウサンプトン時代を含め、プレミアリーグで通算358試合に出場し23ゴールを記録した。息子リアムは3年前にプレミアリーグデビューを果たしたばかりの駆け出しのストライカー。今季は2部のハルにローン移籍して経験を積む。
そのほかにも、現在ノッティンガム・フォレストで活躍するウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンやルートン所属のDFダン・ポッツなど、これまで22名の選手が父親に続いてプレミアリーグのピッチに立ってきたという。
新シーズンもプレミアリーグで活躍する二世プレーヤーに注目だ!
(記事/Footmedia)
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By Footmedia
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