試合後のオーナー訪問が度々話題も…チェルシー指揮官「いいことだと思う」

　チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、オーナーら上層部がドレッシングルームを訪れることは何も問題がないと強調した。26日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

　チェルシーは24日に行われたプレミアリーグ第6節のアストン・ヴィラ戦に0－1で敗れ、早くも今季3敗目（1勝2分け）を喫し、14位と低迷。6試合で勝ち点「5」というのは同クラブにとって1978年以来、45年ぶりの最悪なスタートとなっているなか、試合後にチェルシーの共同オーナーを務めるベハダ・エグバリ氏がドレッシングルームを訪れたことが話題を呼んでいる。

　昨シーズンも不振に陥り、プレミアリーグではクラブ史上最低勝ち点および最低得失点差の12位で終えたチェルシーでは、昨季終盤の今年4月のブライトン戦後に共同オーナーを務めるトッド・ベーリー会長がドレッシングルームを訪れ、選手たちに向けて2022－23シーズンは恥ずかしいものだったなどと話したことが報じられ、賛否両論を呼ぶ事態となっていた。

　そんななか、アストン・ヴィラ戦後にはエグバリ氏が、共同スポーツ・ディレクターを務めるローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏とともにドレッシングルームを訪れたことが明らかになり、再び緊張が走るチーム状況になっている可能性が伝えられていた。

　しかし、ポチェッティーノ監督は「オーナーが来ることは好きだよ。監督としてのキャリアを通じて、エスパニョール、サウサンプトン、トッテナム、パリ・サンジェルマンでもそのようなことはあった」と上層部が選手たちに会いに来ることは何も問題がないことを強調した。

「オーナーたちがドレッシングルームに来てくれたことはよかったと思う。それは彼らが選手たちにアプローチしている方法だし、それが最も重要なことだ。彼らがいい方向に進んでいるなら、これは大歓迎すべきことだと思うよ」

「日曜日のアストン・ヴィラ戦後の記者会見が終わってから、彼らはいつものようにやってきて私たちと話をした。初戦のリヴァプール戦でも、その後のルートン戦、ノッティンガム・フォレスト戦でもポールとローレンス、ベハダはやってきたし、時々トッドも同行したりする。彼らはコメントを共有し、私たちはいつも私の仕事（会見）が終わった後に試合について話をする」

「悪い意味では捉えていない。私にとっては私たちと考えを共有していれば、選手たちに挨拶しに行くのはいつだっていいことだ。違いは彼らがスピーチするためにここに来ているかだ。そうしたら話は別だ。でも、このような形で来ている限りは大歓迎だ。彼らはクラブの所有者であり、やりたいことはなんでもできる」

　なお、今夏の移籍市場でも10人の選手獲得に欧州最高額となる3億8000万ポンド（約688億円）以上を費やしたチェルシーだが、負傷者が続出している影響もあり、結果が出ない状況が続いている。このことから、一部ではポチェッティーノ監督の進退問題にも注目が集まり始めているものの、「サウサンプトンやトッテナムにいた時よりも難しくはない。信じてほしい」と上層部から大きなプレッシャーは受けていないことを強調した。

「私たちに欠けている唯一のことはゴールを決めることだ。それはチームのプレーを見たらわかると思う。もし、サウサンプトンとトッテナムの時の最初の数カ月を見比べたら、私たちははるかにいいプレーをしていることがわかると思うよ」

「私たちはここでよりよくなっているが、サッカーで最も大事な得点を決めるということだけが欠けている。でも、以前の経験よりも難しいものではない。今は他の場所ほどのプレッシャーはない」