主力選手のサウジアラビア移籍について言及したクロップ監督 [写真]=Getty Images
リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、今夏の移籍市場で相次いだ主力選手のサウジアラビア移籍について言及した。17日、ドイツメディア『Sport1』が伝えている。
この夏に、長らくチームを支えたブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ(アル・アハリ)、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン(アル・イテファク)、ブラジル代表MFファビーニョ(アル・イテハド)がサウジアラビアへと旅立ったリヴァプール。他クラブに目を移しても、ブラジル代表FWネイマール(アル・ヒラル)や元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(アル・イテハド)など、世界的なスター選手が同国に移籍を果たした。
リヴァプールからサウジアラビアに移籍した選手たちについて問われたクロップ監督は、「ボビー(フィルミーノ)は契約が満了した。彼は自分の選択をしただけで、まったく問題はない」と契約満了でクラブを離れたフィルミーノの決断は自由であったと述べつつ、「ヘンド(ヘンダーソン)とファビーニョが私のオフィスに座り、移籍について話し合った時に詳細を知ったが、私たちがこの問題に対して行動を起こすチャンスが事実上ないことがわかった」と慰留する術が存在しなかったと告白している。
また、「このリーグの財政状況はまったく例外的だ」と主張しつつ、「限界はほとんどないと言えるだろう。クリスティアーノ・ロナウドと契約し、その対価を支払える者には間違いなく制限がない」とサウジ・プロフェッショナルリーグの特異性を口にした。
一方で、「必ず状況は変わる」とも強調。「彼らがどの程度、どのくらいの期間に渡って現状を維持するか、そしてどのくらいの規模になるのかは分からない」と前置きをしたうえで、「結局、サウジアラビアは以前のカタールと同様、自国のサッカーと選手を発展させることに関心を持っている。そうなるとクラブが外国人だけでチームを埋められないように、何らかの形でリーグを制限する必要が出てくるだろう。それはそれで興味深い」と過去に移籍市場を席巻したカタールを引き合いに出しながら、流出が永続的には続かないとの見解を示している。
By サッカーキング編集部
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