プレミアリーグの各クラブで活躍する選手たち [写真]=Getty Images
今シーズンのプレミアリーグで活躍する各チームの“主役選手”を見てみよう。
代表ウィークを挟んで今週末から各国のリーグ戦が再開する。世界最高と呼ばれるプレミアリーグも、16日(土)にウェストハム対マンチェスター・シティによる“意外な首位攻防戦”や、日本代表MF三笘薫を擁するブライトンがマンチェスター・ユナイテッドと激突するなど好カードが目白押しだ。
そんなプレミアリーグ第5節を前に、今季の開幕から活躍している各クラブの主軸選手を見てみよう。データサイト『WhoScored.com』による選手のレーティングで、最も高いスコアを叩き出している各チームの“主役選手”は以下の通りだ!
[写真]=Getty Images
■マンチェスター・シティ:FWアーリング・ハーランド(8.06)
135年の歴史を誇るイングランド・フットボールリーグにおいて史上初の4連覇を目指すマンチェスター・シティの主役と言えば、やはりノルウェーの怪物ことアーリング・ハーランドだ。昨季は、加入1年目ながらプレミアリーグ新記録となる36ゴール(35試合)を叩き出して年間最優秀選手賞を総なめにした23歳のストライカーが、今季も順調にゴール数を稼いでいる。9月2日に行われた第4節のフルアム戦では今季初のハットトリックで5-1の勝利に貢献した。
『WhoScored.com』によると、その試合のハーランドの採点は10点満点中で驚異の「9.58」。しかし、この節は同日に3名がハットトリックを達成するというプレミア史上わずか2度目の珍事が起きて、3得点1アシストのハーランドが週間ベストイレブンから漏れることに。代わりに、同じくハットトリックを達成して「9.96」の採点を付けられたブライトンのエヴァン・ファーガソンと、やはり3得点したトッテナムの韓国代表FWソン・フンミン(9.61)が選ばれた。
それでもハーランドは今季ここまでリーグ戦4試合で得点ランク1位の6ゴールを叩き出しており、平均採点はチーム1位の「8.06」。リーグ全体で見ても2位という高い評価でマンチェスター・シティの主役として結果を残し続けている。
■トッテナム:MFジェームズ・マディソン(8.08)
そのハーランドを抑えて今季プレミアリーグで最高点をマークしているのがトッテナムのイングランド代表MFジェームズ・マディソン(26歳)だ。今オフにレスターからスパーズに加入した攻撃的MFは、アンジェ・ポステコグルー新監督の下で躍動しており、ハーランド(8.06)を抑えて今季プレミアリーグで最高の平均「8.08」。これは欧州5大リーグで見ても9位の採点だ。ちなみに欧州10位はモナコで3得点3アシストの南野拓実で「8.06」!
マディソンは開幕戦で2アシストを記録したほか、アウェイゲームで2試合連続ゴールを奪うなど、ここまで2ゴール・2アシストと結果を残している。今季のスパーズは、ポステコグルー監督の“アンジェ・ボール”によってMFイヴ・ビスマ(7.73)やFWソン・フンミン(7.70)などが高いレーティングを誇っているが、その中でもマディソンが頭一つ抜け出している。ちなみにマディソンは、昨季も降格の憂き目に遭ったレスターでチーム最高にして唯一の7点台となる「7.24」の採点をマークしていた。プレミアリーグでのデビューを飾った2018-19シーズンから6季連続で7点台以上をキープという恐ろしい安定感を誇っている!
■ウェストハム:MFジェームズ・ウォード・プラウズ(7.70)
今季ここまでチェルシーやブライトンといった強敵を退けて無敗を維持しているウェストハムで、最も高いレーティングを誇っているのは新戦力のMFジェームズ・ウォード・プラウズ(28歳)だ。今夏サウサンプトンから3000万ポンド(約55億円)で加入したキックのスペシャリストは、ここまで3試合で1ゴール・3アシスト。第3節のブライトン戦では精力的にゴール前に顔を出して先制ゴールを奪い、敵地で3-1の勝利に貢献して「7.87」という高い評価を得た。そのほかの2試合でも7.5以上の採点をキープしており、ここまでチーム最高の平均「7.70」を誇っている。
全勝スタートのマンチェスター・シティに次ぐ勝ち点10を稼いでいるウェストハムでは、ブラジル代表MFルーカス・パケタ(7.67)やFWジャロッド・ボーウェン(7.62)など、実に8選手が7点以上のレーティングをキープしている!
■ブライトン:MFソリー・マーチ(7.81)
今季ここまで1得点3アシストの活躍を見せている三笘薫(7.50)や先日の日本戦でドイツ代表デビューを飾ったMFパスカル・グロス(7.68)を抑え、ブライトンで最高レーティングをマークしているのはMFソリー・マーチ(29歳)だ。今季は開幕2試合で計3ゴールを叩き出す活躍で、ここまで「7.81」という数値を誇っている。
彼の高採点に貢献しているのが逆サイドの三笘薫だ。日本のエースが得意のドリブルでサイドを切り裂いてくれるため、ゴール前に顔を出せば「詰めるだけのゴールもある」とマーチ本人も認めるようにゴール数を稼いでおり、監督からはシーズン15得点を目指すように言われているという。この活躍で代表に呼ばれないのは不思議にも思えるが、過去にイングランド代表のガレス・サウスゲート監督は「(マーカス・)ラッシュフォード、(ジャック・)グリーリッシュ、(ブカヨ・)サカよりも上だとは思えない」と語っており、来年のEUROで初優勝を目指すイングランド代表の層の厚さがうかがえる。
■アーセナル:FWブカヨ・サカ(7.68)
サウスゲート監督が名前を挙げたFWブカヨ・サカ(22歳)は、名だたる選手たちを抑えてアーセナルで最高点となる「7.68」を叩き出している。昨シーズンのPFA(選手協会)若手年間最優秀選手に選ばれたアーセナルの生え抜きは、すっかりチームの顔に定着しており、今季ここまで2ゴール・1アシストで抜群の存在感を示している。
国内での人気も高く、サポーターの投票で決まるイングランド代表の年間最優秀選手賞では、2位のジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)と3位のハリー・ケイン(バイエルン)を抑えて2021-22シーズンに続いて2季連続での受賞となった。
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— England (@England) September 5, 2023
■その他
今シーズン復活を遂げたリヴァプールでは、やはりエースのエジプト代表FWモハメド・サラーがここまで2得点2アシストでチーム最高の「7.52」という採点をマーク。一方、マンチェスター・ユナイテッドでは新キャプテンのポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが「7.28」、チェルシーではFWラヒーム・スターリングが「7.22」とそれぞれチーム最高点をマークするも、スタートダッシュに失敗したチームは最高点も低くなっている。
そんな中で注目はクリスタル・パレスだろう。ここまで7位と好調の同チームでは、今年6月にイングランド代表デビューを果たしたMFエベレチ・エゼ(25歳)が「7.61」でチーム最高点かと思いきや、彼を上回る選手がいる。それがデンマーク代表DFヨアキム・アンデルセン(27歳)だ。192㎝の長身を活かした肉弾戦だけでなく、高精度のフィードでビルドアップの起点にもなるセンターバックは、ここまで「7.74」のレーティング。これはリーグ全体で見ても5位の評価であり、レーティング上位14名の中で唯一のセンターバックとなっている!
果たして、今後はどんな選手が採点を上げていくのか? プレミアリーグの各クラブの主役たちに注目したい。
(記事/Footmedia)
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By Footmedia