クリスタル・パレスと契約延長をしたオリーセ [写真]=Getty Images
クリスタル・パレスは17日、チェルシー移籍が噂されていたU-21フランス代表FWマイケル・オリーセと契約延長に至ったことを発表した。なお、新契約は2027年6月30日までの4年間となる。
現在21歳のオリーセは14歳までチェルシーの下部組織にも所属し、その後レディングの下部組織に加入した。2019年3月にトップチームデビューを果たし、公式戦通算73試合出場で7ゴール14アシストを記録。2021年7月にクリスタル・パレスに完全移籍を果たした。2022-23シーズンは公式戦40試合出場で2ゴール11アシストを記録するなど、中心選手として活躍した。
そんなオリーセにはチェルシーやマンチェスター・シティなどから関心が寄せられ、特にチェルシーが本格的に獲得に動き、同選手の契約に付随していた3500万ポンド(約65億円)の契約解除条項を発動することで獲得が目前に迫っていることが報じられていた。
オリーセとは個人合意に至っていることが伝えられていたことから、移籍は決定的であると見られていたが、クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長が17日に自身のSNSで「今日の午後、マイケル・オリーセがクリスタル・パレスに自身の将来を捧げることを決断し、新たに4年契約を結んだことを本当に嬉しく思っている」と投稿。その後、新契約を締結したことがクラブ公式サイトでも発表され、同選手のチェルシー移籍が破談に終わったことが明らかになった。
移籍濃厚から一転して残留となったことに驚きの声も上がっているが、イギリス紙『デイリメール』によると、クリスタル・パレスは何週間も前からオリーセが新契約にサインすることを期待していたという。それでも、チェルシーが獲得に動き出し、契約解除条項を発動する姿勢を示していたことから、一時は移籍が確実視されていた。
しかし、クリスタル・パレスはチェルシーがオリーセを獲得しようとした際の行為が一線を越えていたことを主張し、16日には非公式ながらチェルシー側に不満を表明。クリスタル・パレスは違法な接触を行ったことを正式に報告することも検討していたことが報じられている。
チェルシー側は違法な接触などしていないことを強調していたものの、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、クリスタル・パレスがクラブの弁護士に対して、オリーセ獲得の接触の仕方についてチェルシーとの法廷に行くことを検討する意向を伝えた模様で、チェルシーはこれを受けて交渉を中断。これにより、同選手は急転直下でクリスタル・パレスとの契約延長となったようだ。
なお、新契約を締結したオリーセの週給は10万ポンド(約1850万円)に昇給したようだが、発表直後には同選手の公式インスタグラムの過去の画像がすべて削除されていることにも注目が集まっていた。それでも、現在は文言なしで契約延長に至った際のパリッシュ会長との写真だけが投稿されている。
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By サッカーキング編集部
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